ゲージについての考察

ゲージについての基礎知識
飼育方法について・・。
モモンガを飼う上でまず2つの選択をする必要があります。
一つは「放し飼いでの飼育」、そしてもう一つは「ゲージでの飼育」です。
少数派ではありますが、「放し飼いでの飼育」を実践されているオーナーさんも
いらっしゃいます。
どんな隙間でも入り込んでしまうモモンガ(頭が入れば何処でも可)は、危険もつき物です。
それにコードや壁紙を齧ってしまう危険もあります。
飼い主の努力、安全な状況さえそろえば、放し飼いはとても素晴らしい環境だと思います。
壁紙も構わず「ガジガジ」しますので、そういう点の心構えも必要でしょう(笑)

・・・がしかし我が家では、状況的に無理なので、ゲージ飼育となっていますf(^_^)。
ここでは、ゲージ飼育について私なりに考察してみたいと思います。
広い森で自由に生きているモモンガを飼うわけですから、少しでも良い環境を
整えてあげる事が重要なのかもしれません。

高さのあるものを選ぶ
モモンガは運動量の多い動物です
モモンガは木から木へ飛び移り、野生かでは殆ど地上に降りる事はありません。
よって底面積より、高さがあることが重要となります。
残念ながら市販のゲージですと、この手のゲージの種類は少ない気がします┗(-_-;)┛。

私が調べた限りでは、鳥用ゲージが最長で1m位、リス用のゲージで80p位が
一番多かった気がします。
最低でも70cm位の高さははないと、狭さを感じます。
特に大陸モモンガは、他のモモンガに比べて体が大きいので
なるべく大きいゲージを選ぶ方が無難です。
鳥用ゲージを2つ繋ぎ合わせるという方法もあります。
高さが最重要ではありますが、極端に狭いゲージも駄目ではないかと思います(^_^;
しかし、やはり場所を取るものでもありますし、ゲージが小さめの方は
お散歩の頻度を高くすると良いかもしれません。

つなぎ目に注意する
モモンガは運動量の多い動物です
モモンガはとても運動をします。
勿論個体差がありますので、運動をしない子もいますが、激しく動き回るので
その細い爪をゲージとゲージのつなぎ目にはさむ事もあります。
もし挟まったら、モモンガは抜こうと必死になります。
必死のあまり、手や足を脱臼、最悪はちぎれてしまう事もあるそうです( ̄□ ̄;)
そうならないためにも、なるべくつなぎ目の少ない物がお勧めです。
特に鳥用ゲージは、その点を考えてない物が多く、フック型に固定してある物が
おおいので、怪我もありうります。
思わぬ怪我にならない様、細心の注意が必要です。
かなり判りづらいですが、このようにフック型に止めてある
ゲージとゲージのつなぎ目の事を指します。
リス用ゲージのアイリスオオヤマ製は、つなぎ目がピンであり、怪我をしにくいという面では、とてもお勧めですが、その分モロイという、難点もあります(^_^;


底板は外そう
必ず外そう
鳥用のげーじ・又はリス用のゲージを購入した場合、
かならず下に金網の底板がついています。
これは外しましょう♪
これは多分掃除用に付けられた物ですが、モモンガ運動量が多いため
金網の隙間に足をはさんで思わぬ怪我をする場合があります。
うちは、これを皆外しているので、底板の網だけでゲージが作れそうです(^_^;
←怪我防止のためにも必ず外しましょう♪

網目の細かさについて
脱走に注意!
モモンガは、とても小さい動物です。
頭さえ通ってしまえば、脱走などお手の物です(^o^;。
先に鳥用ゲージまたはリス用ゲージと書いたのは、この網目の問題にあります。
フィレットゲージや猫用ゲージなど、高さも大きさも兼ね備えたゲージは存在するのですが
やはり、モモンガには向きません。
脱走してくださいといわんばかりになりますヽ(^o^;)ノ
(しかし、ネットを被せるなどの工夫をすれば大きさも、立派なゲージとなります。)
最低でも1.5cm以下の網目、特に、アメリカモモンガは身体が小さい為
1p以下で考えた方が一番安全です(※固体の大きさにもよります)。

あと、横の網目と縦の網目の違いもあります。
モモンガ自体は横の網目の方が、移動しやすいようですが、種類が余りありません。
基本的に鳥用は立て網目が主流の様です。

錆びにくい素材を選ぶ
おしっこに注意
先にもお伝えしましたが、モモンガはゲージに捉まり排泄をします。
オスは特に自分を誇示するように、あらゆる所に撒き散らす事が多い気がします。
おしっこがついたゲージはとても錆びやすいのです。
鳥用に良くあるタイプで、網のシンの部分は鉄でまわりにゴム素材でコーティングしてあるよう
なゲージは、齧られた上、おしっこがついて錆びやすくなります。
値段も安価なので、購入しやすいですが、結果的に買い替え時期が早くなる場合がありま
す。
ゲージをかじる事の多いモモンガは、シンを剥き出しにしてしまいますので・・・。
よってゲージを選ぶ際は、錆びにくいアルミタイプの方が、長期的に考えて
安価なのではないかと思っています。

