公演日程 |
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会 場 | Bunkamuraオーチャードホール | ||||
チケット料金 | S¥34,000 A¥29,000 B¥24,000 C¥19,000 D¥14,000 E¥9,000 | ||||
発売日 | 2002/3/17(日) | ||||
主 催 | 朝日新聞社、Bunkamura |
使用楽譜: | ベーレンライター新全集版 |
共同制作: | エクサンプロヴァンス国際音楽祭 (2001年7月プレミエ) |
バーデン・バーデン祝祭劇場、Bunkmaura |
エクサンプロヴァンス国際音楽祭 『ドン・ジョヴァンニ』の圧倒的な成功 |
1999年1月Bunkamuraオーチャードホールで、オペラ『ドン・ジョヴァンニ』を上演、日本に初めてエクサンプロヴァンス国際音楽祭のプロダクションを紹介した。ダニエル・ハーディングの若さ溢れる溌剌とした音楽と、ピーター・ブルックの簡潔な舞台で人物像を浮き彫りにする様が見事に融合し、新聞、雑誌などあらゆるメディアに取り上げられ、クラシック音楽のこの年のベストテンには全て上位にエントリーされた。 |
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共同制作第2弾 世界で最も新しい『フィガロ』がやって来る |
『ドン・ジョヴァンニ』の成功を踏まえ、次の作品を検討してきたBunkamuraとエクサンプロヴァンス国際音楽祭は、モーツァルトの代表作『フィガロの結婚』をその第2弾に選んだ。そして、今年7月エクサンプロヴァンスのフェスティバル開幕作品としてプレミエし、前評判に違わぬ素晴らしい舞台が出来上がった。フランス・バロック音楽を中心にパリで大ブレイク中の指揮者、マルク・ミンコフスキと、イギリス演劇界の重鎮リチャード・エアの演出(エアにとってはオペラ演出2本目)は、1930年代に舞台設定を移したシンプルな美術を背景に、登場人物の"音楽的な性格描写"に見事に成功している。ミンコフスキが"最高に幸せ"と目を細めるほど粒が揃った歌手陣が、このフェスティバルならではだが、十分な時間を費やして稽古を続けてきた結果がここまで密度の高い舞台を可能にしているのであ。シンプル、モダン、セクシー!今までの『フィガロ』とは一味も二味も違う、全く新しい『フィガロ』を是非体験して欲しい。 |
エクサンプロヴァンス国際フェスティバル |
南仏エクサンプロヴァンスを舞台に毎年夏に開かれる由緒ある国際音楽祭。50周年を迎えた1998年に、前パリ・シャトレ座の総支配人である敏腕プロデューサー、ステファン・リスナーを総監督に迎え、「演劇性の高いオペラの上演」と「若い音楽家の育成」を2本柱に掲げる野心的なフェスティバルの大改革が始まった。「演劇性の高いオペラの上演」は、巨匠ピーター・ブルックが40年ぶりに本格的なオペラを新演出することで、『オペラハウスとは違うオペラ』を制作しようと若い歌手たちを長期間の稽古で鍛え練り上げられた舞台の実現を可能にした。ブルック以外にも、ヨシ・オイダが『カーリュー・リバー』(ブリテン作曲)を、ピナ・バウシュが『青ひげ公の城』(バルトーク作曲)を演出しセンセーショナルな話題となった。 さらに、「若い音楽家の育成」として大改革の最大の特徴は『ヨーロッパ音楽アカデミー』の創設が挙げられる。教育及び制作(リサイタル・コンサート・オペラ)のセンターとして、新たな才能の発見と様々な表現方法の出会いと対峙を促すべく、35歳未満の若い音楽家たち(オーケストラ・声楽・作曲)をオーディションで募集し、アバド、ブーレーズ、ブルックといった世界的な音楽家、芸術家との共同作業によってオペラなどの創作活動を行う。リハーサルとマスタークラスの形をとり、そのうちのいくつかは一般に公開され音楽家と聴衆の出会いが促進される。 98年の大改革から2年、その成果は飛躍的に現れている。特に、日本においては、99年1月にBunkamuraオーチャードホールで『ドン・ジョヴァンニ』(モーツァルト作曲)が紹介されたことで、エクサンプロヴァンス国際フェスティバルの認知度と評価が一気に高まり、今やザルツブルクを凌ぐ内容との認識が定着しつつある。