2021年6月4日(Fri) 梅雨 AM8:00 今年は珍しく梅雨だ。 ここ何年かは空梅雨だった。 僕は学校の下駄箱に居る。 下駄箱の蓋を開けると 僕 :・・・・・・・ トウジは僕の下駄箱を見て トウジ:さすが、モテモテの男は違うな。 僕 :どうしよう・・・ アスカは僕の傍に近寄りながら アスカ:何をやってんの!またスケベな相談でしょう。 アスカは下駄箱を見て アスカ:愚かな奴等。 アスカは近くに在ったごみ箱を取って来て、 僕の下駄箱に入っている、山程の手紙と、プレゼントを捨てた。 トウジ:お〜こわっ! 外は雷鳴が轟(とどろ)いた。 *************************************** 午前の授業も終り昼食になった。 トウジは重箱の鯖を食べながら トウジ:あージメジメするなー、ほんま、うっとおしいで。 ・・・・ お、3年生や。 余所のクラスの3年生女子が20人入って来た。 女生徒が僕の前に集り 女生徒:碇君、今度の日曜日ね、暇ある? アスカが立ち上り僕の傍に来た。 僕がイチゴを食べ様としていると、イチゴを横取りして澄ました顔して アスカ:毎週週末は予定が入ってるの。 悪く思わないでね。 女生徒:あら、一日中じゃないでしょ。 アスカは腰に手を当てて アスカ:残念ながら、週末は子作りで忙しいの。 女生徒:惣流さん、あなたには恥じらいって物がないの? アスカはふんっ!と言うと アスカ:私とシンジは夫婦なの。 貴方達みたいに、猫被(かぶ)りなんかしてないもの。 私は何時も自分に素直に生きてるの。 週末は誰にも邪魔させない。 貴方達もいい加減、シンジを諦めたらどうなの? 何時までも未練たらしいたらありゃしない。 女生徒:別に不倫しようって訳じゃないの。 只、碇君に誕生日を祝ってあげたいの。 アスカ:シンジに代って感謝を述べるわ。 でもね、私は焼もち焼なの。 シンジが他の女と話すのは許せないの。 悪く思わないでね。 トウジ:横恋慕の辛いところやな。 *************************************** 2021年6月6日(Sun) 梅雨 僕は朝起きてから、風呂、トイレ、台所、床と家中を大掃除させられている。 洗濯も、アスカの下着の手洗いからアイロン掛けまでフルコースだ。 理由は、アスカの焼もちからだった。 そのアスカは居間でうつ伏せになってテレビを見ている。 この頃アスカは、僕の服を何時も着ている。 今だって僕のTシャツを着ている。 僕の服はLLで、ゆったりしているから楽だと言う。 アスカはそれで良いかもしれないけど、僕の着ていた服を着ないでよね。 潔癖症の癖に変なの・・・ アスカ:シンジ、怠(おこた)ってないで働きなさいよ。 狡(ずる)したらHさせないわよ。 僕はアスカの横で洗濯物を畳みながら 僕 :別にしなくてもいいもん。 アスカ:何か言ったの? 僕 :いいえ、真面目に働いています。 アスカ:全くシンジみたいな奴、何処が良いんだろうね。 横恋慕しないで早く男を見つければ良いのに。 シンジも優柔不断な態度取らないで、ちゃんと断りなさいよ。 ・・・・ シンジ、黙ってないで返事しなさい! もう、アンタ、女の子に言寄られて喜んでるの! 僕はアスカのハンカチにアイロンを掛けながら 僕 :僕はアスカ以外は興味ないよ。 アスカ:ほんとかしら? 僕 :アスカ程、綺麗な人は居ないし、 アスカ程、僕と気が合う人なんて居ないもの。 アスカはテレビを見たまま でも足は僕の体を触れながら アスカ:口が上手(うま)くなったわね。 僕 :お世辞じゃないよ、本心だもの。 アスカ:証拠は? 僕 :もう・・・ 僕は寝転がってるアスカを抱寄せて、アスカの頬を僕の右手で包んで優しくキスした。 アスカは僕の胸に顔をつけたまま アスカ:ふうっ・・激しいわね。 