鹿谷寺跡
The old site of Rokutani-ji Temple

太子町の叡福寺から用明、推古天皇陵を訪ね、孝徳天皇陵の横から国道(竹の内街道)をしばらく歩く。車が多く、路側帯を気をつけながら歩く。フィッシングセンターから山道をぐいぐい登ると鹿谷寺跡に出る。奈良時代の石窟寺院とのことだが詳しいことは知らない。要は二上山から派生した岩尾根で、これを削って作られた。この十三重塔は置かれているのではなく、筍のように生えている。尾根はこの写真の右上の二上山の雌岳のあたりから下がってきて、ここから左に反り返るように登り、そこで絶壁になっている。古代の烽火台のような尾根の突端からは河内平野がかすみ、足下に竹の内街道が細く見える。この寺は学問の寺ではなく、修業の寺だったと思うが、少年の冒険心をくすぐるようなところだ。もちろん中年でも少しくすぐられる。ここから尾根を登り二上山を越えて奈良の当麻寺へ向う。    次へ