仁徳陵西遊歩道の樋の谷水路付近に磐姫皇后の歌碑がある。 「ありつつも君をば待たむうちなびくわが黒髪に霜の置くまでに」(万葉集巻二) 歌碑は仁徳陵にあるが、磐姫の別居先は南山城の筒城で、陵墓は奈良の佐紀にある。この歌にあるように、愛情が深ければ深いほど、憎しみもまた深かったのだろう。 歌碑は1995年に建てられた。書は万葉学者の犬養孝さんによるものだ。犬養さんはこの碑の除幕式の3年後に逝去された。 次へ