2000年の公演内容を見ても、最大の話題を集めたサイモン・ラトル指揮の『マクロプーロス事件』(ヤナーチェク作曲)をはじめ、中国人演出家チェン・シー・ツェンを起用した『コシ・ファン・トゥッテ』(モーツァルト作曲)と演劇版『チェネレントラ』(ロッシーニ作曲)の3つが新演出。コンサートには、ブーレーズ、ラトル、ハーディング、ミンコフスキといったファン垂涎ものの人気アーティストが目白押し。いずれも質の高い上演で、各方面からますます注目されるフェスティバルに成長した。 |
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今年2001年は、マルク・ミンコフスキ指揮リチャード・エア演出の『フィガロの結婚』(モーツァルト作曲)、エンリケ・マッツォーラ指揮ヘルベルト・ヴェルニケ演出の『ファルスタッフ』(ヴェルディ作曲)、ダニエル・ハーディング指揮リュック・ボンディ演出の『ねじの回転』(ブリテン作曲)の3つのオペラが新演出上演され、いずれも洗練された演奏と演出が相まって圧倒的な成功を収めている。さらに2002年には、ダニエル・ハーディング指揮イリーナ・ブルックのオペラ初演出で『エフゲーニ・オネーギン』(チャイコフスキー作曲)がプレミエ予定。 |
写真:(c)木之下晃 |
マルク・ミンコフスキ(指揮者) Marc Minkowski |
1962年パリ生まれ。初めはファゴット奏者として音楽家のキャリアをスタートしたが、早くから指揮に興味を示し、アメリカのピエール・モントゥー記念学校でチャールズ・ブラックに指導を受け、以後独学で指揮者として磨きをかける。楽団「レ・ミュジシャン・ドゥ・ルーブル」を結成しパーセル『ダイドーとエアネス』『アーサー王』『妖精の女王』などに取り組む。93年リヨン国立歌劇場新装オープン記念としてリュリ『フェアトン』を20世紀初演し、初CD化され絶賛を博した。トロントのオペラ・アトリエでは演出家マーシャル・ピンコフスキの招きでモーツァルト『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』、95年パーセル・イヤーを記念した『ダイドーとエアネス』をヒューストンとヴェルサイユ・ロワイヤルで上演。96年バスティーユ・オペラにモーツァルト『イドメネオ』でデビュー、オランダのライゼオパー巡演でワーグナー『さまよえるオランダ人』を指揮しレパートリーの広さをアピールした。97年にはザルツブルク音楽祭デビュー、モーツァルト『後宮からの誘拐』(演出フランソワ・アブ・サレム)はNHKテレビでも放映され話題を呼び98年にも再演された。97年から98年にかけてはグルノーブルに拠点を移した「レ・ミュジシャン・ドゥ・ルーブル・グルノーブル」とベルギーのデ・ブラームス歌劇場の音楽監督を兼任し、アントワープとゲントで『イドメネオ』とウェーバー『オベロン』を上演。99年フランスのエクサンプロヴァンス国際音楽祭にデビューし、モンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』を指揮し2000年にも再演。2000年はベルリン国立歌劇場でマイアベーア『悪魔のロベール』、ロサンゼルス・フィルでベルリオーズ:幻想交響曲、パリ・シャトレ座でオッフェンバック『美しきエレーヌ』、リヨン国立歌劇場でオッフェンバック『天国と地獄』、バーミンガム市響でベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』、2001年ライプツィヒ歌劇場でドビュッシー『ペレアスとメリザンド』を指揮。 |
リチャード・エア(演出家) Richard Eyre |
