2020年9月9日(Wed) 雨

日々、アスカに扱使われる毎日。

でも、それでもアスカが傍に居るのが嬉しい。

アスカの傍に居られるのが嬉しいと感じる。

情けない・・・・・


午前の終了のチャイムが鳴った。


トウジは背伸びをしながら

トウジ:さー、めしや、めしや


アスカが傍に来た

アスカ:ぼけなす!お弁当。

僕は弁当を渡した。

アスカはひったくるように弁当を取って、洞木さんの元へ行った。


トウジは僕を見ながら

トウジ:シンジも難儀やな。

        バカシンジの次はボケナス呼ばわり。

        あの女、ますます性悪になりおる。

        一辺いてこましたろうか!

僕は苦笑いした。


いくら復讐だからって、

本当に僕が嫌いなら、僕が作った弁当を食べたりしないだろうし、

そもそも訴えられてるかもしれない。

アスカが僕を、下僕として望むなら仕方ない。


情けないけど、本当に申し訳ない事をしてしまったのだから・・・・


女生徒:碇君!

余所(よそ)のクラスの女生徒が、教室に入って来た。

トウジ:何や、3年生

女生徒:碇君、これ。

女生徒が僕に手紙を渡した。

女生徒:今度の日曜日、映画に行かない?

トウジ:シンジ、もてもてやな。

女生徒:碇君、英雄だもん。

        この街を救ってくれた英雄。

        B組の女子は皆、碇君のファンなんだよ。

        じゃあね。

女生徒は去って行った。

僕は手紙を見ずに鞄に仕舞った。


洞木  :碇君ね、毎日 2年生や3年生の女子から手紙もらってるの。

突然、アスカは立ち上り教室を出て行った。

洞木さんはアスカを追いかけた。

     
お昼が終ると、アスカは席に就いていた。

***************************************

授業中、

突然、端末にメール着信のポップアップ画面が開かれた。

了解ボタンをクリックすると、手書の汚い字で書かれた画像が映し出された。


>差出人:Asuka(SAL_1204@genetic_tech.gov)


アスカだ・・・


>件名:ぼけなす

以下は画像内容


>You bloody fool!<−ばかしんじ
>
>
>あのさ、アタツ、volleyball playerのthe captainからコウサイを申込まれている。
>
>アソタみたく、ネクラで、スヅガネ人りのヴァカとちがって、
>
>学校ぢゅうの憧れの人とヒョウバン
>
>セイカクもアソタみたく、ドヂで、ぐづで、のろまで、うぢうぢしてるのとちがって、
>
>男らしくて、さっぱりしていて、タヨリガイあるみたい。
>
>成績も、アソタみたく、buff<−リョウリオタクとちがって、
>
>He is both a good warrior and a good scholar.<−ブンブリョウドウで学年でNO1
>
>あんたは、どうしたらいいと思う?



アスカは窓の外を、憂いに満ちた瞳で眺めていた。


僕に・・何を言わせたいの?

これはアスカからの嫌がらせ?

アスカ・・本気なの?

僕はアスカが好き。

でもアスカは僕の事を微塵にも思っていない。

こんなメール、僕には苦痛でしかない。

僕は返事を書いた。

本心ではないけど・・・



>差出人:Shinji_ikari(SI_0606@tokyo_3.UN.gov)
>
>件名:Re:ぼけなすではない。
>
>内容:
>
>アスカがバレー部のキャプテンとの交際を望むならそれでもいいと思う。
>
>一つ聞きたいんだけど、何故、僕にこんなメールよこしたの?
>
>これも復讐?
>
>何故、アスカは今まで恋人を作らなかったの?
>
>こんなにもてるのに
>
>PS.早く正しい日本語覚えろ!何書いてあるか良く分らない。


僕は返信ボタンを押した。


しばらくして、椅子を引く音がした。

見ると、下を向いて無表情のアスカがこちらに向ってくる。

僕の前に立ち止ると突然、鞄を僕に振りかざした。

うう・・・・

僕は床にうずくまった。

アスカは教室を出て行った。


先生  :碇、後で職員室に来なさい。

洞木さんと綾波は、僕を睨んでいた。


僕は職員室で30分説教された後、保健室に行った。

鞄の金具が顔に当って口が切れていた。


放課後、綾波が僕の傍にきて

レイ  :お兄ちゃん、今日つきあって。

と無表情に言った。

僕と綾波は、学校を後にした。

外は雨が止んでいた。

/* 電子メール  confess Asuka 's real intention(アスカの本音) */

次回、悔恨の情

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