第10話「Sorrowfulness 『Reason4-C』」


『OKよ!シンジ君!』
マヤさんの合図と共にクルーが給油装置をマシンから離し、エアジャッキが下がる。
同時にマシンは加速に入り、
タイヤから軽くスモークを発しながらピットロードを後にした。
もう既にマックスは・・・はるか前方で影も形も見えない。
そして、彼を追いかけるアスカの後ろ姿すら、僕からは見ることは叶わなかった。
既にレースの3分の2を終え、第2サービスポイントである浜名湖サービスエリアから
出ていくとき、僕のすぐ前方にはカヲル君。少し後方に綾波が走っている。
僕達はチャンピオン候補同士で牽制をしているため、前の2台と差が出来ていた。
実際、それが僕の戦略でもあった。全ての決着は富士岡でつけるつもりだから。

『シンジ君、マックスとは8分差、2位のアスカとは3分差よ』
マヤさんがこのサービス通過時点のタイム差を教えてくれた。
『後の二人はあなたから見えてるわね。その後は1分後方に加持さんと葛城さん』
『分かりました。このまま彼らと併走します』
『分かったわ。しっかりね』
マヤさんの声が無線から消えると、東名高速の遮音板が僕の視界で激しく流れゆく。
何の変化もない高速道路、アクセルすらも踏みっぱなしでたまにタイヤを切るだけ。
カヲル君のマシンのテールを眺めながら、
サーキットで一度も会ってはくれなかったアスカに思いをめぐらす。
モーターホームでは門前払い、
スターティンググリッドではキャノピーを固く締め、あの後顔すら見られなかった。
今彼女は自分のレースをしている。
サービスポイントを素通りして、タイムを稼いで今では僕のはるか前を走っている。
それでもアベルとは大差をつけられている。
やっぱり勝てないじゃないか。だからやめろってあれほど言っていたのに・・・。
チンケなプライド一つで自分を賭けの対象にするなんて・・・
馬鹿だよ、アスカは・・・。

僕はカヲル君のマシンのテールに張り付き、綾波も僕の後ろでじっとしていた。
その為僕らは何の動きも起こす事はなく、ついに決戦の場である富士岡に入る。
サーキットの本線に入ったとき、僕らの後ろから赤いEG-Mが視界にチラリと入る。
そのマシンはブースターをかけて一気に3台を抜いていく。
赤いマシンは間違いなくアスカのマシン。
マシンの挙動から、かなり無理して飛ばしている感じだった。
その後で綾波の後ろに黒いG-EV-Mが見えた。マックスのマシンだろう。
僕らはまだサーキットに入ったばかりで、ピットストップをしていないし、
マヤさん始めチームクルーは移動中であったために、連絡すら取れていなかった。
しかし、この富士岡で既にクルー達は準備を終えて、
僕を待ってくれているだろうから無線で現在の状況を聞こうとしたのだが、
僕はアスカを始めとした周りの状況に気を取られたために機会を失った。
マックスが綾波の後ろに来たときに、僕たちはピットロードに入っていく。
ピットにマシンを止めるとメカが張り付く。
中にはマシンのジャックにパソコンを繋げ、
サーキットプログラムをマシンへと流し込むマヤさんの姿も見える。
その彼女に現在の状況を無線で聞いてみた。
『トップはアスカ、2位がマックスよ。彼らは既にこのサーキットを3周してるわ』
『アスカがトップ?!何でですかマヤさん!』
疑問も当然だ。前に聞いたときは5分もの差がついていたのだから。
『マックスはピットでタイムロスをしてたのよ』
マヤさんからはそれだけしか返ってこなかった。
だがアスカがトップに立っていたという知らせは、
僕にとっては1つの重荷がすぅっと肩から消えていく感じを覚える。
同時に僕もやらなければという思いが沸き上がる。
思ったより早くピット作業が終わる。
気合いも乗った僕のマシンは派手にホイルスピンをしながらピットから出ていく。
その時に僕の目の前には激しくスモークを巻き上げながら綾波が飛び出してきていた。


