2003年 7月の  日録            


  2003/07/01(Tue)
6月は不機嫌な……

日録をざっと読み返してみると
不機嫌な書き込みが多かったような気がする(笑)

実は、書かなかったが
父が介護のデイ・サービスに行くの行かないのと
グズっていたことがあって
家内ともども精神的にまいっていたりしたりして……
(ようやく、最近納得したようで一安心)

………………………………………
6月は最も不機嫌な月で……

(これってT・S・エリオットの長詩「荒地」の
  パロディなんよ、わかってくれた?(笑)
   April is the cruelst month ……
    4月は最も残酷な月で……  )

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No.365  2003/07/02(Wed)
悪態コトバ

って、結構重要だったんだ!
と思わせる。

口より先に手が出る、という風潮は困りもの。

電車の列への割り込み、
最近では立川駅階段(階段が狭い!!)への
横からの割り込みにイラつく時があるが
注意は控えている (^.^)

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■《天○人語》  6月30日付

 「ここな溝(どぶ)板野郎の、だれ味噌野郎の、
  出し殻野郎の、蕎麦かす野郎め、引こみアがらねへか」。
歌舞伎「助六由縁江戸桜」に出てくる助六のせりふである。
このおなじみの演目には多彩な悪態語が登場する。
かつて日本語には実に豊富な悪態語があった。

 『かがやく日本語の悪態』(草思社)でこのせりふを引いた
詩人の川崎洋さんは、こう考える。
「差別語は人を殺傷する忌まわしい悪態語だ。
 しかし、ユーモアのセンスから生まれた言葉遊びの悪態は
 文化である」。

 このごろ悪態文化の衰微を感じる。
互いに向き合って悪態をつきあう光景などめったにお目にかからない。
せいぜい一言捨てぜりふを吐く程度で、後が続かないことが多い。
言葉でけんかをする能力が衰えてきたのではないか。

 マナーの悪さを注意されて暴行に及ぶ。
23歳の青年が死亡した東京・八王子の事件のような
無残なことが起きるたびに思う。
口で注意されたら、まず口でやり返さないのはなぜか。
どうして問答無用の暴力に走ってしまうのか。
いまの言葉でいえば、あまりにキレやすい。

 口げんかで事態が収まるとは限らない。
しかし、悪態をつきあって気が済むこともあるだろう。
たとえいまの日本語の悪態語が少々貧弱すぎるとしても。

 川崎さんが引用した茨木のり子さんの詩
「自分の感受性くらい」はこう始まる。
  「ぱさぱさに乾いてゆく心を
   ひとのせいにはするな」。  そして
  「自分の感受性くらい
   自分で守れ 
   ばかものよ」   と締めくくる。
ぱさぱさに乾いた世の中で、こころに響く「悪態」である。


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No.366  2003/07/03(Thu)
モツレク!??

あるサイトに投稿されていた

「モツレク= モーツァルトのレクイエム
という短縮コトバは使うまい!」

という意見を読んで考えさせられた。

自分のHN(ハンドル・ネーム)でも、
<立川楽しいクラシックの会のモーツァルティアン>
を略しての
<たのもー> などと使用していることから
忸怩たるものがあります。

でも、たしかに乱用は考え物ですね。

ミサソレ= ミサ・ソレムニス
ハルサイ= 春の祭典

は許せるけど、

ドボラク=モーツァルトのレクイエム

は、許せない!?

そういえば、少し趣旨が異なるが
アーノルド・シュワルネッガーのことは、すっかり
シュワちゃんで定着しているが
あの エリザベート・シュワルツコップのことは
シュワちゃんとは呼べないなあ!

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No.367  2003/07/04(Fri)
PC遠隔操作!?

