2021年1月1日(Sat) 曇

朝、いつもより早く目が覚めたアスカ。


この頃アスカは、布団をシンジの部屋に持って来て一緒に寝ている。

まだアスカの隣には、裸のシンジが寝ている。

アスカはシンジの寝顔を見るのが好きで、時間を忘れて飽きる事無く見ていた。


しかし、今日は夫婦になって初めて迎える新年。

アスカは素早く着替えて台所に向った。


30分程してシンジが起きてきた。

シンジ:アスカ、あけましておめでとう。

アスカ:GlucklichesNeuesJahr!(おめでとう)シンジ。

        雑煮、出来てるわよ。

2人はテーブルに就き食事を始めた。


シンジは満面の笑みを浮べて

シンジ:アスカ美味しいよ。

        この頃どんどん料理が上手になるね。

アスカは意地悪く

アスカ:シンジ激しかったね。

シンジ:んぐっんごっ・・

シンジは里芋を飲込んでしまった。


アスカ:シンジって多淫かな?

シンジ:単位?

アスカ:たいん、性的欲望が盛んで淫事(いんじ)の度が過ぎること。

シンジ:印字?

アスカ:いんじ、淫ら(みだら)な事。

        シンジって淫乱?

シンジ:ぶっつ・・・


アスカ:でもあれだけしてるのに、なかなか子供できないね。

シンジは頭を、照れ隠しで掻いた。


アスカ:私、レイと一緒に暮すから、

        子供が出来てもシンジは心配しなくても良いから、

        4年間しっかり修行して来て。

シンジ:我侭許してくれてありがとう。

シンジはアスカに深深と頭を下げた。

アスカ:別に夫婦なんだから、気にしなくても良いわよ。

        アンタが立派になってくれれば、こっちも嬉しいしね。


何時も前向きに考えシンジを叱咤激励する。

シンジは心の底からアスカに感謝していた。


アスカは餅を食べながら

アスカ:でも不思議ね。

        シンジは頑なにHを拒んでいたのが、

        毎日、数も多いし、激しいし、このごろ鼻血も出なくなったし、

        すっきりしていいでしょ。

        ・・何を赤くなってるのよ。

シンジ:赤くなってるのはアスカじゃないか。

アスカ:私は熱いお餅を食べてるからよ。

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1時間後、2人は近くの神社をお参りした。

2人は公園で手を繋いで歩いていた。


アスカはシンジと繋いでいる手をブンブン振りながら

アスカ:昔は私がシンジの体に触れると、

        逃回っていたのが、今はシンジの方から触れてくるね。

シンジは何も言わず、アスカの手の柔らかさを噛締めていた。


不図、2人は後ろから走ってくる音が聞えた。

邪魔になると思い、2人は道の端に移動した。

アスカは気になり後ろを振向いた瞬間

アスカ:んーっ。

シンジ:何すんだ!

アスカは何者かに羽交締めにされて、口を押えられた。

シンジも2人の男に両手を捕まれ身動き出来なかった。


アスカは何が起ったか解らなかった。


アスカはシンジを見た。

男達はシンジに何か言っていた。

アスカの知らない言葉。


シンジの前に覆面をした大男いて、

男がナイフをシンジの腹に突刺した。

シンジ:はう・・・

シンジは目をカッと見開いた。


アスカ:んー!

アスカは必死で振り解こうとしてもがいたが、ピクリとも男から離れられなかった。


2日前にアスカがシンジに買ってあげたブレザーが、見る間に血に染まっていった。

シンジの顔から血の気が引き始めた。


もう一人の男が袋から太刀を出した。

片刃の長さは腕の長さ程あった。

その男の覆面から金髪が見えた。

アスカは渾身の力で振切ろうとしたが、4人掛りで押え付けられた。

覆面の男は太刀を頭上高く上げた。

アスカ:んー!んー!んー!んー!

太刀の刃先が太陽の日を反射した瞬間。

太刀かシンジの腹を切裂いた。

シンジの腹部は真一文字に裂け、臓物が流れ落ちた。


男達はシンジとアスカから離れると、走って去っていった。


男達から開放されたシンジは、力なく自らの臓物の上に倒れた。

潰れる音の後に、辺りに潰れた組織が散ばった。

アスカは愕然として腰が抜け、ヘナヘナと地面に座り込んでしまった。


シンジの体は痙攣を始めた。

アスカは恐る恐るシンジに近づいた。


シンジの臓物から湯気が上がっていた。

辺りには赤黒い海が広がっていた。

アスカ:し、シンジ・・

アスカは錯乱状態だった。

アスカ:・・・


何時の間にか人だかりが出来た。

アスカはシンジを抱しめ、人だかりに向って懇願した。

アスカ:ねえ、お願いだから、誰か助けて!誰か助けて!

