Last Up Date 2004.09.01          

日記を物語る 2004年08月INDEXホームに戻る             


08月29日(日曜日)Special Thanks 171,000 Hits

雨。今月末を締め切りとした原稿に専念。推敲怠りなしです。

08月30日(月曜日)

台風接近による天候不順。本日も原稿に向かう。推敲。推敲で原稿は真っ赤になりました。

08月31日(火曜日)

台風一過、気温も上昇。明治のリバテータワーで古代言語蔵開の会は、ここ数日書き溜めた原稿から。『うつほ』と『源氏』の世界観、志向性の違いに質問が集中しました。


08月01日(日曜日)

晴。遠方から上京の某氏を囲み、また韓国から帰国中の某×2氏も招いて蘊蓄を拝聴しながら、コリアスンデ家で、本格的な韓国料理。初めての人も何人かいましたが、お皿はあっと言う間に空となり、僕の胃は一時間で拒絶反応。あとはマッコリで出来上がり。楽しいひとときでした。毎年、恒例化の行事となりそうです。

08月02日(月曜日)

晴。永年の懸案事項だった原稿をのべ400枚、新典社編集部に4ファィルを同時送信。今月中に解説部分を入れてすべて入校となります。僕からすれば巨額の助成金を頂戴しているのでこれも心強い限りです。

08月03日(火曜日) Special Thanks 169,000 Hits

晴。今度は同世代の研究仲間四人が結庵に集結。池袋方面へ向かう山手線がオモチャのように見える絶景を眺めながらのひととき。先日のメンバーと同じく、みなさん『源氏物語』の本でお世話になる方々です。

08月04日(水曜日)

晴。十巻分あまりの再録論文をいよいよ入校。架蔵の本に巻数毎の付箋を入れ、雑誌論文は、最も短時間で機能的に論文をコピーできる(と思われる)早稲田大学図書館を利用させていただく。のべ四〇本分の論文が、勉誠出版による叢書版の版組になります。

現在、淡江大学におられる、武久康高さんより『枕草子の言説研究』(笠間書院.2004.07.30/\6800+税)を頂戴しました。広島の院生時代、遠路はるばる『枕草子』の会に参加していただいたことがあり、日頃、その先鋭な方法論について、論文から勉強させていただいていました。ありがとうございます。

08月05日(木曜日)

晴。紫式部顕彰会の会報「わかな」23号が届き、この間の僕の講演に関するレポートが掲載されていました。琴に関する話題を中心にしたレポートで、玉上琢弥先生の琴に関するお話なども記され、たいへん造詣の深い方のものであることが分かります。ありがとうございました。

08月06日(金曜日)

晴。降雨のない日が続きます。

08月07日(土曜日)

晴のち雨。所沢の松井公民館で古典に親しむ会『源氏物語』「常夏」巻。これを終えて余先生のところでレッスン。前回までの確認と打譜。なにせ、音感教育を受けていないのが致命的ではあるものの、なんとか克服しないといけません。

08月08日(日曜日)

晴。夏祭りのシーズンですね。

08月09日(月曜日)

晴。単調な生活でした。

08月10日(火曜日)

晴。新潟の日本海沿岸の高校で小論文講座。事前に小論文を添削してから伺ったので、ある程度事情は察していましたが、それでも、先の水害による土砂崩れで体育館が立入禁止になっており、長岡からの国道まで片側が遮断されている状況に驚く。「志望理由書」を宿題にさせていただきました。午前中で終わったので、近くにある良寛記念館に赴く。子供と母を愛おしむ物語が、公園の石碑や展示の主題になっていました。海の向こうに広がる佐渡が霞んで見えなかったのだけが心残り。夕方は散髪のあと、ジムへ。タフな一日でした。

08月11〜14日(水〜土曜日)