尊敬するI教授の談話
「11時35分の電話」を読んで膝を打った。
(http://www.asahi-net.or.jp/~TX3T-ISYM/2003/030703.htm)

実は、先日それとまったく同じ経験をしたからだ。

I教授の談話では、
NHKで解説の収録をするのに出かけた際
資料の原稿をPCからOUTPUTするのを失念していたのに
気づき、まったくPCのできない夫人に対しどうしたか?
「そこで私は、11時35分にNHKのスタジオから家に電話をかけ、
 WORDのファイルをプリントアウトする方法をひとつひとつ
 リモート指南。
 紆余曲折の末にようやく、FAXを入手することに成功したのでした。
 やっぱりNHKは、寿命を縮めます(笑)。」

I教授、I教授夫人 お疲れ様でした (笑)

我が家の場合は
ワタシは、館林と三鷹の二重生活をしているが
先日 館林で作成したドイツ語課題を東京のPCに送信するのを
失念、最初からやり直さねば!!という事態になったのでした。
そこでワタシはどうしたか?
I教授流にいうと
「そこで私は、家内に電話をかけ、
 メール原稿のファイルを開ける方法をひとつひとつリモート指南。
 紆余曲折の末にようやく、読み上げてもらうことに成功した
 のでした。
  やっぱりPCは、寿命を縮めます(笑)。」

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No.368  2003/07/05(Sat)
中央公論版「モーツァルト名曲全集」付録

WEBでありがたいことの1つは
キーワードを登録しておくと
さがしていた本が出た時に、知らせてくれる
メル・マガである。

ワタシは、モーツァルト・バッハ、
西脇順三郎と登録しており
これまで、この方法で
書簡全集原書などをGETしてきた。

先週、
「モーツァルト名曲全集解説楽譜 1〜12揃 4000円」
という案内をみて早速注文した。

LP時代の1979年刊行の中央公論版「モーツァルト名曲全集」
には、別冊付録の解説に、
後に白水社から出版された海老澤先生の「モーツァルト伝」
が連載されていたが
このほかの別冊として、
事実上ケッヒェル作品目録の邦語訳である
「モーツァルト全作品目録」があり、
上記の表現は、まぎらわしい。
心中 前者だったらいいな?と期待しつつ注文したのですが
到来したものをみたら
やはり「モーツァルト名曲全集 解説」のほうでした。
まあ、これはこれでそれなりに貴重なものだし
値段が値段なので、ガマンすることにしましたが
表現は正確にお願いしたいものです。

次は「モーツァルト全作品目録」が現れるのを
楽しみに待つことにします。

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No.369   2003/07/06(Sun)
思い込んだら…

ワタシの短所の1つに、この「思い込んだら…」
というのがあり
これまで結構(仕事でも)失敗してきた。

昨日も朝まで
今月の日本モーツァルト愛好会例会は
昨日 5日だとばかり、思い込んでいました。

その誤りに気付いたのは
他の会員の方で、
今月の例会が6日と思い込んでいた方がいて(笑)
その方から今月例会に欠席する旨の同報メールが
あったことでした。
おかしいなあ、と案内ハガキをみると
5日でもない、6日でのない、
13日の表示が!!!(笑)
(何度も観ていたのに
  ゼンゼン気付かなかった!?)

実は、ずっと以前にもらった例会予定が
5日になっており、それをPCの予定表に
INPUTしていたのが原因でした。
(その後、会場予約関係で日時変更されたのを
 修正入力するのを失念していた)

なんだか、まわりに
似たような方がいるようですが (笑)
直していかにゃあ、と決意を新たにした次第です。

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No.370  2003/07/07(Mon)
不毛の選択

昨日6日は、群馬県知事選。
 投票率は過去最低だったそうです。

ワタシは…
  棄権しました、すみません。 (^.^)

でもね、一言言わせてもらえば
こういうのを、不毛の選択というんですよ。

かたや、自民・公明から社民・保守新推薦という
各党相乗り、かたや 共産推薦では
最初から勝負あった、です。
 
民主党は何してる?
野党第1党なら勝敗度外視でも立てるべきではないでしょうか?
(別に 民主ファンじゃないんですけど…)

