今後の展開について


『挽歌の刻』は、この話をもって休止とします。なお、この後の文は今後、
私が『挽歌の刻』をどのように書いていこうとしたのかを簡単に説明しています。
あの後どうなっていくのか興味がある方だけ読んでください。


さて、挽歌の刻ですが今まで書いてきたのは自前の設定で本編を追うという意味も深かったんですが、
一番大切だったのは、アスカの母親であるキョウコと『アスカ』はほぼ同じ体験をして欲しかったんです。
その体験は今まで書いてきた挽歌の刻ですべて体験したことが、キョウコのそれと本質で繋がりがあります。
この後、使徒アラエルが出てきます。ここで、アスカは自分の過去&
母親の記憶を見ることになります。これは一話を使ってキョウコの話を書くつもりでした。
キョウコの話の本質と、今まで私が書いてきた話の本質をダブらせる事で、互いに共感して
溶け込むほどではありませんが強烈にシンクロ。結果、弐号機は動き始めます。
レイがロンギヌスの槍で使徒を撃退するのとほぼ同時にこれらのことが進行。
人間に絶望したアスカは自ら人を滅ぼそうとします。
んで、目先の敵であるレイにナイフを向けることになります。
レイも始めは防御するだけでしたが、電源が切れても活動し続ける弐号機を前にゲンドウの一言でその気になります。
後は、ミサトやらシンジやらのバックの展開を絡めて、アスカとレイの何も生まない戦闘を書いていく予定でした。
その混乱の中でMAGIが動き出して使徒の接近を告げます。この使徒はDNA型の使徒です。(名前忘れた)
使徒迎撃という名目でミサトもシンジが出るのを許可しますが、レイの結末はテレビと同様です。
シンジとアスカの目の前でレイは消え、その光景にアスカも力を失います。この辺りはレイとアスカに裏あり。
この裏というのは愚笑の後の話はレイメインのお話だったので、それに絡ませる予定だった。
で、アスカは当然逮捕という形になります。シンジも面会に行きますが、酷く罵られて追い返されます。
ゲンドウとの対面を控え、ミサトから「自分には覚えがない。エヴァが暴走したか使徒に影響を受けた」
と言えばいいと言われますが、アスカはありのまま、自分の意志で自分がレイを殺したと言います。
まぁ、もちろんレイは別の形で生きているんですが、アスカに会うことはありません。
そして、この辺りがクライマックスですね。
アスカは司令室から帰る時にミサトに叩かれ、ミサトに向かい人に嫌気がさしたと語り始める。
涙さえ浮かべるアスカをミサトは抱きしめます。その時アスカは胸の所にある拳銃に気が付き、
手錠がかかっている手でそれを奪い取ると撃鉄?を引いてミサトに向けます。
ここで一悶着あって「殺したけりゃ殺しなさい。あなたの気が済むのなら」
というようなニュアンスのことを言います。ここでアスカは「あんた一人殺しても何も解決しない」と返して
またここで一悶着の後で、「でも一番嫌いなのは私」に行き着いてその銃口を自分に向けることとなります。

最後はレイの話。記憶も何もないままで退院の日を迎えたレイは、シンジに連れられて自分の部屋に行きます。
シンジには見覚えのある物でも彼女は見たこともない物ばかり。
その中の一つであるサングラスを彼女は床に落として割ってしまいます。涙を浮かべながらサングラスを見るレイに
シンジは気づかう言葉を吐きますが、彼女はこう呟いて挽歌の刻は終わりを迎えます。
「・・・いいの。
 部屋に何もない方が落ち着くから・・・。
 ・・・部屋に物があっても、何故そこにあるのか・・・私には分からないから」


と、簡単すぎるあらすじですが、ここまで書いていたら大変どころかいつ終わるかもわからないので、
この部分は飛ばすことにしました。「らくがき」は量産機降下から始めます。
今後についても最後まで話は出来ているので、後は時間さえあれば・・・。
んでは、「らくがき」で、また。

       1998年 7月21日     南里 和哉


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