御手洗場
Mitarashi, the place for ablution

日本書紀によれば、倭姫命は父の垂仁天皇の命を受けて天照大神を鎮め祀る場所を求めて三輪山を望む纒向珠城宮(まきむくのたまきのみや)を発ち、この地に辿り着いた。旅で汚れた衣をこの川で清めたことから、五十鈴川は御裳濯(みもすそ)川とも呼ぶ。
「斎宮を五十鈴川のほとりに建てられた。これを磯宮という。すなわち天照大神がはじめて天より降りられたところである。」(日本書紀巻六)
神様が降臨する地は人が選ばなくてはならない。ここしかないという場所を選んだ倭姫命は優れた感性の持ち主だったのだろう。