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群馬県知事選で小寺弘之氏が4選…投票率は過去最低

 群馬県知事選は6日、投開票され、
現職・小寺弘之氏(62)(無=自民・公明・社民・保守新推薦)が、
新人の弁護士・吉村駿一氏(59)(無=共産推薦)を大差
で破り、4選を果たした。
 投票率は、過去最低の37・41%(前回40・15%)。

 小寺氏は3期12年の実績を訴えるとともに、連合群馬など
各団体の支援を受けて、終始、優位に選挙戦を展開した。

(2003/7/6 読売)


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No.371  2003/07/08(Tue)
砂川

「砂川」というコトバには思い入れがある。

 砂川基地闘争 
 砂川判決……

後者は、大学で法学を勉強していた頃、
 よくお目にかかった。

★自衛隊違憲を打ち出した東京地裁 伊達判決
→異例の跳躍上告、伊達判事の仙台地裁への更迭
→最高裁による原判決破棄・自判による合憲判決

そんな砂川も基地自体なくなってしまった。
国音への行き帰り、モノレール「砂川七番」駅を通過する時
チラッと、そんなことを思い浮かべる。

過日の《天声人語》に
その砂川の名が出てきたので、おや!?と読んだ。

…………<続く>………………

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No.372  2003/07/08(Tue)
砂川(2)


……………<続き>…………
《天○人語》抄 07月01日

 ふと口ずさむ童謡がある。
懐かしい風景や人々を運んでくる童謡もある。
ときには感傷とともに、あるいは、ほろ苦い記憶とともに
かもしれない。……

 あのとき、なぜ童謡が歌われたのか。
いつもその思いにとらわれる事件がある。
立川の米軍基地拡張に反対して起きた「砂川闘争」である。
測量の強行を阻止しようとする反対同盟が
警官隊と流血の衝突を繰り返した。
その「決戦」のときに歌われたのが「赤とんぼ」だった。

 #夕焼小焼の/赤とんぼ……
   ――大合唱が起きた。
「最後の、もっとも激しい攻撃に立ち向う前の何分間かの歌、
 それはもうあの行動隊の歌や赤旗の歌ではなかった」。
56年当時、現場にいた由起しげ子さんが記録している
    (『ドキュメント昭和史7』平凡社)。

 「赤とんぼ」とともに「故郷」も歌われたらしい。
「現実の戦いを超えて哀切に、人びとの郷愁をそそった」
  ……
強制収用されようとする故郷の田畑への愛着が生んだ歌声だったのか。
語り伝えられる戦後史の一コマである。

 きょうの「童謡の日」を前に、
日本童謡の会が全国約6千人から
「わたしが好きな童謡」を募った。
「赤とんぼ」が他を引き離して1位だった。
   ……
「故郷」と「赤い靴」が続く。
      <以下略>
 

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No.373  2003/07/09(Wed)
遺族のコメント

今日は、感想は差し控え、下記コメントについて
静かに考えてみたいと思います。

………………………………………………………………
  <前略>
 
 『犯人が中学生ということで刑事事件として罪が科せられ
  ないということは頭の中ではわかっていますが、
  心が煮えくりかえり、中学生といえども極刑に処して
  もらいたい心境です。

  犯人に言いたい。
   あなたは反省しているのですか。
   事件から1週間以上たちますが、
   自首する時間はいっぱいあったのではないのですか。
   もしつかまらなければ
   同じ罪を何度もおかしていたのではないですか。
   あなたには一生をかけて、罪を償ってもらいたいと
   切に願います。
    <中略>
 最後になりますが、このような事件で加害者が保護され、
 被害者が苦しむことのないよう、
 少年法が改正されることを願います。』
     (07/09 朝日 20:43)


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No.374  2003/07/10(Thu)
掲示板

本日はだいぶ掲示板に書きましたので
そちらをご覧ください。

<明日の課題をしあげなくちゃ (^^;)>

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No.376  2003/07/11(Fri)
アンビリーバブル

なんと阪神が14点!
 おいおい、少し明日にとっとけよ!
  と言いたくなるような試合ですね。

昨年までの阪神と同じチームとは…
  ウソみたい

春から快進撃を続けていたのは知ってるが
そのうち、コケルさ→
 そのうち、コケルさ→
   そのうち、コケルさ→
と、思ってるうちに…
 う〜む……
(別にワタシは巨人ファンではありましぇん。為念)

