知恩院参道
Approach to the Main Hall of Chion-in Temple

石垣と石段に雨は良く似合う。靴の底に伝わる雨に濡れた石の感触が快い。京都も平安京のころは奈良の宗教の弊害で懲りたことが理由で大寺を造ることはゆるされていなかったが律令制が崩壊したころから禅宗などの寺が建ち始めた。知恩院は徳川家の菩提寺でもあり、江戸初期に建てられた。結構は寺というよりも城郭であり、二条城とともに朝廷に打ち込まれた楔と言えなくもない。