まあ取敢えずは許してあげる。 でもシンジ、段々キスが上手になるけど、隠れてどっかで浮気してんじゃないの? 僕 :どうしてそんな事言うのさ! アスカ:シンジ、女の子に人気在るじゃない。 私以外の女の子とHするのも事足るんじゃないの? スケベ!! 僕 :本気で言ってる? アスカ:半分。 僕 :僕は明言するよ。 僕は情事はしない。 僕が信用出来ないのなら、アスカが気の済む様にしていいよ。 アスカ:じゃ、お言葉に甘えて、シンジの部屋に行きましょう。 色々、検査したい事もあるしね。 僕 :解った。 *************************************** アスカと僕は布団の中に居る。 アスカは僕の上に乗かったまま アスカ:シンジと私のHの回数が減ったら、シンジが浮気している事になるわね。 僕 :しないから大丈夫。 アスカ:自信ね。 僕 :アスカって焼もち焼だね。 アスカ:そうよ、解ってるじゃないの。 シンジがレイやヒカリ以外の女の子と話をするのは許せないの。 シンジは私が他の男と話をしていても、何も感じないの? 僕 :アスカを信じてるもの。 それに男の焼もちって格好悪いしね。 アスカは僕の胸に顔を乗せて アスカ:ふうーん。 アスカは僕の耳を触りながら アスカ:私って子供なのかな。 僕 :そんなアスカが好きだけどね。 焼もちを焼いてくれる人が居て、僕は幸せだよ。 アスカ:悋気は女の七つ道具 悋気は恋の命 悋気も少しは愛想 と言うしね。 僕 :りんきって? アスカ:嫉妬の事 僕 :焼もち焼いてくれるアスカは可愛いよ。 アスカの不安が取除ける事、僕は何でも喜んでするよ。 アスカは僕にキスしながら アスカ:じゃ、焼もち焼いて。 僕 :え? アスカ:シンジは私に焼もち焼いた事ないの? 僕 :あるよ。 アスカは僕の体に密着して アスカ:じゃ、話しなさい。 僕 :うん。 交際する前、アスカが僕に電子メール寄越したじゃない。 バレー部のキャプテンに交際申込まれてるって。 アスカ:覚えてるわよ。 下僕の分際で私に、 早く正しい日本語覚えろ!何書いてあるか良く分らない。 て説教が書いてあったわ。 逃がした魚は大きかったわね。 僕 :あの時、本当は苦しんだんだ。 もし、アスカが本当に誰かと交際したら、どうしようとか悩んだんだ。 アスカ:私がシンジ以外の人と付き合ってたらどうした? 僕 :えっ・・・ 僕はアスカが誰かと交際するのを想像した。 すると目尻から滴が流れ落ちた。 アスカは僕の頬を伝わる滴を舐めて アスカ:泣虫! 私はね、シンジが私に告白しなかったら、 シンジを殺してamericaに帰るつもりだったの。 僕 :そうなの? アスカ:じゃ、シンジは映画館で身を挺して私を守ってくれたのは、何故? 僕 :あの時の事は余り覚えてないけど、アスカを失う位なら死ぬ事を選ぶと思う。 アスカの居ない世界で生きるなんて、僕はそんなに強くない。 アスカが誰かと交際するなんて耐えられない。 アスカが誰かと結婚するなんて耐えられない。 アスカ:アンタ、一歩間違えたら危ないわね。 シンジは私以上に甘えん坊なのね。 僕 :・・・でも、何と言われても、僕にはアスカしかないんだ。 アスカ:私、とんでもない男を好きになったのね。 僕 :アスカにそう言われると思ったから、今まで言わなかったんだ。 アスカは僕の頬の涙を拭いながら、優しくキスして アスカ:安心しなさい。 アンタの良い所、悪い所を全て承知した上で結婚したんだから。 何が遇っても私はシンジの見方よ。 僕 :ありがとう・・ アスカ:また泣く、ほんと、泣虫ね。 じゃ、罰として朝までHするからね。 僕 :うん。 外は大雨だった。 /* 波乱 She has strong monopolistic desires. */次回、鼻歌