組物は重厚だ。あたかも吉野の峯に、この世の重力の軸を作ろうとしているかのようでもある。本堂の中には巨大な蔵王権現さんがあたりを睥睨している。奈良の大仏さんが大仏殿から出られないように、蔵王権現さんもその大きさのために、このお堂から出ることはできない。特別ご開帳は2005年の6月までとのこと。 次へ