作詞 真鍋豊平、 作曲 不詳、 演奏 一絃琴あけぼの会
本来は一絃琴の独奏、又は合奏だが、この演奏では低音琴が入っている。低音琴手付は小路玉晴。2022年に開催された あけぼの会 創立60周年記念 第40回 一絃琴演奏会での録音。
作詞 倉知素風、 作曲 和田玉邦、 演奏 一絃琴あけぼの会
一絃琴の人間国宝だった倉知素風が
桜花 峰々ごとに 咲き初めて 霞もにほふ 春のあけぼの
と詠んで、「あけぼの会」と命名した。作曲者は「あけぼの会」の創立者。この曲は「あけぼの会」の会歌のようなもの。一絃琴の古典曲ではないが、古典の様式にのっとって作曲されている。2022年に開催された あけぼの会 創立60周年記念 第40回 一絃琴演奏会での録音。
作詞 不詳、作曲 真鍋豊平、演奏 小路玉晴
一絃琴の古典曲で、身分の高い女性に対する想いを高嶺の紅葉に寄せて歌っている。あけぼの会 第41回 一絃琴演奏会での録音。
作詞 紫式部、作曲 小路玉翠、演奏 一絃琴あけぼの会
百人一首に出てくる紫式部の歌に、一絃琴あけぼの会 前会長の小路玉翠が、古典の様式に従って曲を付けたもの。あけぼの会 第41回 一絃琴演奏会での録音。
作詞 百人一首、作曲 小路玉晴、演奏 一絃琴あけぼの会
小倉百人一首から季節を表す歌を、季節ごとに一首選び、一絃琴あけぼの会の会長 小路玉晴が曲を付けた。一絃琴の二重奏になっており、古典的な雰囲気の中に古典にはない表現も盛り込まれ、和音も聞かれる。あけぼの会 第41回 一絃琴演奏会での録音。
作詞 釈 慈円、編曲 小路正弘、一絃琴 小路玉晴、合唱 神戸市混声合唱団
雅楽の「越天楽」を基に作られた一絃琴正曲「今様」という曲がある。四季の様子を描いた歌詞であるため「四季の今様」ともいわれる。この曲を少し改変するとともに、合唱と一絃琴の手事を加えた。
邦楽では琴と歌の関係がヘテロフォニーであるため、琴と歌は、ズレた感じで演奏する。これは琴と合唱の関係でも同じ。また、邦楽の律は平均律ではなく、半音も平均律より狭い。つまり、合唱団は普段歌っているようには歌えない。したがって合唱団には高い技術が必要になるため、合唱はプロの合唱団、神戸市混声合唱団にお願いした。一絃琴の手事では、三弦の「さわり」の感じを出してみたり、絃を爪でこすったり、重音奏法を使うなど、古典にはない斬新な表現を使っている。
この曲は1990年の「第14回 あけぼの会 一絃琴演奏会」で演奏された。演奏を聞いていただいた専門家からは、「合唱団は邦楽に合わせて声質を変えている。さすがプロ!」と、合唱団を絶賛する声が聞かれた。
作詞 平家物語より、 作曲 小路玉晴、 演奏 小路玉晴
低音琴は比較的最近に製作されたので、当然古典曲はない。古典曲の欄で紹介した「須賀」のように古典曲に低音琴を追加することはある。しかし、ここで紹介する「逆落とし」は朗読と低音琴のコラボで、最初から低音琴で作曲されている。「逆落とし」はもちろん平家物語の中の一場面。低音琴は一絃琴より少し大きいだけだが、その迫力はすごく、平家琵琶をしのぐかと思われるほど。2022年に開催された あけぼの会 創立60周年記念 第40回 一絃琴演奏会での録音。
作曲 吉沢検校、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
筝曲を一絃琴、筝、十七弦、尺八、笛の編成に編曲している。最初の2小節余りの笛の前奏は編曲者の創作。笛が入るような演奏はあまりないのではないだろうか。一絃琴以外はパソコン演奏。パソコン演奏は本来平均律だが、そのままでは邦楽に合わないので半音を狭めるなど、適切に邦楽の律に合わせている。また、この編曲では邦楽にはまず出てこない3度の音程も時々使っていて、古典とは少し趣が異なる。この録音は2006年の「あけぼの会 第30回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。
作曲 光崎検校、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
筝曲を一絃琴、筝、十七弦、三弦、尺八の編成に編曲。原曲にはない少し現代的な雰囲気の12小節の前奏を、編曲者が創作している。ここでは秋風の曲の前弾きの部分を演奏している。一絃琴以外はパソコン演奏。パソコン演奏は本来平均律だが、そのままでは邦楽に合わないので半音を狭めるなど、適切に邦楽の律に合わせている。この録音は2015年の「あけぼの会 第37回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。
