NEONGENESIS
GRAND PRIX
EVANFORMULA
第4話Bパート「心の壁」
コントロールライン、全車が止められ既にレースはストップされた。
赤いEG-M、既に原形は無くただの塊になっている。被害はコアにまで至り、
傍目にも尋常じゃない。シャシーは2つに引き裂かれコアのあるリア周りと、
コクピットのあるフロント周りとに分裂していた。
それだけではなくエントリーコクピット周りの防護板すら吹き飛んでいた。
ケブラー製のモノコックですらひびが入り、
そこからLCLが流失、オレンジの水たまりを作る。
しかしコクピット周りはかなりの強度である為に辛うじて原形は止めていた。
が既に電装はコクピット周りには存在せずに開ける事も出来ない。
手動で開こうにもノブが曲がり、埋め込み式のノブを起こす事すら出来なかったので
まだアスカはボロボロのマシンの中にいた。
とりあえず穴を開ける事としたマーシャルがドリルを手にする。
彼女の状態が分からない以上、一刻も早く助けださねばならない。
その時作業をしていたマーシャルが流れ出るLCLを見て顔が固まった。
「おい・・・あれ・・・血じゃないのか?・・・」
彼の指さす方向の先にはオレンジの液体に微量ながら赤い物が混入する水たまりがあった。
「アイツどうしましたか?マヤさん!」
シンジはマシンから飛び降りるとマヤに向かって聞いていた。
「まだ助けられてないの・・・キャノピーが変形して動かないらしくて・・・」
彼女は心配そうに言う。マヤの態度にシンジは余計に心配になる。
シンジは足の向くまま1コーナーに全速で走っていった。
事故現場に近づくにつれて、赤いパーツがポツポツと散らばっているが見える。
不安な思いに駆られながらもとりあえず人だかりのある方に行った。
「彼女、どうしました?」
息を切らしながらシンジは近くにいたマーシャルに声をかける。
「今ハッチが開いたよ。中はどうだかまだ解らないけど・・・」
シンジは見た。そこから引きずり出されるアスカを。
頭と鼻から血が流れてるのがシンジの目に焼き付く。
瞬時に言葉を失い、
彼は目の前で治療を受ける彼女をただ呆然と眺めることしか出来ずにいた。
この前まで恐怖に脅えていたシンジだけに心配と同時に不安になる。
意識もなく、ただ医者のなすがままにされているアスカを
いつの間にか自分と重ね合わせている自分がいた。
(僕が同じ・・・同じ目にあったら・・・あんな風に・・・)
地を震わせる振動が彼の体に響いた時に、ようやく彼はアスカから視線をはずした。
音源に顔を向けるシンジ。
彼の前に、ローター音を響かせて今着地しようとしているヘリコプターが視界に入る。
ローターの風が彼に吹き当たっていたが、ここまでシンジは全く気づいてなかった。
ヘリが地上に降り立つのと同時に、
アスカを包んだタンカが数人のマーシャルに担がれて持ち上げられた。
シンジは彼女がヘリに収容されるまで見守っていたが、
その顔には一筋の陰が走っていた。
ピットに暗い顔で入ってきたシンジにマヤは励ましの言葉を言ったが、反応がない。
そして無言でマシンに乗り込むシンジにマヤが顔を近寄らせる。
「ちょっとシンジ君?しっかりして。もう再スタートなのよ。大丈夫?」
シンジはマヤの言葉に上の空。全く反応を返すことなく手足を所定の位置に差し込んだ。
「シンジ君?!」
「・・・大丈夫ですよ・・・行けます」
低く呟くような彼の声にマヤは不安になった。
よく見ればシンジの目は明らかに焦点を外している。
しかし、もうチームクルーはサーキットを出なければならない。
「しっかりね、シンジ君!」
そう言うとキャノピーを閉じる。マヤにはそう言うしかできないのだから。
