2035年9月2日(Sat) 晴れ

シンジは台所で朝食の準備をしていた。

いつもシンジが、アスカ、カズミ(和美)、ユキエ(幸恵)の弁当を作っているが、

今日は土曜日でお休みである。


シンジも今や34歳になっていた。


カズミ:おはよーパパ!

カズミが目を擦りながら台所にやってきた。

シンジ:お風呂なら沸いてるよ。

カズミはシンジの傍に行き

カズミ:今日はお休みだからいい。

        ねえ、パパ、キスして。

シンジはカズミの頬にキスした。

カズミ:イヤだ!唇にチュウして!

シンジは味噌汁の味噌を磨ぎながら、カズミの唇に瞬間キスした。

カズミは頬を膨らませて

カズミ:パパ!ママにいつもしてるみたいにしてよ。

シンジ:さー、ご飯できたよ。

とカズミの頭を撫でた。

カズミは、はぶてていた。


ユキエ:パアパア!お腹空いたよー!

妹のユキエがテーブルに来て椅子に座った。


シンジ:じゃ、コーヒー作ろうか。

シンジはミルとコーヒーメーカーを取り出した。

ユキエ:アタシ、豆する。

ユキエは、コーヒー豆をミルに入れ、ゆっくりとハンドルを回し始めた。

部屋中にコーヒ豆の良い香が漂う。


レイ  :おはよー良いにおいね。

カズミ、ユキエ、シンジの三人は、おはよーと挨拶した。


しばらくしてアスカが眠そうに台所にやってきた。

カズミ:ママ、遅い!何時まで寝てるのよ。

        もうとっくにご飯で来てるんだからね。

アスカ:お風呂に入ってくる。


アスカが浴槽に入ると、カズミはシンジに向い

カズミ:パパ!どうしてママみたいな女性と結婚したの?

        信じられない!

シンジは微笑みながら

シンジ:ママと結婚したからカズミが居るんだよ。

カズミ:アタシ、パパのお嫁さんになるもん。

シンジ:ハイハイ

カズミ:もう・・・パパ、後はアタシがやるから座ってて。

カズミは朝食を、シンジに代ってテーブルに並べた。


シンジはテーブルにコーヒーカップを並べて、コーヒーを注ぎ始めた。

レイはユキエを膝の上に載せて、コーヒーフレッシュをテーブルに並べた。


アスカが浴室から出てきた。

相変わらず赤いバスタオルを体に巻いて、

冷蔵庫から牛乳パックを取出し、腰に右手を当て直接飲み始めた。

シンジとレイはコーヒを飲んでいた。

カズミ:ママ!何時も言ってるでしょ。

        コップに入れてから飲みなさいよ。

アスカ:うるさいわね。親子揃って同じ事言って、遺伝って恐いわね。

カズミ:ママがだらしないのよ。

        それにバスタオルのままでウロウロしないでよ。

アスカ:どうして?

        私は33になっても、体は崩れてないわよ。

        カズミなんか逆立したって叶わないわよ。

カズミ:アタシは若いもの。

アスカ:甘いわね、悔しかったらママみたいに胸を大きくしてみなさい。

カズミは目に涙を溜めて

カズミ:パパあ、ママが苛める!

カズミはシンジの膝の上に座った。


シンジは毎度の会話なのでニコニコしながらカズミの頭を撫でた。


2035年9月2日(Sat) 晴れ

碇 シンジ 34歳


Restaurant Reiのシェフ。



碇 レイ   34歳 


Restaurant Reiのシェフ。


シンジの店と家は、彼女の名義になっている。

これは莫大な贈与税が取られる事を避ける為であったが、

シンジとアスカは特に気にしていなかった。

二人は彼女を本当に家族として接していたからだった。


正確な生年月日は抹消されているが、本当は30歳らしい。



惣流 アスカ 33歳


遺伝子工学研究所の所長。

惣流・アスカ・ラングレーを改名し日本に帰化。



惣流 和美(カズミ)14歳 


中学生。

アスカと綾波のそれぞれの長所が合さった、活発で元気な中学生、

子供の頃は綾波に似ていたが、今はアスカの中学生の頃とそっくりな顔をしている。

違うのは、黒い瞳と髪、性格は甘えん坊である。



惣流 幸恵(ユキエ) 9歳 


小学生。

性格は、気が強くて、勝気で、自立心が強いが、甘えん坊である。

見た目は、綾波に似ているが、目は少し蒼く、髪も少しブラウンが入っている。


今日も幸せな一家があった。

/* 日常 after a lapse of eight years */


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