私の山への携行品
2010.08.15更新


ザック


 通常日帰り登山の場合は、モンペルの グラナイトバック40リッターに現在は発売中止となっているサブバックを装着して使用している。日帰りには少々大きすぎるが一泊の小屋泊まりにも対応可能で,突然の撤収等できちんとパッキングが出来ない場合など一気にバックに押し込むことが出来るので少し大きめを使用している。また,このザックの横にはサイドストラップが付いているので冬季にスキーを固定することも可能で便利。

 最近、長い縦走や避難小屋での宿泊用に、モンベルのトレッキングバック70リッターの大型ザックを購入。 サイドのジッパーを開けると収納式のポケットが飛び出す優れもの。背中には大きめのポケットも装備されている。
 個人的な好みの問題となるが,最近の大型ザックにはポケットが全く付いていない物が多く,長い縦走の途中でいちいちザックを開いて必要な小物を探す煩わしさが嫌で必ず
ポケットが付いているザックを購入している。

 近くの山へのお散歩には、ブラックダイヤモンドの25リッター,モンペルの30リッターのサックを使い分けている。 これも、横の幅を調整できるように改造済み。
 テント泊での山行には、さらに10リッターのサブバックを使用している。 テントや山小屋に重いザックを置いて行動できるときには重宝している。


 靴  
 靴は皆さん愛用の甲高幅広の「シリオ」を使用している。昨年までは、キャラバン社製の「グランジェッタ」という初心者用の軽登山靴を愛用していたが、流石に前の靴の耐用年数が来て、買い変えた。当初は同じキャラバン社製の布製の登山靴を愛用していた。
 今まで一度も靴ずれをおこしたことがない「グランジェッタ」だったので、新しい靴を買っても、なかなか手放せなくて、現在倉庫で眠りに付いている。
 現在使用しているシリオは、靴底がビブラムソールでなくなったため、個人的には、グリップ力に少々難があるように感じる。 岩場等で、岩のポイントに足を掛けて踏み込んでも、グリップが利かず、困ることが多い。

 シリオの靴底に不安を感じて、先日特売をしていたアルモンド社製の「アオスタ」を購入。 28,000円の定価だったが、半額以下で手に入れることが出来た。 ゴアテックスではないが、靴の内側までオールレザーで、履き心地がすこぶる良い。 残雪期に雪の中で使用したが、防水処理をきちんとしていれば、ゴアテックスではなくても問題なさそうである。

 春先のつぼ足での低山徘徊の時は、ゴム長靴の方が良いことも。(スパイク付きの釣用長靴がお奨め)。



ズボン
 以前は、ノースフェイスの綿製のアウトドア用のズボンを愛用していたが、汗を外に出す機能がなく、汗がズボンに溜まってしまい、下山後は、まるで登山の途中で「おもらし」したような状態に....。
 現在は、「モンペル」と「ホールアース」の発汗性、伸縮性のあるトレッキング用のズボンを愛用中。



上 着
 上着は、夏は「ホールアース」の発汗性のある長袖のシャツを愛用。 以前は、真夏の暑い季節でも、虫、過度な日焼けを防ぐため長袖を使用していたが、最近は気温の高い日は、発汗性の高いTシャツを着ている。 ただ、Tシャツは日焼けには無防備に近いので要注意。

 気温によって、寒い場合はフリーズのジャケット、モンペルのウィントブレーカー、冬季、残雪期にはモンペルのゴアのジャケットを着重ねている。



下 着
 下着は、すべて発汗性のある化学繊維の下着を着用している。この下着は、汗を体の表面に残さないため、汗をかいた後稜線などに出て風にふかれても寒くなく、優れものである。防寒性にも優れていて、多少の寒さにも耐えられる。冬のつぼ足の際などにはタイツも着用して、「全身タイツ人間」に変身! ただ、下山後の温泉に入る時には、この「全身タイツ人間」は少々恥ずかしい。 近頃、値段が下がって2500円前後に購入可能。 ただ、あまり安い製品は、防臭処理されていなく、汗をかいた後に発汗繊維特有の悪臭がでるので注意が必要。 臭いの原因は、繊維に染み出た汗に雑菌が繁殖するためで、雑菌の繁殖を抑える処理がされていないと防ぐことは出来ない。

