庭園
Garden

朝9時の開門すぐだったので、一人畳に座りゆっくりと庭を眺めることができた。紅葉にはまだ早いが、庭はひんやりとした朝の山気に包まれている。石川丈山がこの地に隠棲した動機はわからないが、寛永18年(1641年)にこの山荘を作り、30年余りをここで過ごした。煎茶の開祖でもある。同じ戦国武将の片桐且元の甥、石州の生き方によく似ている。石州が建てた奈良の慈光院がここに似ているのも当然かもしれない。