2020年12月25日(Fri) どか雪 PM 17:00

僕は台所で夕食の準備をしていた。

カラっと、アスカの部屋の襖が開く音がした。

見るとアスカは、シーツを抱いて走って風呂場に消えた。

洗濯機の回る音がすると、風呂場のドアが閉る音がした。

僕は微笑みながら紅茶の準備をした。

しばらくすると、風呂場のドアが開き

アスカ:シンジー!

僕    :何?

アスカ:一緒に入ろうよ。

僕    :ばか!

アスカ:つまんないの。

その夜。2人だけのクリスマスを過した。

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2020年12月28日(Mon) 雪 終業式前日

午前の授業も終り昼食になった。

トウジは重箱を食べていた。

アスカが僕の傍に来た。

アスカ:お弁当。

僕はアスカに弁当を渡した。


何時もなら、洞木さん、綾波と一緒に食べるのだが、

今日は洞木さんも綾波もお休みだったためか、

僕の机の隣に椅子を持って来て、真横に座った。


3ヶ月前なら皆驚くだろうが、今や誰も驚かない。

トウジ:なんや?惣流、なんか変やで?

アスカ:そう?

トウジ:・・なんか・・艶艶(ツヤツヤ)しとる・・・

アスカは僕を見て、ニコっと微笑んで、トウジに聞えるように

アスカ:シンジまだ痛い。

        なんか挟まってる。

僕    :ぶぶっー!げほっ!げほっ!

ご飯が飛散ってしまった。

トウジ:なんや?今の言葉は聞捨てならんな。

アスカ:5回。

トウジ:5回?

アスカ:毎日。

僕    :なはなははっ。

        ほら、よく洞木さんが5階も6階も無いわって言うじゃないか。

トウジ:見え見えのバレバレやな。

        シンジ、おめでとう。

僕    :・・・・

トウジ:何赤くなってんねん。

        しかし、シンジも今まで頑なに拒んでたのが、

        行き成りサルになりおった。

        しかも毎日5回か、元気やな。

        今までの反動かいな。

        で、予定はいつ?

アスカ:来年の10月。

僕    :な、アスカ!

トウジ:なんや、惣流も言う言う!

        やっとシンジも正常な男になったな。

        良かった。良かった。

アスカはペロッと舌を出しながら

アスカ:私の性教育の賜物よ。

悪戯っぽく言うアスカ、身震いする程、可愛い。

でも、アスカのその言方、少し恥かしい。

僕    :アスカ!その性教育って言方止めてよ。

        それに学校では言わないでよ。

アスカ:良いじゃない。

        今日は休んでる人も多いし、

        別に人に咎(とが)められる様な事してないもの。

        それに私達は夫婦だし、子供が欲しいからやってるもの、

        単に愛欲に溺れた高校生じゃないもの。

トウジ:ごもっともで。

僕    :トウジまで。

アスカ:でも、やってよかったでしょ。

トウジ:シンジもすっきりした顔しとるで。

アスカ:あれだけやればね。

僕    :アスカ!!

        もう、そんなに苛めて楽しいか?

アスカ:うん。生甲斐だもの。

トウジ:わいも、ええストレス発散になるわ。

僕    :僕ってなんなんだよ。

アスカは嬉しそうに

アスカ:私のおもちゃ。

トウジ:どひぇー!!!


でもこれでいい。

以前は息が触れる程の距離にいても、心が僕に無くてとても辛かった。

でも今は違う。

心がこんなにも通い合えるなんて、何て素晴らしいんだろう。


僕が僕である理由。

僕が生きて行ける理由がここにある。

/* おもちゃ White Christmas */

次回、初夢

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