掃除のしやすい構造
かなり重要なポイントです!
ゲージ飼ったら即OK!と言う訳にはいかないのが悩みの種ですσ(^_^;)
毎日の掃除、定期掃除の丸洗い、かなり手間がかかります。
特にモモンガは、ゲージに捉まり外へ排泄をする動物です。
ゲージの外(対策についてはおしっこ対策についてを参照)は勿論の事
ゲージと底板の間にウンチやおしっこが溜まっている事もしばしばです。
私が思うゲージの最低条件は、下の底面が簡単に取り外せる事です(^_^)
・・・で我が家ではどんな清掃をしているか参考までに書いておきます

底の新聞紙変え 3日おき
底の水洗 底とゲージの隙間におしっこやウンチが溜まる事が多いので、汚くなったらその都度水で流す程度。。
ゲージ丸洗い 1週間に一回。
我が家では一週間に一回は熱湯洗いをしている為、
あまり落ちない事がないので洗剤を使用していません。
洗剤を使用する場合は、綺麗に流し、日光消毒する必要があるそうです。
ポイント こまめに清掃する事を心がけているが、あまり掃除のしすぎも
落ち着かないので注意する事が必要(^O^)。
ゲージ丸洗いをたら、周りのおしっこ囲い(おしっこ対策参照)
のシーツを変えない、巣箱は掃除しない、など少しは臭いを残す事が
ポイントであると思います。
洗剤を使わなくても、シャワーの一番熱いお湯で落とせば落ちるので、洗剤はなるべく使用しないようにしたほうが良いと思います。

ゲージ写真 メーカー 長所 短所 評価
ワイ○ドホー
ハイアーチ

W52
D28,5
T61
開閉部分が上にあり、取り外しも
可能なので、巣箱などを取り出
しやすい。
底面が浅く、日々の清掃はし
やすい。
小さい。それが難点。
止まり木と巣を設置すると
既に窮屈な感じ。
左右についている連結
にゴミが溜まりやすい。
★★★
アイ○リスオオヤマ
リスゲージ

W41
D37
T73
底の部分がワンタッチで取り外しが出来て楽である。
ゲージ素材がアルミ製(多分)で
錆びにくく、重宝。
備品が多くついてくる(しかし給水
ボトルしか使用してない)
連結部分が甘く、ピンが取れやすい。
開閉部分がゆるくナスカンなしでは
脱走の恐れあり
★★★
★★
メーカー(忘れた)
フィレットゲー

W70位
D40位
T83位
大きさ、高さとも良い。
底がバケツ式であり、深いため
おしっこの飛び散りが多少防げる
網目が大きく脱走の危険あり
底がバケツ式になっており
取り外しが大変。
現在使用してない
HO○I
リスゲージ

W50位
D35位
T83位
安かった(笑)
横網目で、モモンガは移動しやすいらしい。
開閉部分が変な位置に付いておりけ難い上に止めにくい。
プラスチックが他の素材より、粗悪で
ウンチなどが固まりやすい。
※あくまでも私の独断と偏見での使用感想なので参考程度でお願いします。

脱走対策
脱走に注意その2!
開閉部分などから脱走するモモンガもいます。
特に簡単に開けられる、上下に開閉する(鳥用ゲージに多い)入り口など
は、殆ど開けてしまいます。
洗濯バサミやナスカンなどの工具で、脱走防止対策をしましょう\(^o^)/
家では、なんどか脱走されてますΣ( ̄▽ ̄‖)

モモンガ用ゲージ
残念ながら・・・
残念ながらモモンガ専用ゲージは市販では販売されていません。
高さや、大きさ、網目など使用を考えると、究極は自作するしか
なくなってしまいます。
私に腕と、器用さと、そして完成させる根性があれば自作していた
かも知れません。
しかし残念ながらどれも不足しているので、市販のゲージに頼っています(^o^;
ゲージはペットショップでも小さい所は置いていない事が多かったです。
多分需要が少ないんでしょうね〜
しかしカタログは置いてある事が多いので、取り寄せてもらう事も可能だと思います。
私が見てきた他に、良いゲージが存在するかもしれません。
基本的に注意する点は
1.大きさ、高さ
2.錆びにくい素材
3.掃除しやすい構造です。