        シンジ死んじゃ嫌だ!嫌だ、嫌だ。いやーー



アスカ:はあっ・・・・

アスカは気が付くと、自分が布団にいるのが解った。

シンジ:アスカ大丈夫?

        だいぶ魘(うな)されてたけど。

シンジはアスカの右手を握っていた。

アスカの右手は、シンジの右手に食込んでいた。


アスカの左手がシンジの頬を摩りながら

アスカ:シンジ・・生きてるの?

アスカの目尻から滴が流れた。

シンジはアスカの涙を拭いながら

シンジ:何 正月から縁起でもない事言うのさ。

        初夢でまた僕を殺したの?

シンジは少しギロッとアスカを見た。

アスカはシンジにしがみ付いて号泣した。

シンジの胸を濡らしながら

アスカ:だって、シンジが・・

シンジはアスカの頬の涙を拭いながら、優しく微笑み

シンジ:大丈夫だって。

        アスカ話てくれただろ。

        僕がアスカを映画館で助けた時、

        僕は右足切断、左足潰滅、脊椎潰滅、脾臓は破裂。

        普通の人は死んじゃうけど、僕はほら、この通り元気だし、

        大丈夫だよ。

アスカは涙を流したまま、顔をシンジに向け

アスカ:そうだよね。

        シンジは第28使徒だもんね。

シンジ:あのね。

アスカは安堵し

アスカ:良かった、ほんとに良かった。

        また一人になるのかと思った。

シンジはアスカの髪を撫でながら

シンジ:離れないって。

アスカはシンジの首に顔を埋めて

アスカ:ほんと?

        もし私が襲われたらどうするの?

シンジ:守るもの。

アスカ:どうやって?

        武器もないのよ。

シンジ:体を張る。

        ATフィールドを張る。

アスカ:・・・・

シンジ:ごめん、下らない事言って。

アスカ:シンジ、A.T.FIELDを張るって事は、やっぱり使徒よ。

シンジ:張れないって。

アスカは顔をシンジに向け、ニコニコしながら

アスカ:そうかな。

        シンジ使徒だから、あんなにHが激しんじゃないの。

シンジ:あのね・・・


        今、9時だけど、もう起きる?

        洞木さん達、12時に来るからまだ時間あるけど、

とシンジは壁に掛けてある時計を見て言った。

この時計はアスカがアメリカから持って来た物で、

今やシンジの部屋は、アスカの持物で占領されていた。


アスカ:もう少し、シンジを苛める。

シンジ:僕がアスカを苛めたら怒る癖に、勝手だね。

アスカ:当り前じゃない、

        アンタは私の下僕、おもちゃ。

        アンタの物は私の物。

        私の物は私の物。

シンジ:僕の部屋、アスカの物が多いよ。

アスカ:それはね、この部屋もシンジも私の所有物だから。

        ここまで女の子に想われてるアンタは、宇宙で一番の果報者よ。

シンジ:ねえ、結婚しても僕は下僕なの?

アスカ:良いじゃない。

        こんなに美人で、優しくて、家事も出来るし、Hも大好きだし、

        どっか不満あるの?

とアスカはシンジの唇を触りながら言った。

シンジ:なんか尻に引かれてるみたい・・

アスカ:これで旨く行ってるから良いのよ。


        私がシンジの言う事、何でも聞く大人しい女がいいの?

シンジ:・・・・

アスカ:こんな私が良い癖に。

アスカはシンジの上に乗っかり

アスカ:ねえ、寒いからまたHしようよ。

シンジ:あのね、寒いからって。

アスカはシンジの唇を摘みながら

アスカ:と言ってるシンジの体は正直よ。

        言葉に説得力が無いわね。

        まだまだ甘いわ。


        さあて、文句言わないで、やるわよ。

シンジ:はい・・・

/* 初夢 Asuka 's first dream of the New Year. */
注)ドイツ語のウムラウトは、表現できないので省略しています。

次回、あまちゃん

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