2021年9月9日(Thu) 快晴 僕とトウジは、デパートに居た。 アスカと洞木さんが来るのを、吹き抜けのフロアーで待っていた。 明日の出発を前に、皆で最後の時を楽しむのだ。 突然トウジが トウジ:なあ、シンジ 僕 :何? 僕はアイスクリームを食べながら答えた。 トウジ:あの金髪姉ちゃんの後姿。 エッチな体しとるな〜 見てみ! あの足、生唾もんや。 体の線もグッドやし。 ええな〜 トウジを見ると、鼻の下を伸ばして間抜面していた。 僕 :トウジ、涎(よだれ)!オヤジ臭いよ。 それに女の人をそんな風に見るなんて失礼だよ。 トウジ:何言うてんねん。 あれは、男を挑発する体や。 男なら、これで喜ばんで何で喜ぶんや。 シンジ、蒲魚(かまとと)ぶらんでええ。 お前も男なら、興奮するやろ。 僕 :どうしてさ。 トウジは呆れたように トウジ:お前は、おかしんちゃうか? 僕 :だって、あれ、アスカだよ。 トウジ:げっ・・・・・ 僕 :アスカ!こっちだよ。 トウジ:シンジ声掛けるな! アスカが傍に来た。 トウジは、ばつが悪そうに下を向いた。 アスカは僕に挨拶した後、トウジの様子に気付いて アスカ:バカトウジ。 何、下向いてるのよ。 相変わらずスケベね! まあ、私も罪よね。 でも御生憎(おあいにく)と、この体はシンジのものなの。 卑陋(ひろう)な目で見ないでよね。 ヒカリに言うわよ。 トウジ:すみません。 *************************************** 夕方、16時帰宅した。 最後の晩餐、アスカが腕によりを掛けて素敵なディナーを作ってくれた。 夕食後、時計を見ると、何時もアスカが見るドラマが始る時間になった。 何時もなら我先に飛んで行くのに、テーブルから離れ様としなかった。 僕 :アスカ、もうドラマ始ったよ。 アスカは僕を見つめていた。 僕 :どうしたの? アスカ:シンジに聞きたいの。 ねえ、子供の事どう思っているの? シンジが10代で子持になるのって嫌じゃないの? 僕 :いきなり何、言ってんだよ。 どうして嫌がるんだよ。 僕とアスカの分身だよ。 子供が出来たら喜んで育てるよ。 アスカ:シンジの覚悟を聞いてみたかったの。 もし、嫌なら止(よ)してもいいけど・・・ 今日はね、排卵日なの。 どういう事かというと、 今日Hすると、子供が出来る確立が高いの・・・ 僕 :じゃ、迷う必要ないじゃないか。 今日の次は、4年先になるもの。 アスカ:いいの? 僕 :何言ってるのさ。良いに決ってるじゃないか。 アスカ:ありがとう・・・ アスカは大粒の涙を流した。 アスカは涙を拭きながら アスカ:善は急げ、さっそく朝までやるわよ。 僕 :ぶっ!朝までするの? アスカ:そう、次は4年先だもの。 しっかり体で覚えておきたいもの。 僕 :アスカは元気になるから良いけど、僕は干からびて死んじゃうよ。 アスカ:ふふっ、乾涸(ひから)びるなんてHね。 じゃ、かさかさにしてあげるから、早く布団に行こう!! 僕 :ひえー悪魔! *************************************** アスカが風呂に入っている間、僕は布団にうつ伏せになり、ノートパソコンで、 明日のスケジュールを確認し、フランス語講座のwebを見ていた。 カラッと襖が開き、アスカが赤いバスタオルを体に巻いて入ってきた。 アスカはノートパソコンを覗き込み アスカ:何見てんの?また、スケベなsiteでしょ。 僕 :見てないよ。 アスカは僕の顔を見ながら意地悪く アスカ:どうだか。前科が在るもの。 白を切ってもcacheを見れば、一目瞭然よ。 種は上がってるのよ。白状しなさいよ。 僕 :アスカ、タネじゃなく、ネタだよ。 アスカは肩を竦(すく)めて アスカ:おばかね。 寿司の種、このタネの隠語がネタなの。 日本人の癖に物も知らないんだから。 外人に言われて悔しくないの? 僕 :アスカ、日本に帰化したじゃないか? アスカ:あー言えば、こー言う。(ああ言えば、こう言う) オモチャの癖に減らず口だけは達者ね。 シンジみたいなのを口舌の徒と言うのよ。 アスカはバスタオルを取外して布団に潜った。 僕の首に手を回しながら、優しく僕を見つめ アスカ:・・最後の日に喧嘩なんかしたくない。 Do you love me wholeheartedly ? 僕は迷うこと無く 僕 :心から愛してるよ。 アスカ:ふふっ、その言葉で元気にやっていける。 さあ、12時間、10本勝負やるわよ。 僕 :え〜!本気で言ってる? アスカ:私が冗談言うと思う? 僕 :だって、いつも苛めるじゃないか? アスカ:それはシンジが可愛いから苛めるの! シンジ、まだ自覚が足りないわよ。 大体、私がシンジと結婚して、何億人の男共が悲しんだか解ってるの? 僕 :アスカ、それは己惚れだよ。 アスカ:・・・・ 今日だけは許してあげる。 次にそれ言ったら、24時間24本の死闘Hするからね。 やりたければ、言いなさい。 私は何時でも相手になるわよ。 僕 :ごめんなさい。 アスカ:さー、子作りに励みましょう。 外はまだ蒸暑かった。 /* 出発前夜 Do you love me ? */次回、出発当日