アジア旅行記

【中国-三峡下り編】 '96/08/10〜21            修正日:'96/11/22


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【三峡について】
◆何だそれは?どこにあるか?
 早い話が渓谷です。場所は重慶から武漢までの間の長江(揚子江)にあります。本
当は奉節から宜昌の間と言うのが正しいでしょう。船に乗っての川下りを楽しめます。
(川上りを楽しんでも構いませんが...)三国志の故郷でもあり、特に蜀の国の劉
備、関羽、張飛にまつわる所が沢山あります。重慶から武漢まで1200km強、観光船に
乗れば途中の街に適当に停泊しながら2泊3日の船旅となります。


◆なぜ行こうと思ったか?
 GWに行ったミャンマーのマンダレーからパガンの船旅が面白かった(ミャンマー
編参照)ので、他にも旅行先の候補地はあったのですが、では次は三峡下りかなと決
めました。行くと決めてから調べていると建設中の三峡ダムの影響で、来年から水位
が高くなり、三峡下りができなくなるのが分かりました。(下るだけならできますが、
見どころの多くが水没してしまいます。)駆け込みセーフです。
 行ってみようかな?と思っているなら、思い立ったが吉日です。すぐ行きましょう。
水位が上がるのは来年の7月です。水辺の旅なのであったかい時期の方が良いとは思
いますが、行けなくなっては元も子もありませんね。


◆後日談1:NHKの特集について
 11月1〜4日にNHKの衛星放送で三峡の特集がありましたが、ご覧になりまし
たか?時間が長かったのでちょっと大変でしたが、私はビデオに録ったりして全部見
ました。同じところに行ったにもかかわらず、「おぉ、そうだったのか」と言うとこ
ろがいくつかありました。
 逆に「おい、それは違うぞ」と言うのもありました。 一番大きな間違いは、三峡
ダムを越える手前で西陵峡が終わると言う点です。香溪から始まって、三峡ダムを建
設している三斗坪を通り越し、宜昌の手前の三遊洞の近く南津関までが西陵峡です。


◆後日談2:三峡はすぐには沈まない!
   〜〜神州学人(電子周刊):第96期1996年11月15日出版より〜〜
 三峡に行く前にも、三峡に行っている間にも来年の半ばに水没すると聞かされ続け
ていましたが、次のようなニュースを入手しました。
 どうも第一期工事が終わっただけでは沈まないようです。また、水位上昇後も観光
地としての三峡はなくならず、新しい姿で観光客を楽しませてくれるようです。

三峡は依然存在する  (訳文)
 三峡プロジェクトにより大河がせき止められる日が近づいており、三峡は多くの旅
行者が最初に選ぶ旅行地となっている。いっときに、非常に多くの人が全国から世界
各地から重慶へと集まり、彼らはまるでダムの作業員と時間を争っているみたいだ。
そして大河がせき止められる前に、神女峰の最後の姿を見ようとしている。この“三
峡への別れの旅”と言う旅行熱により長江航路の非常に混雑し、船の上の人は溜息を
つき、岸にいる人も叫び声を上げている。
 “三峡への別れの旅”との言い方は極めて妥当でない。専門家によると、来年11
月に長江の流れがせき止められた後、船は新しく作られた水路を通って運行すること
ができ、渇水期でも平均水位の上昇はわずか0.2〜0.6mにすぎず、100年に1度の
洪水がきても、船の運行と旅行には影響は出ない。2003年以前は観光地は基本的に影
響を受けることはなく、一部の広告の間違った情報により多くの人達が、特にまだ三
峡を訪れたことのない人達が、最後の機会を逃してはならないとばかりに、四方八方
から集まってきている。
 三峡プロジェクトの責任者によると、2009年に三峡プロジェクトで発電所が完成し
ても、三峡は我々に別れを告げるわけではなく、多くの新しい見どころも増え、水没
する観光地も数年内に移設する。岩石碑文のように移設ができない観光地については、
国は人々が水中に潜り観光できるように特殊なエレベータを既に設計ている。水位の
上昇により、小三峡の上流に“小小三峡”(註:現在ある小小三峡とは別のものを指
していると思います)が出現し、その付近に広大な規模の“民族文化村”を建設する
予定である。そして世の中が注目している三峡ダム自身も、大きな観光地の一つとな
る。三峡は依然存在し続けるのである。

三峡依然在  (原文)
 随着三峡工程大江截流日期的臨近,三峡成爲許多旅游者首選的旅游地,一時間,成
千上万的人从全国乃至世界各地云集重慶,他們似乎在和磊ba4建設者們搶時間,以便能
在大江截流之前,一睹“神女”最后的風采。這股“告別三峡游”的旅游熱浪使得長江
航道擁擠不堪,船上人滿爲患,岸上則是怨声一片。
 “告別三峡游”這種提法就極爲不妥,專家指出,明年11月長江截流后,来往船只
只經新辟的航道正常通行,枯水季節其平均水位較以往僅上升0.2至0.6米,即使
peng4上百年不遇的洪水,也不影響正常的航運與旅游,2003年以前的旅游觀光景点
將基本不受影響,許多人受一些招攬广告的誤導,尤其是那些从未到過三峡的人,唯恐
錯過這最后的机会,从四面八方,蜂擁而至。
 据三峡工程權威人士介紹,即使到2009年三峡工程建成發電,三峡不僅不会與我
們告別,還会増加許多新的景点,被水淹没的旅游点將在近几年内原磚原瓦移址重建,
對于不能搬遷的景点如岩石碑文,国家已着手設計特殊的電梯以供人們潜入水中觀光游
覧。由于水位升高,在小三峡的上游將出現一个“小小三峡”,在其附近還將修建規模
宏大的“民俗文化村”。而舉世矚目的三峡大 ba4本身,就是一處最爲壮觀的觀光景点。
三峡依然在。

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