 最近、店舗数を増やして大人気の「ユニクロ」でも、夏場は「発汗性」を売り物としたTシャツも発売しており、機能的には若干劣るものの、そちらを利用しても安上がりかもしれない。



雨 具
 雨具は、一応ゴアテックスの上下と、ザックカバーをザックの中に忍ばせているが、基本的には雨が予想される場合は登らないので、ほとんど使用していない。 元来が「歩くてるてる坊主」と言われているせいもあって、山で雨に降られた経験がほとんどない。 ゴアテックスは、雨の中で歩いている際に出る内側からの発汗を外に出し、しかも防水性も高いという優れた素材であり、多少高価でも雨具はゴアテックスに限る。 高い物は、上下で3万円ちかくするものもある。 購入するときは、泥で汚れても目立たない物がお薦め。
 安い、雨具は発汗性が無いので、雨には濡れないが、雨具の下で蒸れて、自分の汗で「濡れる」ので使うと逆効果となることもある。 昔一時流行した「ポンチョ」は、風に弱く、稜線などで遭遇する下から巻き上げる雨には効果が無いのでお奨め出来ない。 小雨なら、一般のウインドブレーカーでも充分。



無線機
携 帯


 無線は、アマチュア無線の144MHZのハンディトランシーバーを携帯している。一応アマチュア無線の免許が必要だが、免許取得はそれぼど難しくなく、最年少合格年齢は4才。 ただ、知り合い(当然いい大人)で受験したものの、結構不合格となっている人もいるので、あまり甘く見ると危険。 表大雪や暑寒別周辺の山頂付近からなら、札幌とダイレクトに通信が可能。 万が一の安全の確保の為には、多少重くても要携帯である。最近の機械は、ラジオやテレビの放送も楽しめ、機能が相当UPしている。(ただし、使いこなすのが大変!!)

 携帯電話は、最近通話エリアが広まり、道央周辺の山頂からなら、かなり通じるようになった。 しかし、あくまでも近くに基地局がある場合のみで、圏外ならすぐ隣同士でも通話が出来ない。
 携帯電話といっても、PHSは通話可能範囲が狭いので、ほとんど役に立たない。 また、携帯電話でも契約している会社によってかなり通話可能範囲が異なり、北海道内では一般にNTT DO CO MOが一番使用可能なエリアが広いが、実際の山頂からの通信実験では、AUの方が優れている場合もあり、知人では二台持ち歩いている人もいる。 なお、携帯電話は天候によっても影響が大きく、晴れていれば繋がり易いが、ガスが濃いと繋がりにくい傾向がある。 これは、携帯電話が使用している周波数による影響であろう。 普段携帯を使わないという人でも、最近は基本料金不要のプリペイド式の携帯もある。 単独行の場合には、どちらかを必ず持ち歩きたいもの。



 
 参考文献によると、山登り中1日に必要な水の量は、約2リッターとか。 標高が上がれば「肺気腫」を防ぐためにもっと大量の水の摂取が必要との事だが、標高の低い山しかない北海道では心配は無用であろう。 私の場合、行動時間が5時間以内の場合は、1.5リッター程度、長い縦走の場合は2.5リッターの水を持参している。 水と言っても最近は「ポカリスエット」などのスポーツドリンクが全体の半分、もう半分が水という状態が多い。 激しい発汗のために失われた「ミネラル」を補給するためには、やはり水よりスポーツドリンクの方か有効と思われる。
 以前、真夏に黒岳石室からお鉢巡りをしていた折り、予想以上の暑さで途中で手持ちの水が切れてしまい、苦しい思いをしたことがあり、これを教訓にして、いつも少し多めに持ち歩いているが、これは荷物の軽量化に全く反比例するため、いつも悩む問題となる。
 


