雨 竜 沼 湿 原
 2002. 6. 8

 国道275号線沿いの雨竜町市街のほぼ中心部から、雨竜沼への大きな案内標識に沿って暑寒ダムへ向かう。 ダムまでは、農家が点在するのどかな風景の中の完全舗装の2車線の道路を進む。 ダムを過ぎると道路はダートと舗装道路が混在する雨竜沼ゲートパークまでの約20キロの林道の走行となる。途中急カーブの見通しの悪い箇所もあるので、運転には注意が必要となる。 雨竜沼への入り口となる雨竜沼ゲートパークは、約10年程前に整備されたもので、清潔なトイレ、キャンプ場、宿泊可能な南暑寒荘も整っている。 以前あった古い南暑寒荘も趣があって良かったが、老朽化が激しかったので建て替えは、やむをえない選択だったかもしれない。 ゲートパーク前の駐車場はかなりの台数が駐車可能だが、週末は大変込み合いすぐ満車となってしまうので、駐車出来ない場合は歩いて5分程手前の第2駐車場への駐車場となる。 ゲートパーク周辺は、蚊、ブヨ等の吸血昆虫が多く、身支度をして油断している最中に挿されてしまうので、ゲートパークに到着する前に防虫剤等で事前に「防御」しておいたほうが、賢明である。
 ゲートパークを出発してから、最初の大きな吊り橋までは細い砂利道となり、吊り橋を過ぎてから本格的な登山道となる。 湿原までは、距離が約2500メートル、標高差300メーターの道のりで、途中かなり傾斜のきつい登りもあるものの、本格的登山靴でなくとも登ることが出来る。 下りでの安全性等を考えると、軽登山靴で充分なので、登山靴の使用を是非お薦めしたい。 湿原の入り口までは、心地よい汗をかいて、約1時間30分で到着する。
 湿原には、木道が設置されおり、途中から二手に分かれて、湿原を大きく一周することが出来る。 木道は分岐点から一方通行となっているので間違えて逆に進入しないないように注意したい。 木道の両側には、季節によっていろいろな花が咲き乱れ、ハイカーの目を楽しませてくれる。 湿原には、大小さまざまな池が点在しおり、池と湿原の緑、そして季節の花達が神秘的な風景を作り出している。 木道での湿原1周は片道2500メートルで往復5キロとかなりの距離となるが、神秘的な風景に見とれているうちに1周してしまうので、全く苦にならない。

雨竜沼ゲートパーク入り口
最初の吊り橋
湿原入り口の展望台
遠く暑寒別岳へ向かって延びる木道
神秘的な沼の数々
沼からは、沢山の植物が......。
展望台からの雨竜沼遠景
エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)
ショウジョウバカマ

 この湿原は、20年近く前から見ているが、今年は雪が少なかったせいか、例年になく若干乾燥が進んでいるように思える。 標高もさほど高くないため、今後も乾燥が徐々に進んで、草原となるのは、時間の問題かもしれないが、それも自然の摂理というものであろうか。

◎咲いていた花
 水芭蕉、エゾノリュウキンカ、ショウジョウバカマ、マイズルソウ、オオカメノキハクサンチドリ、ミヤマスミレ