橘寺全景
The panorama of Tachibana-dera Temple

明日香から高松塚古墳、文武天皇陵を経て尾根伝いに歩いて来た。聖徳太子生誕の伝説がある寺。
7世紀の創建当初は金堂、講堂、五重塔など66の堂塔を持った大寺であったが、16世紀に多武峯大衆により焼き払われ、江戸末期に再建されたとのこと。
境内の二面石は不思議な容貌をしているが、どちらが善でどちらが悪を表しているかは見分けがつかなかった。善悪を表わすとは後世の意味付けのようである。
「橘の 寺の長屋に わが率寝し 童女放髪(うなゐはなり)は 髪あげつらむか」
「橘の 光れる長屋に わが率寝し 童女放髪(うなゐはなり)に 髪あげつらむか」(万葉集巻十六 3822、3823)