食 料  普通日帰りの場合は、途中のコンビニで購入したおにぎりを持参することが多い。 自宅から持参しても良いのだが「日持ち」を考えると、出来るだけ新しい物を持って行った方が良く、そういう意味ではコンビニのおにぎりは一番「新鮮」である。 おかずは、その時によって違うが最近は、スープにもなるインスタントの小さな「うどん」を愛用している。 山の仲間にはラーメンを愛用している方が多いのだが、私の場合お腹が弱いので、用心して「うどん」にしている。 ラーメンやうどんは、塩分や炭水化物が多く、汗で不足した塩分等の補給にも役立つ。 縦走や避難小屋に宿泊する場合は、お湯を注ぎ待つだけで出来るご飯やパスタなどのフリーズドライ食品が便利である。 最近は、種類も増え、味も格段に向上しているので、ぜひいろいろ試してみて、自分の「お気に入り」を持参したいもの。
 登山の途中で食べる「行動食」には、すぐエネルギーとなりやすい、バナナ、大福もち、羊羹などを持参して食べている。 空腹のまま行動すると、急に足が重くなる「しゃりバテ」となるので、休憩の際には、水分の補給と伴に軽く何かお腹に入れることを、心がけたい。


コンロ
 コンロは、カートリッチ式のガスを使用している。取り扱いが簡単で、結構強力な火力も発揮してくれる。使用しているのは、スイス製のPRIMUSとイギリスのEPI社製のコンロで、国内では、イワタニとユニバーサルトレーディング社が輸入販売している。 EPI社製は、大きな鍋でも使用出来るAPS型のタイプだが、安定が良くて安心して使えるものの、枯れ草や小枝等の可燃物があるところでは使用できない。 PRIMUSR型は、軽量・コンパクトで、小さな鍋にガスカートリッチと一緒に収納可能で、五徳等も大きく、鍋等を載せて使っても安定している。 テント泊で本格的調理が必要な場合は、EPI型、日帰り縦走で、途中の昼食のためにお湯を沸かす場合は、PRIMUS型という使い分けが必要である。 ガスの他にも、灯油やガソリンを使用するストーブがあるが、取り扱いにある程度熟練が必要である。



G P S

 長年手に入れたいと思っていたGPSを暮れのボーナスをはたいてようやく購入した。本来、私のように冬山に出かけず、登山道のはっきりしないような深い山へ出かけない者には必要のないものであるが、やはり持っていると安心感が違うものである。
登山口でセットしておけば、自動的に歩いた「足跡」が記録され、万が一道に迷っても、少なくても自分が歩いた後を確実に戻ることが可能である。 また、あらかじめ「カシミール3D」等のソフトを使用して登山道等のルートを登録しておけば、それぞれ設定した登山道上の各ポイントまでの距離や到達予想時間まで表示してくれる。 GPSなので、その場所の緯度、経度も当然知ることももちろん出来る。 ただ自動車のナビと違い、表示画面も小さく操作もやや難しいので、日頃から使い慣らしておく必要がある。  製品には、英語バージョンと日本語バージョンがあり、英語版の方が1万円以上安いが、すべての表示が「英語」のためパニックになった時はかなりの英語熟達者でなければ正確に操作出来るか心配である。 私の場合は、当然高いののを緩慢して日本語バージョンを手に入れた。
 以前は,GARMIN eTrex Ventureを使っていたが,2010年からはGPS上で地図が表示出来る GARMIN eTrex Legend HCx 日本語版を使用している。地図が使用出来るGPSには,基本的には詳細な地図が付属しておらず「いどんなっぷさん」から必要な部分だけ購入してGPSに入れています。→ http://blogs.yahoo.co.jp/idonnap2008/MYBLOG/yblog.html

ただ、GPSを持っているといっても基本は地図とコンパスなので過信するのは「命取り」なので、充分肝に入れておく必要があるのは言うまでもありません。
興味のある方はこちらから→  http://www.ida-japan.co.jp/



テント&
ツエルト

 テントは、アライテントのエアライズ1を知人から譲り受けて使用している。 総重量は約2キロで、軽量コンパクトなのが嬉しい。 設営や撤収も簡単で使いやすい。 一応2人までは寝られるが、ザックをテント内に入れると2人での使用は現実的ではない。 テントの下は汚れるので、テントの保護と汚れの帽子を兼ねてグランドシートを併用している。
 山でトラブルに巻き込まれ、山中で一泊するために心強いのがツエルトである。 現在は、アライテントビバークツェルト1をザックの中に忍ばせている。 重さ260グラムと缶ジュース1本分の重さで買う安心である。 山中でツエルトが有るか無いかは、精神的にも、肉体的にも大きな違いとなるので、近郊の山へ出かける際にも必ず持参するようにしている。


順次追加していきますので、もう少しお待ち下さい。



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