作曲 光崎検校、 編曲 小路正弘、 演奏 小路正弘
原曲は筝の二重奏だが、それを一絃琴、筝、十七弦、尺八、太鼓の編成に編曲。原曲は五段の構成だが、ここでは一段、三段、五段を演奏している。一絃琴は筝ほど高い音を出せないので音高を原曲より完全4度下げている。一方、邦楽ではまず使われない長3度の音程をこの編曲では少し使用している。このため曲の雰囲気が古典とは少し異なったものになっている。この際、長3度は平均律のままではなく、澄み切った純正音程で演奏している。この曲は2008年の「あけぼの会 第32回 一絃琴演奏会」で演奏されたが、ここで紹介する演奏はすべてパソコン演奏。一絃琴の音はギターで代用している。
作曲 宮城道雄、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
原曲は筝と尺八の二重奏だが、これを一絃琴、筝、チェレスタ、チェロ、ベース、電子音の編成に編曲している。チェレスタと効果音的な電子音がひと味違う「春の海」にしている。チェロとベースは控えめに使用。一絃琴以外はパソコン演奏。この録音は2017年の「あけぼの会 第38回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。
作曲 久元玄智、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
原曲は筝2部と尺八の構成だが、これを一絃琴、筝、十七弦、尺八、笛の編成に編曲している。音律は平均律だが、短調の部分は邦楽の律にしている。平均律、邦楽の律を自由に操れるという意味でも、一絃琴は優れた楽器。近代の邦楽なので長3度の音程がしばしば出てくるが、一流オーケストラが実行しているように、この音程は平均律のままではなく、濁りがない純正音程で演奏している。一絃琴以外はパソコン演奏。筝の音色は十三弦より柔らかく深みがある二十弦の音色を採用している。この録音は2022年の「あけぼの会 創立60周年記念 第40回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。なお、最初の1小節は音楽の一部というより、演奏開始のタイミングを合わせるための合図。
作曲 森岡 章、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
原曲は尺八、筝2部、ピアノの構成。この編曲では一絃琴を中心に置き、ピアノをハープに、尺八を笛に代える一方、十七弦、打楽器を新たに加えている。みずうみの朝、昼、夜の情景を描いていて、昼の情景では鈴の音が軽やかに、夜の情景では金属打楽器の音が凛と響く。これらの音は原曲にはない。一絃琴以外はパソコン演奏だが、筝の微妙なユリも表現している。この録音は2019年の「あけぼの会 第39回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。
作曲 野村正峰、 編曲 小路玉晴・正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
この曲は半世紀前1970年に開催された大阪万博を祝して作曲された曲。原曲は尺八と筝2部の編成。これを一絃琴、筝、尺八の編成に編曲した。一絃琴以外はパソコン演奏。この録音は2024年の「あけぼの会 第41回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。
作曲 森岡 章、 編曲 小路玉晴、 演奏 小路正弘
原曲は尺八、筝2部、ピアノの構成。この編曲では一絃琴を中心に置き、ピアノをハープに代える一方、十七弦を新たに加えている。演奏会での演奏実績はまだない。すべてパソコン演奏で、一絃琴はギターの音で代用している。
重音奏法を使った最初の曲。一本の糸から二つの音を同時に出し、まるでギターのようにメロディーを弾きつつ和音も出そうとした。 演奏はこちら → 白絲の詩
作曲 小路正弘、 演奏 小路玉晴
