石清水八幡本殿
Inner shrine of Iwashimizu-hachiman

何時からか、新幹線で京都から大阪に向う時に、この石清水八幡のある男山を見る習慣がついた。
桂川、宇治川、木津川が合流するこのあたりは、川だけでなく鉄道も道路も漏斗の筒口に収束する水のように互いに接近し、殺到している。その3本の川が合流する地点を北に押し曲げる形で男山が突出している。

石清水八幡は清少納言などの古典で名前だけは高校生の頃から親しんでいたが、これまでは眺めるだけで、いつかは訪ねたいと思っていた。11月、京阪の「八幡市」で降りて、ケーブルで登った。七五三のお祝いの娘さんをつれたご夫婦が参拝されていた。頼まれてこの本殿を背景に記念写真のシャッタ−を押して差しあげた。本殿横の巨大なご神木は何の木だったか、たしか楠だったと思うが、風が吹くたびに葉が散っていた。