2020年10月19日(Mon) 快晴

トウジは大あくびをしながら

トウジ:さー、めしや、めしや!

午前の授業も終り昼食になった。


アスカが僕の傍に来た。

僕から弁当を受け取るとトウジに向って

アスカ:バカトウジ!

アスカは腰に両手を当てていた。

トウジ:いきなり人に向って、バカ!とはなんや?

        おのれは喧嘩売っとんのか!

アスカ:あんたのスケベなcollection、ごみに出したから。

        悪く思わないでね。

トウジは僕を見た。

アスカ:シンジは関係ないの。

        ヒカリに言ってやろうかな。

トウジは慌てて

トウジ:す、すまん。

        シンジも女に免疫付けてもらおうと思って、老婆心で渡したんや。

僕    :嘘ばっかり・・・

アスカ:その必要ないもの。

アスカはトウジに身分証を渡した。

トウジ:なんや?

アスカ:閲覧してみて。

トウジはICカード型の身分証を、端末のスロットに入れた。

アスカが暗証番号を入れると、端末の画面に身分証の情報が表示された。

トウジ:これが何や?

アスカ:配偶者。

トウジ:はいぐうしゃ?

画面の配偶者欄を見ると、碇シンジと載っていた。

トウジ:なんや・・・お前ら、ほんまに夫婦(みょうと)になりおったんかいな。

        シンジも早まりおってからに

アスカはトウジの頭を殴って

アスカ:そうゆう事だから、シンジの性教育は私がするから、

        バカトウジは余計な事はしないで。

トウジは僕を見て

トウジ:お前、後悔するで、

        女なんぞ、なんぼでもおるのに、

        何が悲しゅうて、こんな暴力女なんかと一緒になったんの?

アスカはトウジの頭を殴って、洞木さんの元へ行った。

洞木  :アスカ本当?

アスカ:うん、昨日行って来た。

レイ  :おめでとう!お兄ちゃんもやるじゃない。

洞木  :おめでとう!4年越しの恋もやっと実ったね。

アスカ:そうとは言い切れないのよ。

レイ  :どうして?

アスカ:聞いてよ。

        アイツさ、高校卒業したら留学するんだって。

        私に相談も無しに勝手に決めて。

        私は妻なのよ。

レイ  :アスカさん、ごめんなさい。

        お兄ちゃんにその話聞いた時、アスカさんに話しとけば良かったね。

アスカ:レイは悪くないわ・・

        私が意地を張らずに、もっと素直でいれば良かったんだもの・・・

***************************************

一方、僕の周りには何人かが集って来た。

男1  :碇、まじで結婚したの?

僕    :うん。まだ籍を入れただけだよ。

女1  :姓はどうなるの?

僕    :変らないよ。

        アスカも僕も親なんか居ないから、姓なんかどうでも良いもの。

        それに同じ姓だと、学校で呼ばれる時、迷うからね。

女2  :結婚式はするの?

僕    :結婚式挙げる為に結婚したわけでないからね。

        アスカが言うには地味婚だって。

女3  :お披露目とかするの?

僕    :アスカがやるんじゃないかな?

男2  :新婚の感想は?

僕    :なはは。

        今まで一緒に居たのが長かったから、何も変らないよ。

男3  :碇のハーレムも幕を閉じたわけだ。

        これで、僕たちにも春がやってくる

女4  :変んないと思うわよ。

        やっぱり結婚しても私達の碇君だもの。

トウジ:なんでシンジばっかりもてんのや。

女5  :だって、EVAのパイロットだもの

トウジ:あのな、わいも元パイロットや。

女6  :鈴原君には、洞木さんが居るから良いじゃない。

トウジ:シンジには惣流が居るやろ。

女6  :それとこれとは違うのよ。

        碇君、可愛いもの。

トウジ:何を考えとんのや。

        あほちゃうか?

女7  :鈴原君みたいにスケベじゃないし、

        碇君、純情で可愛いもの。

トウジ:くあ・・・・あほらし。

        そらそうと、今日は珍しく惣流が絡んでこんな?

        結婚したから余裕かいな。

        まあ、シンジにはええ刺激になるな。

        シンジには惣流みたいな女やないと、あかんわな。

僕    :そう?

トウジ:お前、綾波の時は見てるだけで何もせーへんやったろうが?

女8  :碇君、綾波さんて誰?

トウジ:お前らには関係あらへん。

        やっぱシンジには、惣流みたいに積極的にアタックする奴やないとあかんわ。

        情深い女には苦労するけど、幸せもまた多いからな。

女9  :経験者は語る?

***************************************

洞木  :あいつら、好き勝手言ってる。

アスカ:馬鹿は放っときましょう。

        ねえ、ヒカリ料理教えてよ。

洞木  :どうしたの急に?

アスカ:いつもシンジにばっか弁当作らせて、皆に文句言われるの癪(しゃく)だもの。

洞木  :あれ?下僕計画はどうするの?

アスカ:意地悪。

レイはアスカの手を見ながら

レイ  :アスカさん、指輪は?

アスカは指を触りながら

アスカ:シンジにそんなお金ないじゃない。

        それに指輪なんか別に欲しくないもの。

        欲しい物は自分で買うしね。

        当面の間、シンジはどう頑張っても、私の収入には追いつけないもの。

        ねえ、レイって退役年金はいくら貰ってるの?

レイ  :半年毎に1000万円・・

アスカ:退職金は?

レイ  :28億円。

洞木  :そんなに貰えるの?

アスカ:レイの過した14年間に比べたら安いもんよ。

        私なんか、後2年で貰えなくなるのよ。

        しかも、半年毎にたったの200万円。

        おまけに退職金は1000万円。

        どうしてバカシンジの倍なのよ。

洞木  :碇君は?

アスカ:バカシンジは1年ちょっとだったから、

        退職金500万円と半年毎に100万円。

        今年の12月で打ち切りだって。

洞木  :一般企業に比べたら凄いわね。

アスカ:まあね、でも私達が人類を救ったのよ。

        雀の涙よ。


Nerv解体時、レイに対し処分命令が下された。

レイは人類補完計画、ダミープラグRei等の最機密事項の要(かなめ)だった。

処分命令が下されたのを加持がある情報筋から知り得て、

Nerv全職員が嘆願した。

アメリカの議会をも動かした。

もっとも噂によると、

レイに処分命令を下した人物を、加持が抹殺したというのが真相らしいが、

Nervに関する全ての情報を口外しない事を条件として、

身柄の開放と、莫大な退職金と年金が支給される事になった。

/* やるじゃん How does it feel to be the mother of a bride? */

次回、計画参画

目次に戻る