『アスカ、いくら何でも飛ばしすぎだ。ペースを落とせ』
冬月おじさんの声が聞こえる・・・意識もさすがにもうろうとしてきている。
でも走らないと・・・負けられないの・・・
またシンジと笑いあうためには絶対勝たないと・・・
「ブースター・・・」
急激な加速強烈な横G・・・ブレーキング・・・全てが意識下になくても、
今までの積み重ねで頭がサーキットを覚えているんだ。
私が指令を出す前にマシンが反応して動いてゆく。
『アスカ無茶するな!毎周ブースターを使っていては最後までもたんぞ!』
あと8周・・・耐えてみせる・・・必ず・・・


綾波のマシンはストレートが速い。僕のマシンすら寄せつけなかった。
だが綾波がこの位置なのはまずい。
僕が目指すのはチャンピオンなんだ。綾波とは1点差、カヲル君とは同点、
アスカとは10点差。アスカは僕らのうち一人がポイントを取れば、
その時点で優勝してもチャンピオンにはなれない。
実質僕ら3人のうちで先にゴールした人間がチャンピオンなんだ。
綾波に前を走らせ続けるわけには行かない。
恐らく残りは7周・・・それまでに綾波を捕らえなければ。
僕のマシンは1コーナーをクリアしてS字、60Rを通過すると
高速コーナーの140Rがある。
それをクリアすると、ディアブルコーナーが見えてくる。
そこを抜けるとイリュージョンストレート、トルネードバンク、
ホームストレートと繋がるサーキット。
勝負はやはり1コーナーだと思っていたが綾波が前に出たことで、
ストレートエンドでの追い抜きが困難になってきた。
むしろカヲル君が前の方が、僕としてはやりやすかったが現状を悲観しても仕方ない。
とにかくディアブルコーナーで綾波を捕らえなければ、ストレートで離されてしまう。
僕はこの周で限界を超える程、前半のインフィールドセクションで攻め込んだ。
お陰で綾波のテールを大きく見られる。残り5周、勝負の時は来た。
「行くぞ綾波!ハイパーブースターオン!!」


バックモニターに黒いマシンが映る。
負けてはいけない相手、ワタシの敵。でも・・・明らかに性能は違う。
さっきからワタシは・・・新しいEG-Mになってからは固定を義務づけられている
シンクロモードをDにして・・・走ってる。
おかげでワタシの腕は先程から震えが止まらない。
手足の感覚もなくなってきた。・・・カラダをボロボロにしながら走っているのは
・・・私。
このタイヤが1回転する度に、ワタシのカラダにヒビが入る。
それでも・・・そこまでリスクを背負ってもアイツは余裕で私に迫ってきた。
私の目にディアブルコーナーが映る。
脳波を察知するマシンは、私が思った通りのラインをトレースして
イリュージョンストレートに入る。・・・ブースター・・・
マシンが鋭く加速して私をシートに押しつける。
「・・・・・ンっ・・・・・」
無意識中に喉から音がでる。加速Gに耐えながらちらと見たモニターには
ピッタリと黒い影が迫っていた。
ここまで・・・こんなにまで無理して走ってるのに・・・。
そんな私をあざ笑うように、アイツは私のマシンの横に出る。
出るだけ・・・バンクでもずっと横にいる・・・。
そしてホームストレートを抜け、
1コーナーの手前でアイツはブレーキをかけて再びワタシの後ろに張り付く・・・。
こんな事をもう2周続けている。
いつでも抜けるのに・・・私を馬鹿にして・・・遊んでるっ・・・。
引き離そうと必死に走る私・・・でも私の影のようにピッタリと付いてくるアイツ。
くやしい・・・くやしい・・・くやしい・・・くやしい・・・