絃が一本しかない一絃琴がどうやって二つの音を同時に出すのか。詳しくは「重音奏法の解説」をご覧ください。曲を聞いていると一本しかない絃が二本あるように聞こえるため、曲名に「絲」という古い字を当てている。この曲では重音奏法のみならず、ハーモニックス奏法や、スリ爪、芦管を絃に軽く触れたり、板まで押し付けたり、様々な特殊奏法を使っている。これにより一絃琴は様々な音色を獲得することになった。この録音は1986年の「あけぼの会 創立25周年記念 第10回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。。
解説と実演 小路玉晴
最初に重音奏法など多くの特殊奏法を使って作曲された「流転」の解説を行い、続いて重音奏法を実演している。重音奏法とは一本の絃から同時に二つの音を出す技法。この録画は2022年の「あけぼの会 創立60周年記念 第40回 一絃琴演奏会」のリハーサルの様子。
作曲 小路正弘、 演奏 小路玉晴
全3章からなる。第1章は能管を使った幽玄の世界。弦を弾かずに右手の指にはめた芦管で弦を叩く特殊奏法や、開放弦を弾いた直後に左手の指にはめた芦管で弦の途中を押さえて、芦管の両側の音を出す重音奏法などを用いている。また、弦を弾かずに二つの芦管で交互に弦を押さえて不思議な音を出す場面もある。全体に邦楽の打楽器が加わる。
第2章は二十弦筝をバックにした抒情的な世界。通常は芦管の右側を弾くが、ここでは芦管の左側を弾いた後に、芦管の位置を変えずに芦管の右側を弾いて、左側の余韻の上に右側の音を重ねる重音奏法を多用している。一絃琴は離れた音に飛ぶのが苦手だが、この方法だと2音がどれだけ離れていても、音をより自然につなげられる。
第3章は律動的な世界。鼓、拍子木、当たり鉦、太鼓など邦楽や歌舞伎で使われる打楽器が総動員され、掛け声も多く入り、疾風のごとく駆け抜ける。
第2章は 4分29秒位から、第3章は 8分43秒位から始まり、全曲は12分04秒かかる。
この録音は2022年の「あけぼの会 創立60周年記念 第40回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。一絃琴以外はすべてパソコン演奏。
邦楽は精神性を有する音楽だが、バッハの曲も深い精神性を持っており、一絃琴あけぼの会でもしばしばバッハを取り上げている。
作曲 J.S.Bach、 編曲 小路正弘、 演奏 小路正弘
原曲はチェンバロの独奏曲。これを一絃琴2部とチェンバロに編曲している。チェンバロは音量を変化できない。カプラーなどによってある時点から急に音を大きくしたり小さくしたりはできるが、クレッシェンド、デクレッシェンドはできない。このためチェンバロで演奏する場合は、音楽表現を行うために、楽譜にはない装飾音を多数追加する。しかし一絃琴は音量を変化できるため、装飾音を多く付ける必要はないが、一絃琴の特徴を出すために装飾音を追加している。また、一絃琴で演奏できるように音高を原曲より完全5度下げている。
2022年に「あけぼの会 創立60周年記念 第40回 一絃琴演奏会」で演奏されたが、この演奏はすべてパソコン演奏で、一絃琴はギターの音で代用している。
作曲 J.S.Bach、 編曲 小路正弘、 演奏 小路正弘
原曲はチェンバロの独奏曲。これを一絃琴とチェンバロの二重奏に編曲している。チェンバロは音量を変化できない。カプラーなどによってある時点から急に音を大きくしたり小さくしたりはできるが、クレッシェンド、デクレッシェンドはできない。このためチェンバロで演奏する場合は、音楽表現を行うために、楽譜にはない装飾音を多数追加する。しかし一絃琴は音量を変化できるため、装飾音を多く付ける必要はない。この演奏では、一絃琴の特徴を出すために追加した装飾音もあるが、楽譜の装飾音を大幅に削除している。また、一絃琴で演奏できるように音高を原曲より完全5度下げ、一部の音型を単純化している。
演奏会での演奏実績はまだない。すべてパソコン演奏で、一絃琴はギターの音で代用している。
作曲 J.S.Bach、 編曲 小路正弘、 演奏 小路正弘
無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番に登場する有名なシャコンヌ。原曲はヴァイオリンの独奏曲で、これを一絃琴の二重奏に編曲している。一絃琴の特色が出るように編曲しているが、原曲のままでは演奏不可能な部分があるため、一部を割愛し、音高も下げている。
演奏会での演奏実績はまだない。すべてパソコン演奏で、一絃琴はギターの音で代用している。