『小右記』注釈の完成に向けて合宿を敢行、三橋先生と軽井沢にある青山学院女子短期大学中軽井沢寮に向かう。高速では炎上してフレームだけの車を目撃したりしましたが、目的地に到着するとさっそくかぎもと屋の大天ざるで気合いを入れる。一軒家の離れを貸してくださり、作業も捗りました。僕は一泊だけして残りの日は自宅から通いましたが、慶応を中心とするスタッフはみな、夜中の二時頃まで考証を続けていたようです。同じく中軽井沢に別荘をお持ちの黒板先生も見えて原稿の点検を行い、三日目の夜は軽井沢プリンスホテルに永井路子先生も参加されて楽しいひとときを。「主人を宜しくお願いいたします」とのお言葉を頂戴しました。最終日の解散後、新幹線の遅い列車のメンバーから、「最も軽井沢らしいところを」との希望で、旧軽井沢銀座にお連れしましたが、あまりの人の多さに「オレは二度と軽井沢に来ない?!」と叫んだ某先生もいらっしゃいました。でも来年も開催しないと本は出来ないようです。

08月15日(日曜日)

雨から曇り。二歳になった甥っ子が遊びに来て、何十年ぶりか、家の庭で花火。ただし、彼は花火を「火事、火事」と呼んでいました。おもちゃのミニカーをきちんと並べておくのが趣味のようでした。

08月16日(月曜日)

晴。先祖の墓参り。戦病死した叔父の名は「明日−あけひ」、終戦の年の四月一日に二十歳で夭折した叔父の名は「静−しずか」。苔の生えた墓石の文字を丁寧に辿りました。

08月17日(火曜日)

曇りのち雨。毎年恒例化した、母を連れての軽井沢高原文庫は堀辰雄展。折口信夫に『うつほ物語』『源氏物語』を学んで古典回帰を志したようですね。写真の中の『風立ちぬ』の婚約者は美しいひとでした。山雲が低くたれ込め、高原はもはや秋の気配です。

08月18日(水曜日) Special Thanks 170,000 Hits

晴。どうしても田舎では原稿が滞ります。帰宅すると、阿部好臣先生から、原国人・酒井敏編『森鴎外論集−彼より始まる』(新典社.2004.07.12/\2800+税)を頂戴していました。阿部先生は永く明治でも教鞭を取られ、「うたかた」論のモチベーションもこでの講義ノートが起点になられたようです。ありがとうございました。

08月19日(木曜日)

晴。オリンピック銀メダルのアーチェリー・山本博先生は僕と同年だったのですね。その昔、お世話になっていた学校でお見かけしていた時も真っ黒に日焼けなさっていて、すっかり年長の方と思っていました。インタビューを聞くと、やはり気持ち的には僕の方が若いのかも知れませぬ。

08月20日(金曜日)

晴。溜まった仕事を再開。ただ、今月後半も比較的忙しく机に向かう時間を確保するのがむつかしい。

08月21日(土曜日)

晴。茨城県鹿島市へ。地元のリーデングカンパニーが経営する人材開発センターで高校二年生の進学希望者のための「国語講座」。丘の上にお城のように聳える施設でした。ここで「小論文」「英語」の講座を受けての三日目最終日。代表の生徒さんが僕を紹介するために取材に来てくれ、終了後も心のこもったお礼の挨拶をして頂きました。バスに乗って帰ってゆくのを見送って僕も帰路に。

08月22日(日曜日)

晴。明日からまた家を空けるため、ひたすら静養でした。

08月23〜25日(月〜水曜日)

物語研究会大会のため、大阪へ。テーマ「デープ大阪」は立ち消えになったらしいけれど、僕にとっては濃密な三日間でした。とくに大阪近郊・在勤在住のみなさんのお世話になったことを記して御礼とさせていただきます。とりわけ、二日目の二次会の屋上ビアホールでの国文学界をめぐる話のあれこれは、印象・感慨深いものとなりました。

08月26日(木曜日)

晴。気が付いたら八月も終わり。今後、嵐のように押し寄せる仕事のスケジュールを練りました。

08月27日(金曜日)

晴。叢書の第一期・二期分の締め切りまであと一月ということで、文献目録の雛形を作りました。すこし遅すぎたかも知れませんが、執筆者のみなさんに編集部から送っていただきます。そのほかのみなさんにも挨拶状が届くようです。

08月28日(土曜日)

曇天から雨。松本市内の高校で進路講話。早朝に出かけましたが、市内で音楽フェステイバルが行われている中での交通規制でギリギリに到着するも、担当者諸氏により準備万端、滞り無く終える。午後は市内の蕎麦屋により、古本屋を訪ね、松本城を散策する。秋の気配の漂う松本でした。


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