く・や・し・い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

負けるのが・・・じゃない。
こんな風に遊ばれて・・・くやしい。
馬鹿にされて・・・くやしい。
マシンが違いすぎて、まともに勝負できないのが・・・くやしい。
気付けばまたこのストレート。
加速Gでシートにカラダが押しつけられる。
・・・でも今回は違った。
アイツはブースターをかけて、あっという間に私の横を走り抜けた。
・・・そう・・・これが実力差・・・埋めることの出来ないマシンの性能差・・・
でも負けられないんだ・・・。
シンジと・・・この後ピットで笑い合うためには・・・。
チャンピオンの祝福をしてあげるためには・・・絶対負けられないんだ・・・。


僕の目に、パッと見では目の前に高くそびえ立つ巨大な壁とも取れるバンクが迫る。
カヲル君は僕から少し離れた。でもこれはいつものこと。
彼はストレートで遅いので相手ではなかった。
白いマシンのテールを睨みながらアクセルを離すことなく壁に突っ込む。
トルネードバンクの強烈な横Gが僕に襲いかかる。
綾波の白いマシンが振動でぶれる視界一杯に広がる。
バンクの斜めから、体が地に対し水平に戻るとホームストレート。
綾波のマシンはストレートで速かったがスリップに入ってしまえばこっちのものだった。
どっちから抜きにかかろうか・・・。
瞬時に判断!
「アウトから行くぞ!」
決断と同時にマシンが動く。
綾波のマシンのスリップから抜けると、
今までの余力があった分だけ僕のマシンが加速する。
同時に彼女のマシンの横顔が初めて拝める。
ホームストレートエンドが見えた!。
僕の目にも1コーナーのRが存在を強めてきた瞬間だった。
僕のバックモニターを鋭く横切るグレーの影。
「カヲル君?!」
だがもう遅かった。グレーのEG-Mは綾波のインに切り込んでいた。
「くっ!」
僕は予定通りアウトから綾波にかぶせた。
しかし僕の目の前にはグレーのマシンのテールが飛び込む。
どうして・・・?!
彼はストレートじゃ遅かった筈なのに・・・。
僕はその時、彼に騙されていたことを悟った。
わざとやってたんだ。
彼は僕が仕掛けるのを待っていた。
僕と綾波が互いに牽制して、
彼の存在を忘れる時を狙って2台まとめて抜くつもりだったんだ。
くそっ、完全にしてやられた。
「でも・・・まだ勝負は終わったわけじゃない」
口に出すことで、一度落ちかけた集中力を再び戻そうとする。
同時にマヤさんに現在の状況を聞いてみた。
『トップはまだアスカよ。でも時間の問題ね。
 アスカはかなり無理して走ってるみたいだけど・・・マックスに遊ばれてる。
 勝ち目はないわね。シンジ君とは3周半差で今ホームストレートにはいったわ』
レースの残りは後3周か・・・
僕は少し先に行ってしまったグレーのマシンを見て弱気になる。
カヲル君は速い・・・インフィールドでは圧倒的に速かった。
まるでついていけないボクのマシン。
ストレートも本性を現したカヲル君は綾波ほどではないが伸びていた。
・・・アスカも駄目・・・僕も駄目なのか・・・
その時だった、左のサイドディスプレーが光ってるのが見えた。
それは無線関係のディスプレーだったのだが、
今まで一度も点滅することはなかったボタンだけにその点滅が印象深く瞳に刻まれた。。
僕はそのボタンがFROM 1の文字を浮かび上がらせて点滅していたので、
何のボタンなのか訳が分からなかったがとりあえずそのボタンを押してみた。
『ビーガガガ』
耳にトゲのある雑音がイヤホンに響いた後で、聞こえてくる声。
『・・・やっと取ってくれた・・・待ってたんだから』
この声の主は一発で分かった。
「・・・アスカ」
でも意外だった。
確かレース中にドライバー同士が無線を使ってはいけないことになっている。
彼女が知らないわけはない。
『言っとくけど、これは私からの1方向通信だから、あなたには迷惑をかけない。
 だからシンジが何を言っても私には聞こえないからそのつもりでね』
少しの沈黙の後、彼女が話し出した。僕はマシンを操りながら、聞き耳を立てる。
『結局勝てなかったな・・・私。
 シンジの忠告通りだよ・・・私がいくら頑張ってみても
 あのマシンにはどうにもならなかった。
 けど私はマックスなんかには負けない・・・絶対にね。
 だからシンジも頑張ってチャンピオン取って。
 私はこれから勝負に出る。
 シンジ・・・
 あなたの勇気を少し分けて・・・あの7戦の時の・・・勇気を・・・』

