続「Letters」
Star Children
はじめに
「Letters」のあらすじ
TV版1話から24話までと、新25、26話「Air/まごころを君に」(夏映画)を受けたお話。本編の謎解きと合わせて、エヴァの登場人物達がその後どうなったかがシンジとアスカを中心に話が進行する。
サードインパクトの瞬間、すべての人間はリリスに取り込まれ一体化するが、シンジの決断により再び個としての生を得る。この結果、ゼーレが計画していた人類補完計画は不完全な形で終了したが、一時的にせよ一体化したことで人類は新たな可能性を知った。
事が全て終わった事に気づいたゼーレの委員たちは死を持って責任を取り、ゲンドウは総てを明らかに(実際には公表はされなかった)して自らの罪を認めた。ネルフの科学部門は独立して先端技術研究所となり、軍事部門は国連軍参謀本部に吸収されて第2作戦課がその超文明の遺産の管理にあたることになった。世界は急速に復興していった。
奇跡を起こした少年、シンジは1年あまり昏睡を続けていたがやがて回復し、アスカと結婚する。そして二人に子供が産まれる。「アイ」と名付けられたその少女は、第二東京市近郊で喫茶店を営む家族5人(ゲンドウ、ユイ、レイ、シンジ、アスカ)に囲まれて、生活を始める。
人類は、新たなフロンティアを開拓すべく、宇宙を目指す。人類の持てる科学技術を結集して計画された太陽系内惑星開発計画の第1弾、金星探査計画「プロジェクト・オデッセウス」が今始まろうとしている。主役は勿論、かつてチルドレンと呼ばれ、命を賭けて使徒と戦い未来を切り開いた少年達、今はもう成長して大人になったシンジとアスカである。
「Star Children」の人物設定
碇シンジ
元エヴァンゲリオン初号機パイロット。
JA−Uのメインパイロットとしてオデッセウス計画に参加。
3年前にアスカと結婚。大学院を休学中。
惣流・アスカ・ラングレー
元エヴァンゲリオン弐号機パイロット。
JA−Uの副パイロットとしてオデッセウス計画に参加。
理学博士。先端技術研究所の主任研究員。
碇ゲンドウ
元ネルフ司令。
現在は公職から退き、喫茶店「チルドレン」のマスター。
碇ユイ
元ゲヒルンの研究員。サードインパクト直後に再生した。
碇アイ
シンジとアスカの娘。2歳。
碇レイ
ゲンドウとユイの娘。5歳。ゲンドウが入所中に誕生した。
冬月コウゾウ
元ネルフ副司令。その後、司令も勤める。
京都大学名誉教授。
冬月マヤ(旧姓伊吹)
元ネルフオペレーター。技術部所属。
コウゾウの甥、ショウヨウと結婚した。2児(ミサトとリョウジ)がいる。
先端技術研究所の主任研究員。
スーパーコンピューター・ペンティアムシリーズの開発者。
青葉シゲル
元ネルフオペレーター。情報部所属。
国連軍極東司令部の局長補佐。
独身。
日向マコト
元ネルフオペレーター。司令部作戦課所属。
国連宇宙開発機構の次官。(実質的なNo.1)
エミ(旧姓大隅)と結婚し、現在1児(ミサト)の良きパパ。
鈴原トウジ
元エヴァンゲリオン四号機パイロット。
足の負傷はサードインパクト直後に完治。
イインチョ、こと洞木ヒカリと結婚。
現在の仕事は中学の体育教師。
鈴原ヒカリ
料理の専門学校を卒業後、現在はそこで助手を勤める。
独立して小さなお店を開くのが夢。
相田ケンスケ
フリーのカメラマン。
独身。
綾波レイ
元エヴァンゲリオン零号機パイロット。
実はリリスの魂を封印していたユイのクローン。
サードインパクト時に初号機と共に宇宙に去っていってしまった。
葛城ミサト
元ネルフ作戦課長。
サードインパクト直前のネルフ本部での戦闘において死亡。
エレベーターの爆発に巻き込まれ、死体は発見されず。
赤木リツコ
元ネルフ技術部長。実質的なNo.3だった。
マギの開発者であり、E計画の責任者でもあった。
サードインパクト直前に、ゲンドウに撃たれ死亡。
赤木ナオコ
元ゲヒルン研究主任。
マギシステムの考案者で、E計画の責任者であったが、自殺。
その仕事は娘のリツコに引き継がれた。
葛城ペンペン
かつての葛城家の飼いペンギン。珍種・温泉ペンギンのオス。
現在は鈴原家で飼われている。
「Letters」は、あれ(本編9話)で終わらせる筈だったんですが、外伝(全6話完結の予定)を書いているうちに話が膨らんできてしまって、ついに続編に突入ということになりました。
で、完結編については本編で出てきた「その後」の世界をベースにした「普通」の創作小説を目指しています。一応、あの二人が主人公なのでコメディ的な要素も入って来るとは思いますが、目標はハードSF的なエヴァ小説です。ま、そんなものが私に書けるとは思えませんので、最終的にどんな作品になるか、私にもわかりません。原作並とは言わないまでも、それなりに緊迫感のある小説に仕上がるといいんですが。
「Letters」ではアスカとシンジはただの狂言回しに過ぎず、彼らの「その後」での時間経過に合わせて原作の補完を行なうスタイルを取りましたが、今回はもっと彼らに頑張って貰おうと思ってます。オデッセウス計画により、金星に向かうためにシンジとアスカが地上を飛びたった時からストーリーは始まります。エヴァに出てきたすべてのキャラがそれぞれに地球を、宇宙を舞台に大活躍する、そんなお話しにしたいです。
では、第一部「そして、宇宙(おおぞら)へ」をお楽しみください。
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