2025年9月1日(Mon) 快晴 僕はフランス発、日本行のスペースプレーンに乗っていた。 日本を発って、アスカや綾波と頻繁にヴォイスレター、ビデオレターを交した。 僕達の恋文は、機密文書として毎週、UNの戦闘機が空輸した。 アスカからのビデオレターは 6回、ヴォイスレターは200回、電子メールは、2000回 綾波 からのビデオレターは200回、ヴォイスレターは 20回、電子メールは、4800回 僕 からのビデオレターは192回、ヴォイスレターは300回、電子メールは、8000回 アスカとはお互いの気持を確認し合う為、 生立ちから将来へと、あらゆる事について会話を交した。 何時もアスカに前向きじゃないと怒られた。 一度、電話した事があり、アスカが受話器に出たが、僕が声を発した途端に切られてしまった。 逢いたくなるから電話は駄目だと叱られた。 子供の事について聞いた事もあったが、 何の返事もないので今回は授からなかったのかもしれない。 アスカからのビデオレターは、僕がフランスに行って6ヶ月経つと来なくなった。 太ったから見られたくないという理由で、変りにヴォイスレターが来るようになった。 綾波とはお店の事について随分電子メールを交した。 店の設計について何度も設計図を電子メールでやり取りした。 14時、シャトルの発着場にスペースプレーンが降立った。 4年ぶりの日本だ。 僕は入国手続きが済んだ後、リニア列車に乗る為に長い通路を動く歩道で移動した。 辺りには、誰も居なかった。 リニア列車のホームには、15時発、政府専用第3新東京市行のリニアが既に到着していた。 僕が乗るのは真中の車両。 目的の車両に向って歩いていると、知らない人が居た。 髪の長いストレートヘアの女性と7歳位の女の子だ。 女性と女の子は手を繋いでいる。 誰だろう・・また、監視かな? ヨーロッパを行脚(あんぎゃ)する際、ずっと二人の兵士が傍に居た。 髪の長い女性は僕に微笑みながら、おかえりなさいと言った。 僕は暫く呆然としていた。 声は綾波だ。 何時もビデオレターに綾波が映っていないから、解らなかった。 僕 :ただいま・・誰かと思ったよ。 綾波は微笑みながら、 レイ :お兄ちゃんこそ、背が高くなったし、加地さんみたいね。 僕 :レイも背が高くなったみたいだけど。 レイ :うん、今、164cmだよ。 お姉ちゃんは、178cmになったよ。 お兄ちゃんは? 僕 :185かな。 ねえ、その子は? 僕は目線をレイの隣の女の子に移した。 レイ :名前は、カズミ(和美)。 私の子供よ。 僕 :そう・・・・ 誰の子供? 僕とアスカの子供ならまだ3歳位だ。 でも、この子は7歳位に見えるし、顔立ちも綾波に似ている。 綾波、誰と一緒になったんだろう? 僕の考えが迷宮入りになった時、綾波が僕を見ながら レイ:列車に入ろうよ。 と言った。 カズミちゃんは僕の手を繋いだ。 僕達がリニア列車に乗り込むと、発進した。 暫くすると、座席に設置されているテレビにリニア列車の速度が表示された。 ただいまの速度:時速980km 窓の外の景色は、余りにも速く動き過ぎて、見ていると気分が悪くなる。 僕と綾波は色々と話合った。 カズミちゃんは僕の手を握ったまま、テレビを見ていた。 カズミちゃんは綾波の事をママと呼んでいた。 第3新東京市へは40分程で到着した。 家まで歩いて帰ることにした。 カズミちゃんは寝てしまったので、僕が背負った。 外は蒸暑い。 4年経った街。 余り大きく変っていない。 みんな、どうしてるかな? 30分程歩いたところで、新しい家に到着した。 何と言えばいいのか・・とにかく巨大な家。 3階建。 庭も広く、家も大きい。 僕が呆然としていると レイ :お兄ちゃん、我家へようこそ。 中に入ろう。 僕はカズミちゃんをソファーに寝かせて、家中を探検した。 敷地面積は300坪、建地面積は150坪。 こんな家を建てるお金何処にあったんだろう・・・ レイ :お兄ちゃーん、ご飯にするから、カズミをお風呂に入れてあげてー。 僕はカズミちゃんとお風呂に入った。 ・・・なんと大きなお風呂、泳げてしまう・・・ カズミちゃんと湯槽(ゆぶね)に浸かった。 カズミちゃんは、僕に抱き付いたまま大人しくしている。 大人しい子だな。 顔は綾波に似ている。 ガチャと浴室のドアが開いた。 アスカ:シンジ!御帰りー!! アスカだ。 久しぶりに見るアスカ。 一段と綺麗になってる。 僕 :ただいま。 カズミ:ママ!おかえり。 アスカ:カズミ、良かったね。 パパと一緒に御風呂に入れて。 僕 :? 僕はカズミちゃんとアスカを交互に見ていた。 アスカ:どうしたの?シンジと私の子供よ。 名前はカズミ、心が和らぐの和に、 私と同じ佳人、美女、別嬪(べっぴん)、麗人の美を取って和美と書くの。 私に似て美人でしょ。 僕 :レイに似てるけど。 アスカ:何か言った? 僕 :いいえ・・・ *************************************** 食事が終ると、綾波はカズミちゃんを抱っこして レイ :今日は、カズミと二人で寝るから、 お姉ちゃんとお兄ちゃんは、二人目に励んでね。おやすみ。 と部屋に消えた。 アスカは僕をじっと見て アスカ:シンジ、お帰りなさい。 良く帰って来てくれたね。 僕はアスカを抱しめて 僕 :ただいま。 アスカ、見ない間に綺麗になったね。 アスカ:ふっふっ、21歳よ、一番綺麗な時だもの。 シンジも、髭伸ばして、髪を結(ゆ)って、 初め見た時は加持さんかと思っちゃった。 僕 :まだ、加持さんの事、気になるの? アスカ:妬いてるの? おばかね、加持さんは単なる憧れだったの。 今は、素敵なシンジが居るんだもの、自信を持ちなさいよ。 私、お風呂に入るから先に寝てて。 僕 :部屋は何処? 僕はアスカに案内された部屋に入った。 大きい、20畳程あるだろうか・・・ 僕は、ベットに横たわりテレビを見た。 何だか落着かない。 初めての家なので、自分の家でない気分。 ドアが開いてアスカが入ってきた。 アスカは、赤いバスタオルを体に巻いていた。 アスカ:シンジ、鼻血でてる。 僕は上を向いた。 アスカ:シンジ、今まで我慢してたの? おばかね。 僕 :ごめん、暫く、女の人の体見た事なかったから。 アスカは僕の鼻にテッシュペーパーを詰めながら アスカ:じゃ、スッキリする為に、久しぶりに48時間48本しようか。 僕 :何時の間に倍になったんだよ。 そんなにやったら、干物になるじゃないか。 アスカ:大丈夫よ、私も4年間我慢してたからね。 僕 :・・・ アスカ:シンジ、嫌がらないね。 じゃ、久久に死闘Hやるわよ。 僕 :うん。 /* 日本ちゃちゃちゃ! daddy! & after a lapse of four years */次回、新しい生活