六甲
Mt. Rokko ; Kobe City

神戸市東灘区甲南町のかつての自室からの朝の風景。
山の手を阪急電車と山陽本線が走り、山腹に神戸薬科大学や甲南女学園が見える。
古代、この辺りから芦屋にかけての海岸を菟原(うはら)と呼んだ。二人の男に求愛された菟原処女(うなひをとめ)の悲劇伝説の地である。
菟原処女は万葉集巻六の挽歌、巻十九の大伴家持の歌など、数首歌われている。この地は伝説にちなんで、「をとめ」とも呼ばれた。
「玉藻刈る 乎等女を過ぎて 夏草の 野島が崎に いほりす吾は」(巻十五 3606)