2020年12月24日(Thu) 雪

午前の授業も終り昼食になった。

トウジはバスケットに入ったサンドイッチを食べながら

トウジ:なあ

僕    :何?

トウジ:今日はイヴやな。

僕    :うん。

トウジ:プレゼント買ったか?

僕    :なはあはあはっは・・・

トウジ:なんや、変な笑いするな。

        もしやシンジ、誕生祝に続いてまたもや、何も買ってへんのか?

僕    :ごめん、お金が無いんだ。

トウジ:どうゆう生活しとんねん!

        退役年金もらっとるやろが。

僕    :うん、最後の100万円貰った。

        これで卒業するまで生活しないといけないんだ。

        授業料、生活費、これだけで精一杯だもの。

トウジ:惣流は?

僕    :アスカは200万円貰ってるよ。

        でも、そのお金は貯金させてるんだ。

        アスカは一戸建持つために、

        外国の国債を買ったり、転換社債を買ったりして資金運用してるみたいだよ。

        生活費は全て僕が出してるんだ。

トウジ:ちょっと待て、お前らほんまに高校生か?

僕    :どうしてさ

トウジ:普通はな、高校生で一戸建考えたり、マネーゲームせんぞ。

僕    :僕には解らないけど。

        アスカがやってるんだ。

        来年の10月からは、施工に入れるって言ってたよ。

トウジ:お、恐ろしい奴・・・        

        親の脛齧(すねかじ)っとる自分が情けのうなる・・

        ・・・・

        なあ、シンジは惣流の何処がええのん?

        確かにあれだけの玉(たま)は世界広しといえそう居(お)らんのは確かや。

僕    :うん、お互い本音で物が言えるからかな。


        この頃やっと言えるようになったんだけど、

        アスカは情が深いし、さっぱりしてるし、優しいし、甘えんぼだし、

        うーん、良いとこ悪いとこ、全ていいんだ。


        僕には出来過ぎた人だよ。

        ・・・

        ど、どうしたのトウジ?目が行ってるよ。


        それから、確かに美人だよね。

        アスカはもち肌で、肌が綺麗で、毛深くないんだ。

トウジ:なんや、惣流の体の事よう知っとるな?


        シンジが惣流の惚気を言うなんて、何か不気味やで。


        シンジもだんだん女に免疫付いて来たっつうことか。


        まあ、わいも別嬪(べっぴん)には興味あるけどな。

        惣流、背が高いけど、なんぼやねん?

僕    :170だって。

トウジ:外人やからかの。

        で、体重は?

僕    :今は教えてくれないけど、

        昔160の時は40ぐらいだったかな?

        体脂肪10%って言ってたよ。

トウジ:ガリガリやなー。

        そのくせ胸でかいで。

        シンジ揉んでる?

僕    :あのね、トウジじゃないんだから。


トウジ:シンジよ、綾波が妹じゃなかったらどないしとった?

僕    :・・僕も解らない。

        アスカとこうなれたか解らない。


        だから、もしもは考えない様にしている。


        僕は昔、僕の勇気の無さでアスカを傷つけてしまったから、

        もうそんな思いしたくないから、何時もアスカの事考えて、

        アスカを守って行こうと思うんだ。

トウジ:シンジも惣流と結婚して変ったな。

        お前と最初に会った時には考えられへんかったしな。

        ほんま、お前と惣流が一番大人になっとるな。

        ・・

        さて、今日のクリスマスパーティ楽しみやな。

        せやけど、ミサトさんの家(ち)に11人も入るんか?

僕    :うん、大丈夫だけど。

        みんな、またお酒を飲むのかな?

トウジ:お祭やからな。

        また乱痴気騒ぎやな。

僕    :憂鬱・・

トウジ:わいはミサトさんに会えるから、ええねん。

僕    :洞木さんに怒られちゃうよ。

トウジ:・・・くう、シンジが苛めくさる・・・

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放課後、僕は買物を済ませ、綾波や洞木さんと共にパーティ用料理を作った。

11人分+αと可也の量だったので、20時ぐらいまで調理に時間を要した。


アスカは手伝いもせず加持さんと散歩に出かけていた。呑気なもんだ。


21時には、みんなミサトさん宅に集った。

僕、アスカ、綾波、洞木さん、トウジ、ペンペン、ミサトさん、加持さん、

冬月さん、青葉さん、日向さん、伊吹さん。

ミサトさんの子供は友達に預けているそうだ。


居ないのはケンスケか・・・


僕達は居間のテーブルを囲んで床に座った。

みんなグラスワインを持っていた。

ミサトさんはワイングラスを手に持ち、クリスマスの挨拶をした。


しばらくして、僕とアスカの事に付いて触れた。

ミサト:ところで、もう皆さんもご存知とは思いますが、

        シンジ君とアスカは、2020年10月18日に晴れて夫婦となりました。

        今日はシンちゃんとアスカの結婚披露でもあります。

        今日は4年ぶりに、皆とこんな形で再会できた事を本当に嬉しく思います。

        それでは私たちの未来に乾杯!

一同  :乾杯!碇君、惣流さんおめでとう!

/* 心 A merry Christmas to you! */

次回、酒池肉林

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