転害門
Tegaimon Gate of Todai-ji Temple

大仏殿や南大門の大きさに少し疲れたら、転害門のを見て時間を過ごすのが良いかも知れない。すぐ前が手貝町バス停で、ベンチに坐ってぼんやりできる。付近はいつも人が少なく、天平の国宝を一人占めする贅沢を味わえる。2001年6月の夕方、平城京跡に沈む前の西日が正面を照らしている。なぜ注連縄があるのかと不思議に思っていたが、東大寺の鎮守の手向山八幡宮の祭礼で神輿を遷座し転害会を行うことから由来したようだ。この注連縄は今でも近隣の有志が張り替えているそうだ。門前の道は平城京の東端を南北に走る東京極大路の跡であり、現在も交通量が多い。門を背にしてまっすぐ西に向うのが一条通であり、法華寺から平城京跡、大極殿に至る。門をくぐると正倉院の森が広がる。