アジア旅行記

【初めての香港(マカオ・深セン)編】 '94/12/04〜11   作成日:'97/02/08


アジア旅行記の索引ページに戻る
初めての香港の索引へ戻る

【“発展目覚ましい”深セン】 '94/12/07
◆いきあたりばったりで深センへ
 部屋の外で時々ガガガガと大きな音がして起きてしまう。どうも水道管がビビッて
いるらしい。さらにいびきまで聞こえてくる。部屋は少し広くなり余裕が出来たが、
この音はどうにかしてほしい。
九龍鉄道・羅湖駅 ランタウ島に行こうと思いフェリー乗
り場まで行くが天気がよくないので目的
地を深センに変更する。国境でビザがと
れると聞いているが大丈夫だろうか?と
少し心配しながら行く。国境の羅湖まで
九龍鉄道で行ったが、羅湖の駅だけ北京
語でのアナウンスがあった。こんなとこ
ろからも中国が顔を見せ始める。日本人
観光客のグループもいた。陸に国境のな
い日本から来るとやはりこれも観光スポッ
トになるということか。
 香港を“出国”して中国側に行くと多
くの中国人が入国審査待ちで並んでいる。
さて、どこでビザが取れるのだろう?と
係員に聞くと2階に上がれという。2階に行くと窓口があり、申請書をもらって記入
し10分くらいで深センのみ入国可能なビザが発給された。(HK$85)ここで大ボケを
かます。1階に戻って中国人の列に並んでしまったのだ。しばらく待ってようやく自
分の入国審査の番になったと思ったら、違う外国人はここじゃないと追い返される。
ええっ?と思っていると実は2階で入国審査であった。するとそこはガラガラ。何も
並ぶ必要はなかった。


◆深センのイメージ
深センの裏通り 国境の近くをぶらぶらと歩いただけな
ので、本当のところは何ともいえないが、
よくニュースで言われるような、著しく
発展を遂げた近代都市と言うイメージで
はなかった。もともと小さな農村だと思
えば確かに“著しく発展”していて高層
ビルが立ち並ぶが、雰囲気が田舎臭い。
取って付けたような感じがする。さらに
国境の近くは何と物乞いの多いことか。
私が旅した中でこんなに物乞いの多いと
ころはあまり記憶がない。地図を買って
ぼちぼち歩きだす。
 交差点の近くで露店が沢山出ていた。
何を売っているのかな?と思っていると
商店街突然露店の人達が慌
てて店をたたみ逃げ
ていく。何事か?ど
うも無断出店の取締
のようだった。身軽
な警官の方が当然動
きが速く、逃げ切れ
ない。すると今度は
口論が始まる。ああ、
なんか疲れるな。
 お昼になったので
食事をしようかなと
思ったが、なぜか食
堂に入り辛い。う〜
ん、何故何だろう?
茹でたトウモロコシ
を売っていて美味し
そうだったので買っ
て食べる。でも皮が
とても固くあまり美
弾丸で作った置物味しくなかった。それでも1本全部食べ
たらお腹いっぱいになってしまい、結局
それがお昼御飯になってしまった。
 特に見たいものがあるわけでもないの
で帰るかなと歩きだしたところに道幅は
狭いがとても長い商店街を見つけた。こ
こは活気にあふれ結構たのしい感じだっ
た。でもどうもその一帯はショッピング
センターを建設予定地のようで、そのう
ちなくなってしまうみたいだった。
 国境の近くに戻ってくると人だかりが
ある。何だろうとのぞき込むと軍服を着
た人がライフル(?)の弾丸で作った戦
車と飛行機の模型を売っていた。こんな
もん売っていいのか?ヤバイんじゃない
のか?と思っていたら案の定、警官が来
て店じまいになった。あんまりやじ馬根
性を出して、とばっちりを食うのは嫌な
のですぐに退散する。
 少し先に行くと今度は若い女の子が猫
なで声で“頭洗わない?”と声をかけて
くる。散髪ではなくて、頭を洗う?はぁ
?何のこっちゃ?何か雰囲気が変。そう
言えば台湾ではイカガワシイ散髪屋があ
ると聞いたことがある。その類か?兎に
角、相手にならないほうがよさそう。
 どうも深センは居心地が悪い。そんな印象を持ちつつ香港に戻る。



アジア旅行記の索引ページに戻る
初めての香港の索引へ戻る