「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれ が名高いアルビレオの観測所です。」窓の外の、まるで花火 でいっぱいのような、あまの川のまん中に、黒い大きな建物 が四棟ばかり立って、その一つの平屋根の上に、眼もさめる ような青宝玉(サファイア)と黄玉(トパーズ)の大きな二つのす きとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていま した。
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