残月軒
Zangetsu-ken

「麻三斤」の掛け軸が見える。唐代の僧、洞山守初禅師がある僧の問い「如何なるか是れ仏」に答えた言葉だ。「麻三斤」(まさんぎん)とは文字通り、三斤の重さの麻であり、法衣一着を織るのに必要な麻の量だとのこと。
天台宗に「草木国土悉皆成仏」という言葉がある。ありとあらゆるものは全て仏であるということだろうと思う。これは私にも分る。だが「麻三斤」がなぜ仏なのか。私には難しい。