2020年10月16日(Fri) 快晴 んーちょっと眠いけど、 僕は起きて、風呂にお湯を入れ、朝ご飯の準備と弁当の準備を始めた。 まだ少し体が痛い。 何時の間にか風呂場のドアが閉る音がした。 珍しくアスカが無言だった。 何時もは、温度が違ったら殺すとか、覗いたら刺すとか、色々言うのに・・ テーブルの上に朝ご飯を並べ、弁当におかずを入れ始めると、アスカが風呂場から出てきた。 アスカは赤いバスタオルを体に巻いたまま冷蔵庫を開けた。 僕 :アスカおはよう。 牛乳なら、テーブルの上に置いてるから。 アスカはテーブルの上の牛乳を一気に飲むと、 冷蔵庫から牛乳パックを出して、右手を腰に当てて、また直接飲み出した。 僕 :どうしてコップで飲まないのさ。 アスカはじっと僕を見て アスカ:お、ちょっとkissしたからって、もう彼氏面(づら)する? 僕 :あのね、はしたないでしょ。 アスカ:いいジャン。 シンジ以外にはしないもの。 それにコップじゃ、量が少なくて大きくなれないもの。 僕 :アスカ、背は充分高いじゃないか? アスカ:背じゃないの、bustよ。 シンジ・・何 赤くなってんのよ。 スケベ! ご飯できたの? *************************************** 食事中。 アスカ:おかわり。 僕 :な・・・4杯目だよ。 朝から食べ過ぎだよ。 アスカ:一々 煩いわね。 美味しいから食べちゃうのよ。 こんなに美味しいの一ヶ月ぶりだもの 僕 :あ、ありがとう。 アスカ:アンタ、今日から学校に行くつもりなの? 僕 :うん、家に居ても仕方ないもの。 アスカ:そうね。 学校に行けばシンジは女の子にモテモテだもんね。 僕 :あのね・・ アスカ:アンタ優柔不断だから、女だったら何でも良いんじゃないの? 僕 :何て事言うんだよ。 アスカ:お、彼氏になると態度が変るのか? 僕 :・・・ アスカ:何 赤くなってんだよ。 彼氏と言っても、下僕は変らないからね。 僕 :ひどい・・・ アスカ:ふふっ、苛めがいのある奴。 *************************************** 食事が終って片付けを済ませた。 学校に行く迄、まだ1時間以上あった。 僕は居間に行き、ソファーに座ってテレビを見ていた。 アスカが僕の隣に座って アスカ:ね、シンジ。 僕 :何? アスカ:kissしよう。 僕 :な、なに朝から言ってるんだよ。 アスカ:だって暇だもん。 学校に行く迄まだ充分時間あるもの。 僕 :暇だからって・・・ アスカ:何を赤くなってんのよ。 kissぐらいamericaじゃ挨拶代りで誰でもやってるわよ。 僕 :ここは日本だもの。 アスカ:あのね。 君は私に結婚を前提に交際してくれって言っといて、 結婚したらkissなんか当り前なんだからね。 あーもう、据膳食わぬは男の恥って言うでしょ。 僕 :すえぜんって何さ? アスカ:アンタ、ほんとの馬鹿ね。 日本人の癖に外人より物を知らないなんて恥よ。 僕 :悪かったね! アスカ:女からの誘いに応じるのは、男として当然の義務なの! 18になってもガキなんだから、 もー、黙ってkissしなさいよ。 うー・・・アスカは優しいやら、酷いやら・・・ 僕はアスカに顔を近づけた。 キスしようとすると アスカ:ねえ、 僕は顔を真赤にしながら 僕 :な、何さ? アスカ:French kissしよう。 僕 :それって、何さ。 アスカ:お子様ね。 見本、見せるから。 アンタからするのよ。 僕 :うん・・・・・んっ・・・んっーんっーんっー 僕はびっくりして、アスカを引き剥がした。 アスカ:一々 煩いわね。 You accept defeat with a bad grace.往生際が悪いわよ。 僕 :なんなんだよ。 アスカ:だから、French kissだっつうてるでしょ。 僕 :へ、変に成っちゃうじゃないか! アスカ:だからそういうkissなの。 男なら観念しなさい。 じゃあ、アンタからしなさい。 僕 :鬼! アスカ:文句ある! 僕 :んっ・・・・・・・・・ ・・どうもこのキスは苦手だ。 頭が変に成る。 学校に行けなくなるじゃないか! アスカから離れた。 ぷちゅっ・・・ 僕 :あっ・・・糸が引く・・・ アスカ:ふうっ・・ご馳走様。 僕 :なんかアスカおやじ臭い。 アスカ:死にたいのか! 僕は立ち上ろうとしたが、何故かクネクネして力が出ず座り込んでしまった。 キスって疲れる。 アスカは嬉しそうに アスカ:まだ30分あるから逃げちゃ駄目! 僕はアスカの元に引き寄せられた。 僕 :またやるの? 頭が変になるよ。 アスカ:kissぐらいで何 言ってるのよ。 結婚したらもっと色んな事するんだから、今のうちに免疫を付けなさい。 僕 :むちゃくちゃだあ!! アスカ:男の癖に軟弱ね。 普通は男の方から積極的にやるのに! 私からkissして貰えるなんて、アンタは世界一の果報者よ! 僕はアスカに押倒されて 僕 :んっ・・・・・・・・・・ 10分・・20分・・30分・・ ピンポーン! トウジ:シンジー行くぞー!! 僕 :・・・・・・ ピポーン!ピポーン!ピポーン! トウジ:何やってんねん!はよさらせー! 僕 :んーんー 僕は目でアスカに訴えた。 アスカはわざと僕を強く抱しめた。 ヒカリ:アスカー!起きてないのー! レイ :お兄ちゃーん!起きてるー!ドア開けても良いー!! やっとアスカが離れた。 僕 :ゴメーン!!今行く。 僕は立ち上ろうとしたが、腰が抜けてしまった。 廊下を這いながら玄関に行った。 インターフォンに向って 僕 :ご、ゴメーン!もうすぐしたら出るから。 トウジ:なにしとんねん。 エレベータの前に居るさかい、はよきーや。 僕 :うん。 居間に戻ると、アスカがニコニコしながら僕に鞄を渡した。 僕 :苛めて楽しい? アスカ:うん。生甲斐だもの。 /* いつもと違う the awakening of love. */次回、明言