アスカは一息ついた後で、先ほどから震えている声で続ける。

『私は先にピットでチャンピオンになったシンジの事を待ってるから。
 結果は度外視して・・・
 また、私を見てくれるかな・・・?。
 一緒にいてくれるかな・・・?。
 さっきは色々あったけど・・・
 それでも私はシンジの事・・・好き・・・大好きだから・・・。
 ・・・じゃ・・じゃあ・・・また後で・・・』
先ほどまでついていたランプが消える。
それは通信が終わったことを意味していた。
色々と考えさせられる通信だったが、今はそんな事は気にしてはいられない。
だがアスカが僕に対して好きと言ってくれたことが嬉しかった。
同時に待っててくれるアスカの期待を裏切るわけにはいかない。
それにまだ後3周ある。
絶対にカヲル君に追いついてやる。まだ差は2秒と開いてない。
やるだけやって駄目ならしかたないさ・・・
アスカだってその上での結果なら納得して微笑んでくれるはずさ・・・。


「フフッ・・・
 怖いの?アスカ・・・大丈夫・・・シンジがついてるから」
私は通信ボタンを切った後でそう呟いていた。
だが通信を切り、呟いたら不思議な事に恐怖は薄れていた。
マシンはトルネードバンクを通過してホームストレートに入る。
そうよ・・・私には大切な人がついてるんだから・・・。
最後に落ち着くために深呼吸を2回ほどすると、ポツリと呟く。
「アスカ・・・行くわよっ!」
ワタシの目には、黒光りするマシンの横顔が映り、その存在のみに集中する。


抜かれた周、
カヲル君はインフィールドセクションで一気に僕と綾波を引き離しにかかった。
実際一気に彼は僕らとの差を開け始めていた。
そしてインフィールドセクションを抜けて、イリュージョンストレートに入る。
ブースターをかけて彼のマシンとの差を観察する。
やっぱりだ、ストレートなら僕の方が速い。真後ろに付けないまでも、
インフィールドでなんとかついていければ抜ける。
判断を下した直後にマシンはトルネードバンクに入った。
僕の視界の中で確実に大きくなってきているグレーのマシン。
彼を目標にして強烈な横Gの中を走り抜ける。
バンクを半分回り込んだ所で僕の視界に黒い物が見えた。
そして一気に横Gが僕の体から消え、
黒いものが真正面に見えると、それは黒い雲だと分かった。
僕の真正面に巨大な黒い雲が、雲とは思えないほど激しく形を変えながら、
青い天空にその醜い黒い塊を立ち上らせていた。
おかしい雲だった。
黒すぎる・・・。
不審に思いはしたが、レースに集中しようと
カヲル君のマシンに焦点を絞り、グレーのマシンのテールを睨みつける。
が、その雲に対する関心は拭うことが出来ずにいた。
マシンがコントロールラインを通過した時、
その黒い雲が赤い光が照らされているのが分かった。
それを僕の中で認識した時、マシンは雲の発生源が分かる位置まで走ってきていた。
「燃えてる・・・のか?
 あれは・・・火・・・だよな」
その黒い雲は怒り狂った紅蓮の炎から発せられていた。
僕の目に1コーナーが迫る。カヲル君との差は思った以上に縮まった。
これなら何とかなる。
後はインフィールドで何とかついていければ・・・。
が、僕は炎の発生源を見たとき、頭から思考が全て消えた。
目から伝わる画像を信じることができない。
紅蓮の炎は赤いくるまから発せられていた。
いや、炎で赤くなってるだけだ、そうに違いない。
くるまは炎に包まれていて誰のマシンか特定は出来なかったし、
燃えてるマシンに乗っていたであろうレーサーの影も見ることは出来なかった。
赤いマシンなんかじゃないと思いたかった・・・。
が、僕のココロに嫌な思いが充満する。
地獄絵図とも取れるその場を僕のマシンは一瞬のうちに通り過ぎる。
僕はその後もバックモニターで炎を見ていた。
一向に消される気配もなく・・・
マシンに乗せられた僕の視界から、その炎は消えていった。
そして青い空に滲んでいく黒い煙のみが視界に残る。
が、マシンが炎に包まれていた光景は網膜に焼き付いたかのように
今も鮮明にと視界に映し出される。
それがもしかしたら・・・そう思うだけで体が震え出す。
レースに集中しようと嫌な記憶を振り払うように頭を何度となく振ってみたが、
どうしても忘れ去ることは出来なかった。
たまらずにマヤさんに現在の状況を訪ねてみる。
マヤさんの方も少し声がうわずった声で僕の問いに答えてくれる。
『とにかくシンジ君は自分のレースに集中しなさい。
 レースはトップ2台が消えたお陰で少し周回数が増えたからチャンスもあるわ』

