23時10分

ヒカリ:洞木ですが、

        あ、碇君。

        え?アスカ?

        居ないわよ。

        そう。

        じゃあね。

ヒカリは携帯を机に置くと、ベットに上った。

風呂上がりで髪はまだ濡れていた。


ベットの上にいるアスカに向って

ヒカリ:碇君から。

        居ないって言ったけど、いいの?

アスカはコクンと頷いた。


ヒカリ:アスカ、これからどうするの?

アスカは天井を見ながら

アスカ:なんか馬鹿らしくなってきたな。

        americaに帰ろうかな・・・

ヒカリ:研究所はどうするの?

アスカ:どうでもいいわよ。

        生活の糧でしかないもの。

        americaだって、十分生活できるもの。


ヒカリ:ねえ、アスカの気持は何処にあるの?

アスカ:・・・・

ヒカリ:言いたくなければ、言わなくてもいいのよ。

アスカはうつ伏せになり、顔を枕に押付けて

アスカ:・・・

        どうして・・・

        あんな奴、好きになったんだろう・・・

        あんな屑を好きになるなんて、

        よっぽどの暇人か、奇特な奴だと思ってたのに・・

        americaで色んな男の人と出会って、dateして、

        皆 優しくて、大切にしてくれて・・・

        でもね・・

        何時もあの馬鹿の顔が浮ぶの。

        何時もあのトンチキの声がするの。

        ・・・

        私が人より優れているのは、人の何倍も努力しているから。

        だから今まで人に負けた事なかった。

        EVA02の操縦は、小さい頃から何年も訓練してた。

        なのにアイツは、

        いきなりevangelionに乗って、いきなり動かして、

        使徒もアイツが一番沢山倒した。

        ・・・

        でも、そんなのどうでもいいの。

        ・・・

        最後の戦いで、

        アイツ・・自分の体がボロボロになってるのに、

        泣きながら私を守ってくれた・・・

ヒカリ:アスカ・・・・


アスカ:素直になろうと思っているんだけどね。

        アイツの前だと、なれないの。

        どうしてかな・・

        私はシンジが好き。

        シンジを求めている。

        ・・・・

ヒカリはアスカを見ながら

ヒカリ:バレー部のキャプテンどうする?

        明日は映画鑑賞の日でしょ。


アスカ:・・・私から・・・

        バカシンジに告白するのは嫌だ。

        アイツからしないなら、americaに帰る。


ヒカリは微笑みながら

ヒカリ:じゃあ、バレー部キャプテンには謝っとかないとね。

アスカ:ヒカリごめんね。

ヒカリ:お互い鈍い奴を持つと苦労するね。

ヒカリは舌をペロッと出した。

アスカはヒカリを見ながら

アスカ:ほんと、バカトウジに、ぼけなすバカシンジ・・何処が良いんだろうね。


アスカはヒカリの膝に顔を乗せた。

するとヒカリは

ヒカリ:アスカ、それは碇君にやりなさい。

2人は顔を見合せて笑った。

/* 意地っ張り do not give in */

次回、映画館

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