「大丈夫さ・・・彼女も、僕も・・・」
フォーメーションラップが始まり各車がスタートいていく。
「鈴原!分かってるわね!!口答えしたらもう許さないからね!!」
インカムでヒカリがかなりの剣幕で通信する。
「・・・分かっとるがな・・・すまんかったな」
トウジはこのインターバルの間にヒカリに地獄を味あわされていた。
グリッドに各マシンが並んでいく。
シンジが1st、レイが2nd、トウジが3rd、カヲルが4thに並ぶ。
残りは14周、簡単にタイム差を紹介しよう。
シンジとレイが21秒差、レイとトウジが12秒差、トウジとカヲルが1秒差
というタイム差となっている。
「もう遊んではいられない。残念だけどシンジ君とレイの詮索は今度だね」
グリーンフラッグが振られ、ランプが赤から青へ変わった直後、
滑るように加速するマシンがあった。
「えっ?カヲル君?」
「嘘?」
「なんであんな加速が出来るんや!ホイルスピンすらせえへんかった!」
彼はシンクロ率をギリギリまで上げた。彼はスタートを勝負と踏み、成功させた。
カヲルはとにかくシンジに34秒の差をつけねばならない。でないと優勝はないのだ。
一気に前に写るマシンを交わしたカヲルは、見えないタイム差を追って全開走行に入った。
一方のシンジは出遅れ、レイはおろかトウジにまでかわされていた。
シンジの明らかに集中力を欠いたスタートでは、ポールの順位を維持できるはずもない。
カヲルはここ5周でシンジと16秒差をつけていた。
シンジはトウジの後ろで走る羽目になった。が、シンジはトウジを抜こうとはしない。
トウジの後ろで走っているに過ぎなかった。
「どういうつもりなんや。仕掛けもせんとなにダラダラやっとんのや!」
トウジはシンジがむしろ何もして来ない事に怒り心頭だった。
シンジの速さを認めていただけに、このペースでボーっとしてる事は許せない。
「シンジ君!カヲル君とはもう18秒差しかないのよ!なにのんびりしてるの!」
「このままじゃ追いつかれるわよ!早く前のトウジ君を抜きなさい!」
「・・・・・・・」
幾度となくマヤの叱責が飛ぶが、シンジからは応答がない。
「ちょっと!シンジ君!!」
シンジは無言で通信回線をOFFにした。
ブツッという音とともにマヤのインカムから音が消える。
「シンジ君?シンジ君?!」
砂嵐しか耳に聞こえないインカムを外すと、モニタに写るシンジをじっと見つめていた。
(・・・やっぱり駄目か・・・アスカのあんな姿を見た後じゃね・・・)
既にレースは後3周。カヲルはシンジとの差をあと1秒としていた。
カヲルは飛ばしに飛ばし、レイに対し1周できっちり三秒、差をつけていく。
彼はすでに既に公式記録では2位にあがっている。
シンジをタイム的に抜くのも時間の問題であろう。
そして次の周にシンジがコントロールラインを通過したとき、
グランドスタンド前の電光掲示板にはカヲルがトップに立った事を伝えるように
シンジとカヲルのカーナンバー11と5が入れ替り、観衆の目に逆転劇を伝えた。
「碇!いつまで泳がせておくつもりだ!もう残りがないぞ!」
「最終ラップまで待つんだよ、冬月」
ゲンドウの瞳はシンジの走りに向けられていた。
彼とてEVIAの会長、不甲斐ない走りはモニタ越しでもはっきり分かったが、
今、カヲルに勝てる可能性を残したレーサーは彼だけだ。
3位のレイはもう逆転可能な位置にはいない。
彼自身、この奥の手は出したくなかった。
が・・・
カヲルが最終ラップ突入!シンジとの差は5秒に広がった。
「・・・仕方ないな。赤木博士、頼む」
「はい、分かりました」
リツコが手に握りしめたリモコンのボタンを押し込んだ瞬間!
