2021年6月4日(Fri) 梅雨 AM8:00

今年は珍しく梅雨だ。

ここ何年かは空梅雨だった。


僕は学校の下駄箱に居る。


下駄箱の蓋を開けると

僕    :・・・・・・・

トウジは僕の下駄箱を見て

トウジ:さすが、モテモテの男は違うな。

僕    :どうしよう・・・

アスカは僕の傍に近寄りながら

アスカ:何をやってんの!またスケベな相談でしょう。

アスカは下駄箱を見て

アスカ:愚かな奴等。

アスカは近くに在ったごみ箱を取って来て、

僕の下駄箱に入っている、山程の手紙と、プレゼントを捨てた。

トウジ:お〜こわっ!


外は雷鳴が轟(とどろ)いた。

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午前の授業も終り昼食になった。

トウジは重箱の鯖を食べながら

トウジ:あージメジメするなー、ほんま、うっとおしいで。

        ・・・・

        お、3年生や。


余所のクラスの3年生女子が20人入って来た。

女生徒が僕の前に集り

女生徒:碇君、今度の日曜日ね、暇ある?

アスカが立ち上り僕の傍に来た。

僕がイチゴを食べ様としていると、イチゴを横取りして澄ました顔して

アスカ:毎週週末は予定が入ってるの。

        悪く思わないでね。

女生徒:あら、一日中じゃないでしょ。

アスカは腰に手を当てて

アスカ:残念ながら、週末は子作りで忙しいの。

女生徒:惣流さん、あなたには恥じらいって物がないの?

アスカはふんっ!と言うと

アスカ:私とシンジは夫婦なの。


        貴方達みたいに、猫被(かぶ)りなんかしてないもの。

        私は何時も自分に素直に生きてるの。


        週末は誰にも邪魔させない。


        貴方達もいい加減、シンジを諦めたらどうなの?

        何時までも未練たらしいたらありゃしない。

女生徒:別に不倫しようって訳じゃないの。

        只、碇君に誕生日を祝ってあげたいの。

アスカ:シンジに代って感謝を述べるわ。


        でもね、私は焼もち焼なの。

        シンジが他の女と話すのは許せないの。

        悪く思わないでね。

トウジ:横恋慕の辛いところやな。

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2021年6月6日(Sun) 梅雨

僕は朝起きてから、風呂、トイレ、台所、床と家中を大掃除させられている。

洗濯も、アスカの下着の手洗いからアイロン掛けまでフルコースだ。


理由は、アスカの焼もちからだった。


そのアスカは居間でうつ伏せになってテレビを見ている。


この頃アスカは、僕の服を何時も着ている。

今だって僕のTシャツを着ている。

僕の服はLLで、ゆったりしているから楽だと言う。

アスカはそれで良いかもしれないけど、僕の着ていた服を着ないでよね。

潔癖症の癖に変なの・・・


アスカ:シンジ、怠(おこた)ってないで働きなさいよ。

        狡(ずる)したらHさせないわよ。

僕はアスカの横で洗濯物を畳みながら

僕    :別にしなくてもいいもん。

アスカ:何か言ったの?

僕    :いいえ、真面目に働いています。

アスカ:全くシンジみたいな奴、何処が良いんだろうね。

        横恋慕しないで早く男を見つければ良いのに。

        シンジも優柔不断な態度取らないで、ちゃんと断りなさいよ。

        ・・・・        

        シンジ、黙ってないで返事しなさい!

        もう、アンタ、女の子に言寄られて喜んでるの!

僕はアスカのハンカチにアイロンを掛けながら

僕    :僕はアスカ以外は興味ないよ。

アスカ:ほんとかしら?

僕    :アスカ程、綺麗な人は居ないし、

        アスカ程、僕と気が合う人なんて居ないもの。

アスカはテレビを見たまま

でも足は僕の体を触れながら

アスカ:口が上手(うま)くなったわね。

僕    :お世辞じゃないよ、本心だもの。

アスカ:証拠は?

僕    :もう・・・

僕は寝転がってるアスカを抱寄せて、アスカの頬を僕の右手で包んで優しくキスした。

アスカは僕の胸に顔をつけたまま

アスカ:ふうっ・・激しいわね。

        まあ取敢えずは許してあげる。

        でもシンジ、段々キスが上手になるけど、隠れてどっかで浮気してんじゃないの?

