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ご本尊の釈迦如来をおまつりしている。建物は震災で倒壊し、昭和３９年に再建されたとのこと。天井の龍は前田青邨とその弟子守屋多々志画伯の筆。
庭の木は禅寺によく見られる柏槙（びゃくしん）の木だろうか。南宋の書「無門関」の問答で、一人の僧が趙州（じょうしゅう）和尚に問う。「『如何なるか是れ祖師西来意』禅の教えの祖師である達磨さんが西方のインドから中国に来た意味は何でしょうか。」和尚答えて曰く、「『庭前の柏樹子』この庭の柏槙だよ。」弟子は「意味を聞いているのに、心の外のモノではぐらかさないで下さい」と食い下がる。師は更に同じ答えを繰り返す。
禅とは大変なものだ。言葉を発しながら、解を言葉に求めていないような気がする。 次へ