イギリス・ドーセット生まれ。ケンブリッジで学び、始めは俳優としてキャリアをスタート。1967年エディンバラのロイヤル・リセウ劇場のアソシエート・ディレクターに就任し『三人姉妹』『ワーニャおじさん』『オセロ』『マクベス』等を演出。73年から78年にはノッティンガム・プレイハウスの演出家を務め、『じゃじゃ馬馴らし』『欲望という名の電車』『錬金術師』『桜の園』などを手掛けた。88年から97年までロイヤル・ナショナル・シアターの演出家として『リア王』『リチャード3世』『マクベス』といったシェイクスピア作品はもちろん、『Guys and Dolls』『Skylight』といった現代の作品も数多く手掛けている。日本にも、89年グローブ座で『ハムレット』が紹介されている。オペラは、94年にコヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラで『椿姫』を演出(指揮はゲオルグ・ショルティ)、日本でもNHKテレビで放映されるなど好評を博した。 |
ローラン・ナウリ(アルマヴィーヴァ伯爵・バリトン) Laurent Naouri |
指揮者マルク・ミンコフスキに最も信頼されているバリトン歌手で、様々なオペラ、コンサート、レコーディングで一緒に仕事をしている。2000年秋には、やはりミンコフスキの指揮で、パリ・シャトレ座のオッフェンバックのオペレッタ『美しきエレーヌ』のアガメムノンを好演した。今回の『フィガロの結婚』でイギリス演劇界の重鎮リチャード・エアの演出について「とにかく古臭い演技を捨て去って、モーツァルトの音楽と言葉に耳を傾けろ」と言われた、そうしているうちに「自分が本当の伯爵になったかのように演じられた」と語る。 |
ヴェロニク・ジャンス(伯爵夫人・ソプラノ) Veronique Gens |
エクサンプロヴァンス国際音楽祭の"看板女優"であり人気・実力ともにNo.1の歌手である。特に、モーツァルト歌手としての評価が高く、1998年エクサンプロヴァンスでクラウディオ・アバド、ダニエル・ハーディング指揮ピーター・ブルック演出の『ドン・ジョヴァンニ』のドンナ・エルヴィーラで世界中にその名を知らしめた。99年『皇帝ティートの慈悲』のヴィッテリア、2000年バルセロナ・リセウ劇場で『魔笛』のパミーナ、コルーナ・フェスティバルで『フィガロの結婚』の伯爵夫人を歌っている。99年にはクラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニーとザルツブルクで共演している。 |
カミラ・ティリング(スザンナ・ソプラノ) Camilla Tilling |
スウェーデン生まれで、ロンドンで学んだ、声も容姿もとてもチャーミングなソプラノ歌手。昨年ロンドンのコヴェント・ガーデン(ロイヤル・オペラ)にR.シュトラウスの『ばらの騎士』のゾフィーでデビュー。グラインドボーン音楽祭にはブリテン『ピーター・グライムズ』に出演。イギリスを中心に、今最も活躍が期待される若手で、今回の『フィガロの結婚』のスザンナは当り役となるだろう。 |
マルコ・ヴィンコ(フィガロ・バス) Marco Vinco |
タイトルロールのフィガロは、1977年生まれの24歳!往年の名脇役イーヴォ・ヴィンコの甥という出自、今回大抜擢された期待の若手バス。精悍なマスクと、きりっと締まったボディは、新しい時代の歌手に相応しい。これまで、プッチーニ『ラ・ボエーム』『トスカ』などにも出演、コンサートでは、ハイドン『戦時のミサ』、ロッシーニ『小ミサ・ソレムニス』などの宗教曲をレパートリーとしている。トレントで最初に、フィガロを歌っている。 |
ステファニー・ドーストラック(ケルビーノ・メゾ・ソプラノ) Stephanied'Oustrac |
フランス生まれで、リヨンで学ぶ。指揮者ウィリアム・クリスティに見出され、リュリの『テゼ』に出演し高い評価を得る。2000年にはパリ・シャトレ座でミンコフスキ指揮のオッフェンバック『美しきエレーヌ』、バスティーユ・オペラでのマスネ『マノン』などに出演、クリスティ指揮でパーセルの『ダイドーとエアネス』の欧米旅行に参加した。エクサンプロヴァンスでも、2000年クリスティ指揮エイドリアン・ノーブル演出のモンテヴェルディ『ウリッセの帰郷』のプレミエに出演して好評を博した。 |
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