僕    :どうしてそんな事言うのさ!

アスカ:シンジ、女の子に人気在るじゃない。

        私以外の女の子とHするのも事足るんじゃないの?

        スケベ!!

僕    :本気で言ってる?

アスカ:半分。

僕    :僕は明言するよ。

        僕は情事はしない。

        僕が信用出来ないのなら、アスカが気の済む様にしていいよ。

アスカ:じゃ、お言葉に甘えて、シンジの部屋に行きましょう。

        色々、検査したい事もあるしね。

僕    :解った。

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アスカと僕は布団の中に居る。

アスカは僕の上に乗かったまま

アスカ:シンジと私のHの回数が減ったら、シンジが浮気している事になるわね。

僕    :しないから大丈夫。

アスカ:自信ね。

僕    :アスカって焼もち焼だね。

アスカ:そうよ、解ってるじゃないの。

        シンジがレイやヒカリ以外の女の子と話をするのは許せないの。


        シンジは私が他の男と話をしていても、何も感じないの?

僕    :アスカを信じてるもの。

        それに男の焼もちって格好悪いしね。

アスカは僕の胸に顔を乗せて

アスカ:ふうーん。

アスカは僕の耳を触りながら

アスカ:私って子供なのかな。

僕    :そんなアスカが好きだけどね。

        焼もちを焼いてくれる人が居て、僕は幸せだよ。

アスカ:悋気は女の七つ道具

        悋気は恋の命

        悋気も少しは愛想

        と言うしね。

僕    :りんきって?

アスカ:嫉妬の事

僕    :焼もち焼いてくれるアスカは可愛いよ。

        アスカの不安が取除ける事、僕は何でも喜んでするよ。


アスカは僕にキスしながら

アスカ:じゃ、焼もち焼いて。

僕    :え?

アスカ:シンジは私に焼もち焼いた事ないの?

僕    :あるよ。

アスカは僕の体に密着して

アスカ:じゃ、話しなさい。

僕    :うん。

        交際する前、アスカが僕に電子メール寄越したじゃない。

        バレー部のキャプテンに交際申込まれてるって。

アスカ:覚えてるわよ。

        下僕の分際で私に、

        早く正しい日本語覚えろ!何書いてあるか良く分らない。

        て説教が書いてあったわ。


        逃がした魚は大きかったわね。

僕    :あの時、本当は苦しんだんだ。

        もし、アスカが本当に誰かと交際したら、どうしようとか悩んだんだ。

アスカ:私がシンジ以外の人と付き合ってたらどうした?

僕    :えっ・・・

僕はアスカが誰かと交際するのを想像した。

すると目尻から滴が流れ落ちた。

アスカは僕の頬を伝わる滴を舐めて

アスカ:泣虫!

        私はね、シンジが私に告白しなかったら、

        シンジを殺してamericaに帰るつもりだったの。

僕    :そうなの?

アスカ:じゃ、シンジは映画館で身を挺して私を守ってくれたのは、何故?

僕    :あの時の事は余り覚えてないけど、アスカを失う位なら死ぬ事を選ぶと思う。

        アスカの居ない世界で生きるなんて、僕はそんなに強くない。

        アスカが誰かと交際するなんて耐えられない。

        アスカが誰かと結婚するなんて耐えられない。

アスカ:アンタ、一歩間違えたら危ないわね。

        シンジは私以上に甘えん坊なのね。

僕    :・・・でも、何と言われても、僕にはアスカしかないんだ。

アスカ:私、とんでもない男を好きになったのね。

僕    :アスカにそう言われると思ったから、今まで言わなかったんだ。

アスカは僕の頬の涙を拭いながら、優しくキスして

アスカ:安心しなさい。

        アンタの良い所、悪い所を全て承知した上で結婚したんだから。

        何が遇っても私はシンジの見方よ。

僕    :ありがとう・・

アスカ:また泣く、ほんと、泣虫ね。

        じゃ、罰として朝までHするからね。

僕    :うん。


外は大雨だった。

/* 波乱 She has strong monopolistic desires. */

次回、鼻歌

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