伊美別宮社本殿
Main hall of Imi Betsugusha-Shrine

別宮社文書は伊美八幡の縁起を記したもので、格調の高い漢文だ。「伏して惟んみるに、南閻浮提豊葦原の豊の後州、国東郡伊美の庄入江嶋別宮八幡社は、都雛の守禦にして、逆浪を静め国家を安んず。公民の為に衛護し、夷国を治め万民を利す。あに此の神の加護に非ざらん哉」で始まる。仁和三丁未年の日付のこの文章は大正末期に発見され県に提出されたものだ。「国見町史」には「後世の粉飾によるものか、制作当初のものか不明である」とあるが、歴史に疎い私が読んでもこれはとても平安初期の文書ではなさそうに思える。宮司の桐畑さんならご存知かもしれないが、こんなことを言うと怒られるかな。左から拝殿、申殿、本殿で、本殿の右に高良宮、左に若宮が座す。母の実家が近く子供のころたびたび遊びに来たが、拝殿の天狗の面は怖かった。今は違う面になっている。