シュウウン・・・・・カヲルのマシンのコアが動きを止めた。
「!?どうしたんだ。いきなり」
カヲルは目を閉じてマシンの状態をチェックに入る。
彼は体の中心に違和感を感じた。
「そうか・・・そういう事か。レース前に感じた違和感はこいつのせいか」
全ての原因はコアに埋め込まれたレメクの巻物がエネルギーを吸収していたと悟る。
実際、時が刻まれるにつれて体のだるさは徐々に増してきていた。
「だったら・・・これでどうかな」
カヲルは体の力を全て抜くとゆっくりと目を閉じた。
マシンは裏ストレートの途中で加速をやめ、今は惰性走行に変わっていた。
一回だけ、大きく息を吸い込むと同時に、
ため込んだ力を解放するかのように見開かれる、両瞼。
赤く瞳が輝き、その光はマシンの内部に一気に吸い込まれて行く。
光を取り込んだコアが激しく閃光を発した瞬間、光は一気に収束した。
カヲルは素早くスタートボタンを押し、コアの復活を試みる。
徐々に正常時の光を取り戻し初めたコアの内部にはレメクの巻物は存在していなかった。
コアは正常な起動プログラムに従い、その活動を始め、マシンを押し出し始める。
「どういう事だ!赤木博士!」
冬月は何事もなかったのように走行を続ける
グレーのマシンを指さしながらリツコの方に向き直る。
「簡単なことさ。暴飲暴食はやめましょうって所さ」
カヲルは冬月の疑問を悟っていたように、一人コクピット内で呟く。
同じ頃、リツコもカヲルと同じ事を報告していた。
冬月は深いため息を一度吐く。
「・・・今回はやられたな」
「ああ・・・下手な小細工が通用する相手ではない事が分かっただけで良しとしよう」
「シンジ君!」
マシンから降りたシンジにマヤが駆け寄って行く。
その姿を見つけたシンジは少々渋い表情を浮かべる。
(まいったな。何か言われるな・・・まあしょうがないけど)
シンジは視線を逸らしてマヤを見ないようにしていたが、
そんなシンジの態度を予想していたマヤは、シンジの視界にメモを差し出した。
「はい、シンジ君」
視界に入ってきた紙を見たシンジは怪訝な表情でそのメモを見た。
「・・・何ですか?それ」
マヤはそんなシンジに微笑んだ。
「アスカの入院先よ。とりあえず表彰式が終わったら行って来たらいいわ」
シンジはマヤの言葉に目頭が熱くなるのが分かる。
僕はなんて馬鹿なんだろう。こんな身近にこんなに心配してくれる人がいるのに・・・
一人で考え込んで・・・怖がって・・・
マヤさんがこんなに心配してくれてるのを知らないばかりか
うっとおしく思ってたなんて・・・自分が恥ずかしいよ・・・
マヤは自らを恥ずかしんでうつむくシンジの肩に優しく手を乗せる。
「アスカの意識はあるみたいよ。でも無線のスイッチは切ったら駄目よ。
この事をシンジ君に教えたかったのに結局今になっちゃったじゃない。分かった?」
シンジはマヤの優しい心に触れた気がした。包み込むような優しい心。
そしてマヤの顔をマシンから降りた後で初めて見る。
「・・・すいませんでした。これからはマヤさんの指示どうりの走りをします」
マヤもシンジがある程度立ち直った事が態度から分かった。
「あら、それじゃ駄目よ。シンジ君はシンジ君のレースをしなくちゃ」
といかにも嬉しそうな顔をしてシンジに言ったものだから、シンジも嬉しくなる。
「・・・実は・・・そのつもりです」
この言葉で2人は最高の雰囲気が包む。真のパートナーになれた瞬間であろう。
「2位だけど立派なレースだったわ。次は負けないようにね。表彰台に行きましょ」
仲良く2人して表彰台に向かっていく2人の姿は仲の良い兄弟に見える。
「待たんかい!!」
そんなシンジにトウジが棘のある声を投げかけた。
