学習指導案 東京成徳大学大学受講生のページへ
1999年度の記録
時 2000年12月7日
所 東京成徳大学 204教室
対象 国語科教授法履修者
本時 『徒然草』(223〜226頁)
高校生の国語U 角川書店
全5限内の 4時限目
本時
の目標「冬」
についての解釈中世
の 大晦日・元旦の風習に触れる
指導展開案
00分 挨拶「起立、
礼。」導入 前回
までの復讐。「春」
・「夏」・「秋」・「冬」という、構成の確認。
05分 本論
「
それでは今日は、225頁の4行目、『さて冬枯れの気色こそ』というところから、やりたいと思います。ここからの文章は、ちょうど12月の年越しについて書かれています。私たちもいよいよあともう少しで、21世紀を迎えようとしています。皆さんはどんなふうに年越しをするのでしょうか。今日は 今から約700年ほど前の、中世の年越しの様子や、習慣などにも触れながら、読み進めて行きましょう。ではまず、読んでみましょう。(指名音読 2人)」「
それでは次は、実際に読みながら 訳してゆきます。私が、重要単語等を説明しながら訳して行くので、皆さんは、プリントの空欄を埋めながら、意味
の確認してください。」(以後
単語の説明をする。生徒には予め単語のプリントを配り、その空所に意味を書いてもらう。また 文章中に表れる当時の文化や、風俗については、資料を参照し、説明を加えて理解してもらう。)
特
に ポイントになると思われるところでは、質問や板書をする。【
ポイント】ことことしく・・大げさに
ののしる・・・・騒ぎ立てる
足
を空に惑ふ13 東
の方14
ひきかえ・・・打って変わって15 松立
てわたして・・・松の解釈
20分
まとめ「
それでは最後にもう一度 通して訳します。」(全
訳例を配り、確認してもらう。)
「
・・・・という事で、今日の授業はここまでです。何
か質問がある方はいますか?(質問を受ける)
25分 終了
『重要
単語note』 (生徒に配るプリント。空所に意味を書いてもらう。)
1
をさをさ ( )・・2 汀
・・・・寝殿造りの庭前にある池のみずぎわ 貴族の邸宅の3 遣水
・・・その庭前に引き込んだ細い流れ 光景4
いそぐ ( )・・5
あふ ( )・・6
またなし ( )・・7
すさまじ ( )・・8 寒
けく (副)寒そうに9 心細
し ( )・・「師走
のつごもり」「大ごもり」、即ち大晦日
資料 『文化
・風俗』
下弦
の月・・・・冬の月を「すさまじきもの」と感ずるのは、平安朝文学以
来の伝統であって、『源氏物語』の『総角』の巻には、『世
の人のすさまじきことにいふなる、十二月の月夜』とある。
御
仏名・・・・・仏名会の略で、十二月十九日から三日間、清涼殿において、導師によって三世の諸仏の名号を唱え、懺悔・滅罪
を祈る仏事。
荷前
の使い・・・教科書 注 参照。春
のいそぎ・・・正月の四方拝・小朝拝・節会・御節供など新年の準備鬼
・・・・・・・一年の疫気の象徴。四方
拝・・・・・教科書 注 参照。 東京成徳大学大学受講生のページへ
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