作曲 プッチーニ、 編曲 小路正弘、 演奏 小路正弘
オペラアリアを、オーケストラをバックにした一絃琴の弾き歌いに編曲している。この際、歌う男性会員の声に合わせて、原曲より音高を完全4度下げ、かつ、音域をを完全4度狭めている。筝曲において楽器と歌の関係は、西洋音楽のホモフォニーやポリフォニーではなく、ヘテロフォニーの関係になっており、これを意識して一絃琴の旋律を作っている。つまり、一絃琴は歌のメロディーを単純になぞっているのではなく、また、歌の伴奏をしているわけでもない。
最初の16小節、時間にして1分07秒は原曲にはなく、編曲者が創作した部分。また、楽器編成も原曲とは異なり、簡略化している。この曲は2022年の「あけぼの会 創立60周年記念 第40回 一絃琴演奏会」で演奏予定だったが、コロナの影響でできなかった。したがってこの演奏はすべてパソコン演奏で、一絃琴はギターの音で代用している。
演奏はこちら → 懐かしい木陰
作曲 ヘンデル、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
通常はピアノかオーケストラが伴奏するが、ここではソプラノ、一絃琴、ホルン、弦楽の編成に編曲している。ソプラノはイタリア声楽協会会員の津田佳子。中間部には原曲にないハープを伴奏にした一絃琴独奏を挿入。曲の最初と最後も原曲とは少し違っている。筝曲において楽器と歌の関係は、西洋音楽のホモフォニーやポリフォニーではなく、ヘテロフォニーの関係になっており、これを意識して一絃琴の旋律を作っている。つまり、一絃琴は歌のメロディーを単純になぞっているのではなく、また、歌の伴奏をしているわけでもない。また、透明感のある和音にするために、オーケストラが行っているように、長3和音の長3度を、平均律のままではなく正確に純正音程で演奏している。なお、この曲は2024年の「あけぼの会 第41回 一絃琴演奏会」で演奏された。
作曲 ヘンデル、 編曲 小路正弘、 演奏 小路正弘
オペラアリアを、ハープ、チェロ、女声合唱をバックにした一絃琴の弾き歌いに編曲している。バックがパソコン演奏なので、音高は歌う会員の声に合わせて自由に変更できる。筝曲において楽器と歌の関係は、西洋音楽のホモフォニーやポリフォニーではなく、ヘテロフォニーの関係になっており、これを意識して一絃琴の旋律を作っている。つまり、一絃琴は歌のメロディーを単純になぞっているのではなく、また、歌の伴奏をしているわけでもない。
また、実際のオーケストラ演奏では、透明感のある和音にするために平均律のままではなく、純正和音で演奏しているが、この演奏でも長3度を純正音程で演奏している。これは実際のハープでは不可能だが、パソコン演奏だから実現できている。なお、一絃琴はギターの音で代用している。まだ演奏実績はなく、演奏者を募集中。
作曲 弘田竜太郎、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
童謡「浜千鳥」を、一絃琴、バイオリン、チェロ、ベース、フルート、オーボエ、ハープ、ビブラフォンの編成に編曲している。最大の特徴は演奏に先立って海岸の波音と千鳥の鳴き声が入ること。スマホでは分からないが、演奏会場で聞くと、千鳥は左から右へ、そして右から左へと鳴きながら飛んでいく。この効果音は波音のCDと千鳥の鳴き声のCDを使ってミキサーにより合成した。音律は平均律だが、一流オーケストラが実行しているように、長3度の音程を平均律のままではなく、濁りがない純正音程で演奏している。一絃琴以外はパソコン演奏。
この演奏は2008年の「あけぼの会 第32回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。なお、この曲は浜千鳥→うぐいす→カナリア→七つの子と続くメドレーの第1曲になっている。
作詞 鹿島鳴秋、作曲 弘田竜太郎、編曲 小路正弘、演奏 小路正弘
童謡「浜千鳥」を、一絃琴、合唱、バイオリン、チェロ、ベース、フルート、オーボエ、ハープ、ビブラフォンの編成に編曲している。合唱は女声合唱の斉唱で中間部はハミング。調性はニ長調→ハ長調→ニ長調と変化し、演奏の最初と最後に波音と千鳥の鳴き声が入る。演奏実績はまだなく、この演奏はパソコン演奏。一絃琴の音はギターの音で代用している。合唱を楽しんでいる皆さん、一絃琴とコラボしてみませんか!
