志ん生 箱から

 

まことに、志ん生一代限り で志ん生の芸は継承されなかった。

否、継承不可能というのが正確であろう。

かって、若き日の立川談志師匠が、「文楽・圓生の芸なら3日でマネできるが、志ん生はできねえ」

(記憶によるものです、勘違いがあるかもしれません)

と述べていた記憶があるが、まさにその通り。

先代 馬生、志ん朝と実子2人ともまったく異なった芸風であったことでもわかる。

我等、遅れてきた落語ファン、志ん生ファンは残念でたまらない。

せめて遺された録音、わずかな画像で偲ぶとしよう。


古今亭志ん生 

落語家。現在まで 5 代をかぞえる。 5 代 目志ん生は(1890‐1973 ‖明治 23‐昭和 48)  本名美濃部孝蔵。昭和の落語を代表する一人。橘家円喬,初代小円朝,4 代目志ん生に師事。講談界に転じた時機もある。 16 回の改名が物語るように,そこには芸と生活の苦難の跡があった。生活の匂いを基調とした円転滑脱の妙味ある芸を持ち, 《火(かえん) 太鼓》《お直し》などの芸は絶品だった。               興津 要世界大百科より 


INDEX

特選!!火焔太鼓お正月バージョン

私のCD・LP箱から

志ん生師のCDカタログから


◎特選!!『火焔太鼓』お正月バージョン(速記録)   <建設中>

*通常バージョンのサゲ

おかみさん「音のでるものに限るね、お前さん。」

甚兵衛  「音の出るものだよ、今度俺は半鐘を買うぜ!」

おかみさん「半鐘はいけないよ、お前さん。おじゃんになるから」

 

*お正月バージョン(LP 「 火焔太鼓・鮑のし」  ソニー 15AG 91 より)

おかみさん「音のでるものに限るね、お前さん。」

甚兵衛  「太鼓がいいよ、どんどんともうかるから!」

 

 


◎私のCD・LP箱から

*LP

古今亭志ん生大全集(コロムビア)

唐茄子屋政談・子別れ ソニー 15AG 93
火焔太鼓・鮑のし ソニー 15AG 91
芝浜・安兵衛狐 キャニオン Fー7041
疝気の虫・粗忽の使者・味そ蔵 ビクター SJVー6579
四つ目屋・鈴ふり・氏子中 ビクター SJVー6579
しじみ売り・うなぎの幇間 キャニオン Fー7044
火焔太鼓・藁人形 キング KR 5201
 


志ん生師のCDカタログから

   (CD・ショップ TOM さんのHPから )

 

<ブラウザの「戻る」ボタンをクリックして下さい>