風日祈宮
The sanctuary Kazahinomi-no-miya

天武天皇は斎宮制度の創始者でもある。初代の斎宮に娘の大伯皇女(661-701年)が選ばれた。母は大田皇女、弟が大津皇子だ。13歳の頃伊勢の斎宮となり、大津皇子が反逆罪で死を賜った年、25歳の頃退下して都に戻った。
「大津皇子ひそかに伊勢神宮に下りて上り来ましし時、大伯皇女の作りませる御歌二首」
「わが背子を大和へ遣るとさ夜ふけて暁露にわが立ちぬれし」
「二人行けど行き過ぎがたき秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ」(万葉集巻二)