受講生の

 

放送大学教養学部「国文学入門U」講義案内

2000年 東京第二学習センター   2000.06.27 Up Dade

講義日程.前期@05.27『源氏物語』の世界A 05.28 文化史の中の『源氏物語』B 05.28 絵画史の中の『源氏物語』C 05.25 紫式部と『源氏物語』D 05.25 『源氏物語』と女性達/

講義日程.後期 未定につき決定次第お知らせします。

講義概要 日本文学の珠玉の結晶、『源氏物語』を中心に我が国の文学の特質について考える。内容は@『源氏物語』の世界A 文化史の中の『源氏物語』B 絵画史の中の『源氏物語』C 『源氏物語』と女性達D 紫式部と『源氏物語』を予定している。物語の概要、中世の冷泉家を中心として物語の享受、絵巻を読む、作中人物論、作家論を諸資料、視聴覚教材を用いて考えてゆくこととなろう。単位は出席とレポートを課し、総合的に評価する。

放送大学教養学部「国文学入門T」レポート集

1999年 千葉学習センター   1999.12.28 Up Dade

講義日程.前期@04.23『源氏物語』の世界A 04.24 文化史の中の『源氏物語』B 05.30 絵画史の中の『源氏物語』C 05.30 『源氏物語』と女性達D 05.30 紫式部と『源氏物語』

講義日程.後期@11.14『源氏物語』の世界A 11.14 文化史の中の『源氏物語』B 12.08 絵画史の中の『源氏物語』C 12.08 『源氏物語』と女性達D 12.08 紫式部と『源氏物語』

講義概要 上記に同じ

面接授業「国文学入門」レポート 1999.12.17.

受講雑感 882-173579-8伊藤 虔  

 約8年前から国文学系の科目を勉強し始めたが、単科生であったため面接授業がなかなか割り当てにならず、ビデオとテープで「遊びのない授業」を受け続けてきた。源氏物語に付いては既に鈴木教授の「光源氏の世界」「清少納言と紫式部」の単位を取得しているが、その割には実力がついていない。

今年度65歳になり年金生活に入ったことを契機に、全科生となり、幸運にも先生の講義を聞くことが出来た。今回の授業は、結果的に本文講読より、「源氏物語」の周辺知識が中心になったが、私にとっては非常に有益であった。今回の授業で言えば、蔭位⇒「蔭位=親の七光的制度」・「座産」⇒「当時は座産が普通」、「天台宗」⇒「源氏物語の中の仏教は天台宗」などがこれに当る。これらの知識は放送大学の授業からだけではなかなか得られない。放送大学の授業の欠点の一つである、「遊びのない授業」を補うための面接授業としての一つの有り方を示すものであろう。また、先生のホームページも大変役に立った。

 慾を言えば、ビデオの使用は慎重に計画していただきたい。今回の授業はその欠点を補って余りあるが、ビデオはややもすれば聞き流しになって記憶に残らないからである。メモを取れる程度の明るさがあると助かる。年を取ると記憶能力が薄弱化し、新しい記憶を蓄積することには困難を伴うからである。

 もう一つ気になるのは、瀬戸内女史の強引な論法である。例えば、「私は出家したので良く解る」などという論法は一種の強弁であり、「出家していないものは口を出すな」という脅迫に繋がる。聞いていて腹が立った。

 それはさておき、これだけ源氏の「周辺」の勉強をし終えた今、残された課題は「本文通読」しかあるまい。それも「明石帰り」にならぬよう、周到な計画でスタートしなければならない。どういう仕組みで「源氏物語」と取り組むか、目下思案中である。思案内容は、読書場所(放送大学図書館の方が自宅より良いかも)、使用教材(これに付いては教室でお教えいただいた)、メモを取るかどうか、等々である。

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