完走の為の十カ条  松崎英二

 

♪自分なりにできる限りの事はしたと思えるだけのトレーニングをする。
♪無駄な動きや重さは最小限に押さえる。
♪休憩の度に座らない。
♪飲食物は一度に多く採らず、少しずつ早め早めに補給する。
♪必要に応じて、コンビネーションランを取り入れる。
♪疲れたときほど、フォームを正す。
♪次に食べるもの、走友との再会などランニング中の自分なりの楽しみを見つける。
♪必ず痛みや辛さは起こる。完走したければ、その為に何をしたらいいかだけを考える。(可能性思考)
♪楽な気持ちで走れるフォームを身につける。長時間走では足首でキックするようなフォームは故障の原因。
♪筋力トレで腰、背中、膝を強化する。
♪できるだけ長い距離を練習する。50km以上の距離を月に2回以上は練習に入れる。
♪自分に合ったペースを覚え、イーブンペースで走る。
♪まわりの風景を楽しみながらの走りに心がける。
♪靴は軽すぎない、豆ができないのが最良。
♪水分の補給は小刻みにとる。
♪レース中の食べ物は軟らかい物をとる。
♪絶対にレースに出場する決心、覚悟をすること。
♪その為に、自分の環境から判断して練習量の計画を立てること。
♪大会レース情報を最大限入手すること。(特にビデオ)
♪イメージを作り常識にない、眠らないで走る練習をすること。
♪仲間の意見を聞くこと。練習パートナーを見つける。
♪決して頑張らないでリラックスする。頑張ると緊張の為筋肉、心が硬直して、疲れて思うように走れない。
♪人と競わない。人の事を気にせず、自分のコンディションやペースを大事にする。
 
♪感謝の心をいつも忘れない。たくさんの人の協力が合って走らせてもらっている。
♪一日一日、一歩一歩を丁寧に走る。
♪一度に多量の飲食物をとらない。早め、少な目、小間目に補給する。
♪何が起きても受け入れる準備をしておく。天候、痛み、コースミス、眠気、等はウルトラには当たり前と思え。
♪リズムを作る。走っている時も、歩いているときも、歌や、おまじないでリズムを作る。
♪練習の度に、テーマを作る。休憩の取り方、補給の量、ペース、距離、心の持ち方等を考える。
♪時には、睡眠時間を少なくしてのトレーニングも必要。
(睡眠は十分にとり、日々の食生活を大切にする)
♪ウエイトトレーニングで上体を強化する。腕振りと足のピッチは連携している。
♪何でも食べて胃腸を強化する。
♪トレーニングを好きになる。
♪自然を好きになる。毎日走るコースでも日々変化しているその自然の懐に自分は抱かれて走っていることを常に思う。
♪自分を好きになる。人間は弱いもの、つらくなると楽な方に逃げる理由をさがす。ウルトラを何度も完走することは弱い自分から少しずつ脱皮していること。
♪山岳、峠コースを想定して、山を走る練習を頻繁に取り入れ、
アップダウンに対応する身体を作ることに心がける。
♪柔軟な関節を作る。
 
ウルトラマラソンは完走するより、挑戦することに意義があるスポーツだから、どうしたらレースを克服出来るかと考えるのではなくて、その方法を探すために出てみる。まさに試行錯誤がウルトラマラソンの楽しみだ。 
起こるかどうか分からないことを先回りして、策を練るのを止め。走れることを喜びとし、ハプニングが起きた時、それをどう楽しめるかが、ウルトラマラソンの醍醐味である。

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