トップが・・・消えた?

『あの・・・燃えてたのは・・・誰の・・・』

僕はマヤさんの返答を待った。マヤさんはしばしの沈黙の後で、力無く話す。

『・・・・・・・ア・・アスカのマシンよ』

あ・す・か?
・・・・・・そう聞こえたよな・・・A・SU・KAって・・・

『・・・ア・・・アスカ?
 ・・・ア・・・モ、もう出てきてるんですよね、ドライバーは・・・』

マヤさんはすぐには話してくれない。沈黙の時間が永遠に感じられた。

『・・・まだ・・・中よ・・・』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナカ?・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・アレノ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『あ、でもほらこの前のクラッシュの時の大丈夫だったでしょ。
 アスカは全然問題ないから気にしなくてもいいわよ。いいわねシンジ君』

マヤさんがなんか言ってる・・・けどノイズだらけの僕の耳には入ってこなかった。
アスカが・・・まだ・・・あの中に・・いた?。ハハ・・・ウソ・・・だろ・・・?。
僕はココロが動転していた。
目から伝わる映像は、僕の脳には届いていなかった。
が、僕の横で動くモノがあったとき、危険と感じた僕の頭脳が反応する。
「・・・カヲル君?」
僕の横でグレーのマシンが併走している。
いつ並んだのか全く分からないで動揺する僕の目に、
赤い旗をコースサイドのマーシャルが振っているのが見えた。
「あれは・・・」
それはレースストップを告げる旗。
同時にレースディスタンスの4分の3を過ぎていたのでレースは成立した事になる。
でも僕はスピードを落とさなかった。グレーのマシンを置き去りにして
アクセル全開のまま、
ブースターを立ち上げたマシンはイリュージョンストレートを駆け抜けていった。
「・・・アスカ
 ・・・・・・・・大丈夫だよね・・・」

 

 

 

・・・・

・・・・・・・

・・・暗い・・・

・・・けど・・・

・・・凄く・・・

・・・落ち着く・・・

・・・温かい・・・

・・・場所・・・

・・・ここは・・・

・・・どこ?・・・

・・・凄く・・・

・・・心地よい・・・

・・・体が宙に浮いたこの感じ・・・

・・・何者にも束縛されない自由な感じ・・・

・・・今まで張りつめていたモノが・・・

・・・「すうっ」と・・・

・・・なくなって・・・

・・・消えたような・・・

・・・穏やかな・・・

・・・水面のような・・・

・・・感じ・・・


第10戦Dパートに続く

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