作曲 本居長世、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
童謡「七つの子」を、一絃琴、バイオリン、チェロ、ベース、フルート、オーボエ、ハープ、拍子木の編成に編曲している。演奏に先立ってCDによるカラスの鳴き声を背景に、演奏者がカラス笛を吹く。この時会場の聴衆から笑いが漏れた。音律は平均律だが、一流オーケストラが実行しているように、長3度の音程を平均律のままではなく、濁りがない純正音程で演奏している。一絃琴以外はパソコン演奏。
この演奏は2008年の「あけぼの会 第32回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。なお、この曲は浜千鳥→うぐいす→カナリア→七つの子と続くメドレーの最終曲になっている。このため、「七つの子」の前奏、後奏は最初の「浜千鳥」の前奏、後奏と雰囲気が合うように仕組まれている。
作詞 野口雨情、作曲 本居長世、編曲 小路正弘、演奏 小路正弘
童謡「七つの子」を、パソコン演奏によるオーケストラをバックに一絃琴、女声合唱が合奏する編曲になっている。演奏に先立ってCDによるカラスの鳴き声を背景に、演奏者がカラス笛を吹く。また、一流オーケストラが実行しているように、長3度の音程を平均律のままではなく、濁りがない純正音程で演奏している。演奏実績はまだなく、すべてパソコン演奏。一絃琴はギターの音で代用している。合唱を楽しんでいる皆さん、一絃琴とコラボしてみませんか!
作詞 林 柳波、作曲 井上武士、編曲 小路正弘、演奏 小路正弘
童謡「うぐいす」を、パソコン演奏によるオーケストラをバックに一絃琴、女声合唱が合奏する編曲になっている。演奏に先立って美しい鶯のさえずりが聞かれる。また、一流オーケストラが実行しているように、長3度の音程を平均律のままではなく、濁りがない純正音程で演奏している。演奏実績はまだなく、すべてパソコン演奏。一絃琴はギターの音で代用している。合唱を楽しんでいる皆さん、一絃琴とコラボしてみませんか!
作曲 河村光陽、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
童謡「うれしいひな祭り」を、一絃琴、筝、十七弦、笛、それに拍子木、鼓、締太鼓などの邦楽の打楽器を加えた編成に編曲している。最初と最後は和声的な編曲だが、中間部で対位法の一つ「カノン」を使っている。カノンは童謡や民謡を編曲する際、芸術性を高めるためにしばしば用いる作曲技法のひとつ。また、和声的な部分では珍しいナポリ和音を5回使っている。
一方、ソロの部分では一絃琴の重音奏法を4回使っている。具体的にはD#4とF4及び、C4とA4を同時に出している。前者は不協和な音で趣があるが、残念ながら録音では両者とも聞き取りにくい。
一絃琴以外はパソコン演奏。この演奏は2019年の「あけぼの会 第39回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。なお、同年に「阿波勝浦ビッグひな祭り」でも演奏している。
作曲 奥山朝恭、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
唱歌「青葉茂れる桜井の」を、一絃琴、筝、尺八、笛、鼓、締太鼓、掛け声の編成に編曲している。一絃琴は歌のメロディーを8回繰り返す。ただし、初回と最後以外はメロディーの変奏になっていて、時には対位法的技法によって旋律を重ねている。6回目では一絃琴はSoloの演奏になり、それまでとは一転して現代的な感覚に満ちたものになる。7回目からは古典的な感覚に戻り、最後は掛け声で曲を締めくくる。
この曲は楠木正成(くすのきまさしげ)が足利尊氏と神戸の湊川で戦った様子を描いたもの。桜井は奈良県の桜井市ではなく、大阪と京都の間にある地名。楠木正成は後醍醐天皇に忠誠をつくした忠臣として知られ、神戸の湊川神社に祀られている。
原曲の歌詞は15番まであり、古典の「太平記」に基づく。1〜6番が「桜井の別れ」、7〜15番が正成の神戸湊川での戦いぶりを描いている。
一絃琴以外はパソコン演奏。この演奏は2017年の「あけぼの会 第38回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。
作曲 海沼 実、 編曲 小路正弘、 演奏 一絃琴あけぼの会
童謡「里の秋」を、一絃琴、バイオリン、チェロ、ベース、フルート、オーボエ、クラリネット、チェレスタの編成に編曲している。「里の秋」を静かな、本当に静かな情景として表現した。一絃琴以外はパソコン演奏。
この演奏は2010年の「あけぼの会 第34回 一絃琴演奏会」で演奏されたもの。
作曲 エンニオ・モリコーネ、 編曲 小路正弘、 演奏 小路正弘
エンニオ・モリコーネの作品を和風に編曲してみた。中心となる楽器は一絃琴で、洋楽器としてはバイオリン、チェロ、ハープなどを使っているが、それに鼓、拍子木、鈴、太鼓などの和楽器が加わり、イョーッという掛け声も多数加わる。演奏実績はまだなく、これはパソコン演奏。一絃琴の音はギターで代用している。