THE END OF 20 思い出 メモリー


8月19日。
付き合い始めてもう半年。
色々なことがあった。

喜怒哀楽という言葉や
起承転結・紆余曲折で言えば
まだまだ始まりだろう。

ただ未だに、過去の記憶と
現在の記憶、更には未来の記憶すら
思い出されるようになる。

あの強い光を浴びた2000年大晦日。
もうひとつ違うストーリーが進んでいた。
新たなる過去が進んでいたのだ。

僕は、妻とコンサート会場にいた。
20世紀最後の日を祝う一大イベントだった。
そして、二人でそこに出かけた。

カウントダウンの鐘が鳴り、
華々しく21世紀の幕が下りた。
新しい世紀の誕生である。

二人は抱き合い、その感動に酔いしれる。
しかし、その後に目の前が真っ暗になるほどの
出来事が起ころうとは想像もしていなかった。

朝、目が覚めると二人がいなくなっていた。
部屋の中にはただ一言書かれた手紙が残されていた。
「今まで、ありがとう。」

訳がわからなくなり、周りにあるものを
壁に投げつけ、自分自身でもどうすればいいのか
理解不能で制御ができない状態になった。

外を見れば、眩いばかりの太陽が
輝いている。その光に吸い込まれるように
自らの心を天に託した…。

その後の記憶は無い…。
思い出そうとしても、どうしても
思い出すことが出来ない…。

「イタいっ!」

気づけば、笑顔でほおをつねって
いたずらして喜んでいる彼女が隣にいた。
夏の暑い日のスタジアム。

試合の途中に花火が打ちあがった。
真夏の夜空に虹が懸かり、僕たち二人を
天へといざなってくれる。

これからの出来事は、きっと
僕の記憶として刻まれていくことだろう。
それはおそらく、彼女も一緒だろう。

その記憶が二人の記憶として
共有できる日が来るのを信じて。
それは、今も信じている。







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