シンジが振返ると同時に拳が彼の視界一面に広がる。、
「なめんのもたいがいにせいや!!」
シンジは1mほど吹き飛ばされ、地面に倒れ込んだ。
「な、何をするの!いきなり!」
「そうよ、鈴原!謝りなさいよ!」
マヤと、トウジに付き添っていたヒカリが彼を諌めるが、
お構いなしにトウジはシンジの胸ぐらを掴みあげる。
「ええか!今度あんな気ぃ抜けた走りをしたら許さへんからな!!覚えとけや!!!」
トウジは顔も見たくないと言わんばかりに目をそらすと、その場から姿を消した。
「大丈夫?シンジ君」
「ごめんなさいね、碇君。鈴原には私からキツーく言っておくから」
「・・・いいんだよ別に。悪いのは彼を傷つけた僕なんだから・・・」
国歌を聞き終えると、シンジがカヲルに話しかけた。
「カヲル君、おめでとう」
「今回は君と走れなくて少し残念だな。今度は期待しているよ」
「うん、次は頑張るよ」
カヲルはシンジに手を伸ばす。シンジもそれに答える。
横ではレイが一人でシャンペンを開けていた。
ちょっと早かったので係員がレイからシャンペンを取り上げて、下に置いた。
まだ表彰の最中だったのだ。
シンジは走る。病院の廊下を走る。そしてメモに書かれた303病室に着いたが、
ノブを開けるために伸ばされた手がためらう。
アスカが意識はあるとはいえ、もし酷い状況だったらと思うと手が震え始める。
しかし、いつまでもこうしてはいられない。
シンジは意を決するとドアを開け、中に踏み込んでいった。
一歩二歩と歩を進めていくと、ベッドの上の状況が彼の目に描き出される。
その姿を見た彼は言葉を失った。
「・・・・・」
同時に、息を呑む。
そこには何事もなかったように本を読んでいたアスカがいた。
「バカ!入ってくる時はノック位しなさいよ!!」
いきなり怒鳴られたが、頭に包帯を巻いている以外は前の彼女と変わらない。
シンジはアスカに近寄りながら、アスカの顔をじぃっと見つめた。
「な、何よ!笑いに来たわけ!」
その言葉を聞かないうちにシンジはアスカに抱き付いた。
ベッドの上に座って本を読んでいたアスカだが、
シンジの体重を支えられずにベットに押し倒された格好になった。
「な?なななっ?!」
アスカは驚いた。いきなりの出来事に戸惑っていたが、
「なにすんのよ!早く離れなさいよ!!」
アスカは自分の頭の真横にあるシンジの頭に向かって言葉をぶつけたが、
シンジは離れる気配を見せない。
「ちょっと!アン・・・」
アスカはシンジの様子がおかしい事に気が付いて、言葉を止める。
シンジの肩が震えていた。
その振動が彼女の体全体に伝わる。
同時にシンジの瞳から涙が落ち、アスカの肩を濡らし始めた。
「・・・アンタ、泣いてんの?・・・何で泣いてるの・・・」
シンジはその水を拭うと、アスカの顔が見える位置まで自らの体を持ち上げると、
潤んだ瞳を隠そうともせずに、無事な姿の彼女を見つめた。
「・・・心配だったんだ。君の事が心配だったんだよ・・・でも良かったよ。
こんなに元気そうな君に会えて・・・あんな事故の後で死にそうな君の姿を見た時は
もう駄目かも・・・って思ったから・・・だから嬉しくて・・・・」
そう言っているうちにも涙は彼の目に溜まり、真下のアスカの頬に、水滴が落ちた。
そんなシンジを見ていてアスカの目にも熱い物がこみあげてくる。
嬉しかった。ここまで心配してくれる人がいたなんて・・・
私は一人だと思ってた。孤独な戦い。誰も親身になって心配はしてくれない。
でもコイツはこんなに私を・・・こんな私を心配してくれる・・・涙まで流してくれている。
私は・・・この時私は不思議な感じを覚えた・・・今でにないカンジ・・・なんだろう?
