中金堂
Chukondo Hall

中金堂再建を進めてこられた多川俊映前貫主は、2018年に落慶法要を成し遂げられ、翌年に退任された。多川貫主には「興福寺勧進能」や文化講座で幾度かお目にかかり、お話を伺った。唯識論をユーモアを交えてわかりやすく説いておられた。
勧進能は中金堂再建の勧進のために、2003年から17年までの夏に国立能楽堂で計15回開催され、毎回観世流の浅見真州さんがシテを演じた。「松風」や「砧」など、幽玄の情緒の濃い曲が特に心に残った。浅見真州師は昨年の夏に他界された。   次へ