コイツの顔を見てると素直になれそう・・・。
シンジとアスカは、しばらくみつめあう形になった。が、
「・・・ばか、男のくせに泣くなんて恥ずかしい奴ね。いい加減離れてよ」
シンジはアスカの言葉通りアスカから離れる。
「・・・ごめん、でも君の元気な姿が見れて本当に嬉しかったんだ・・・。
抱きしめるつもりはなかったんだけど・・・ごめん」
「いいのよ、別に謝らなくても・・・私も・・・う、嬉しかったし・・・」
(やだ!何言ってるの私?!。ハズカシィー)
アスカの顔は真っ赤になる。
(・・・でもこれが今の素直な私の気持ち。コイツの前では素直になれそう。
でもこんな事、急に言って変に思われたかもしれない。)
しかしシンジはアスカの想いとは裏腹にアスカの言葉にはさして興味を示さずに、
枕元に置かれたフルーツセットからリンゴを手に取る。
「リンゴでも切ろうか?君もお腹がすいた頃じゃない?」
そう言うとアスカを見る。
アスカは赤くなった顔を冷ますため手をパタパタさせるのに必死だ。
だが、先ほどからシンジの言葉で気に入らないところがあった。
「さっきから君、君って私には惣流アスカラングレーって名前があるのよ」
シンジが君と呼んでいたのは彼女の名前を知らなかったからだけれども、
アスカが名前を言ってくれた事はシンジにとっては幸運であった。
「分かったよ。じゃあ食べるね?惣流さん」
(ホントに馬鹿ね・・・)
「リンゴは戴くけど、レディに向かって惣流はないんじゃない?アスカでいいわよ」
第5戦 ブラジルGP インテルラゴス
サーキットにアスカのチームは来ていない。
アスカのEG-Mはコアまで破損していた為にマシンは直らなかったからである。
フリー走行が終わり、紫のマシンがピットに戻ってきた。
所定の位置に止め、キャノピーを開けるとマヤが
半身を乗り出してコクピット内に顔を入れる。
「どうシンジ君?マシンの調子は」
「まあまあです。タイムも上がってきてますから行けますよ」
「午後は予選1日目だから早めに昼御飯を食べてリラックスするようにね」
と言うとマヤはマシンにコネクタを差し込み何やら打ち込みはじめた。
シンジはマヤの言う通りモーターホームに向かう。
そのシンジに良く通るかわいらしい声が投げかけられた。
「ハ〜ィ!シンジィ!」
あまり聞き慣れた声ではないが、自分に向けられた声であることは分かる。
その声を振り返ると、こちらに走り寄ってくる栗髪の少女が瞳に写った。
彼女は彼が完全に振り返る間に、すぐ側まで走る寄っていた。
「!!ア、アスカ?!な、何?!」
その声の主はアスカだった。ここにはいないはずなんだが・・・。
「私は当分出れないからシンジのチームで働く事にしたから」
「え・・・でも何?その格好は?」
「えっ、だってやっぱりヒロインといえばこの格好でしょ」
シンジの前でクルリと1回転してシンジにコスチュームを見せた。
ピンク色のほとんど水着のようなコスチュームをまとったアスカが目の前にいる。
彼の目は視線の行き場を求め、空を泳ぎまわった。
「どう、このコスチューム!似合うかな?」
「えっ・・・う、うん。とっても似合ってるよ・・・」
アスカは嬉しそうにシンジに微笑み
「ほら、昼食の準備が出来てるわ。早くいきましょ」
いきなり親しげにシンジの手を握ると、アスカは彼を引っ張ってモーターホームへ歩きだした。
=第4戦
カナダGP 決勝リザルト=
1、 渚カヲル
2、 碇シンジ
3、 綾波レイ
4、 鈴原トウジ
=ポイントランキング=
1、 碇シンジ 17p
2、 惣流アスカラングレー 13P
3、 葛城ミサト 10P
渚カヲル 10p
5、 綾波レイ 9p
6、 鈴原トウジ 8P
8、 加持リョウジ 6P
9、 アルベルト トンマ 1P