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巨人完敗、今季初の4連敗…阪神マジック「47」

 阪神14―1巨人(セ・リーグ=11日)

――  《中略》
 阪神は四回に連打と四球で満塁とし、矢野が先制二塁打。
藤本と赤星も適時打を放ち、金本の3ランで工藤をKO。
この回7安打の猛攻で、8点をあげた。

 五回にも代打沖原と今岡の適時打で3点を加えた。

 阪神は七回にも3点追加。
巨人は八回にようやく1点をあげたが、完封を逃れるのがやっと。

 阪神が圧勝して優勝へのマジックを「47」とした。
巨人は今季初の4連敗。

(2003/7/11 読


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No.375  2003/07/12(Sat)
たのくら ビヤ・パーティ

今月の たのくらは
例会のあと恒例のビヤ・パーティ
(ラ・バンバ)

ちょっと趣向が変わっていて
エスニック・料理のお店で
アトラクションに 生のシャンソンを聴く!、
ミス・マッチな組み合わせを楽しもうという
あたかも西脇順三郎ワールドのような
なんとも高級、風雅な? 趣向です。

さすがに、つい先ほどまで シューベルトの
「未完成徹底分析」の講義をうかがっていた直後
のこととて、頭(耳)がなかなかシャンソンに
なびかない(^.^)

 歌手の方も、これほど乗りの悪い席では
歌いづらかろう、と同情しましたが
まあ、ビールの廻っていくうちに、それなりに
席も乗ってきましたので、なんとか…
(独唱は、新納(にいろ)郁江サン)

シャンソンの終わったあとの
各テーブルでは、
10月のコンサートに登場する予定の
イケメンのドン・ジョバ歌手をめぐって
ヒショヒショ話が…

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No.377  2003/07/12(Sat)
アンビリーバブル(2)

なんと阪神が14点!
 おいおい、少し明日にとっとけよ!
  と言いたくなるような試合ですね。
昨年までの阪神と同じチームとは…
  ウソみたい
春から快進撃を続けていたのは知ってるが
そのうち、コケルさ→
 そのうち、コケルさ→
   そのうち、コケルさ→
と、思ってるうちに…
 う〜む……
(別にワタシは巨人ファンではありましぇん。為念)
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以上は昨日のカキコですが、
なんと今夜もまた昨夜と同じ画面が…

帰宅して、TVを付けてビックリ
なんと、昨日と同じ点数ではないか??
 あれ、あれ…

ソラ恐ろしく思ってるのは
やってる本人たちかもしれない。
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失策も絡んで14失点…巨人、阪神に連夜の大敗

 阪神14―3巨人(セ・リーグ=12日)
――阪神が序盤から巨人のミスにつけ込み一方的な展開とした。
一回は江藤と仁志の失策で好機を得ると、
桧山とアリアスの連続適時打などで5得点。

 二回も敵失絡みで好機を広げ、
桧山からの3連打でラスをKO。
代わった真田からも4連打を浴びせ、
この回7点を挙げた。

 阪神は四、五回にも1点づつ加えた。

 巨人は九回、二岡の19号本塁打などでようやく
反撃したが、及ばず。

 阪神先発の下柳は一昨年7月以来の完投勝利。
阪神は優勝へのマジックを46に減らした。
巨人は5連敗で勝率5割を切った。

(2003/7/12 読)

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No.379  2003/07/13(Sun)
日本モーツァルト愛好会例会

今月の例会は会員発表。
Kさんが、「レクイエムとその周辺」と題し
お話頂いた。

久々に、91年シュテファン聖堂での
モーツァルト追悼ミサの映像を見た。
レクイエムの途中で聖体拝領のシーンを
興味深く拝見した。

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No.380  2003/07/14(Mon)
土屋知事辞任騒動

結局、これって辞任するから知事逮捕まで追い込むな、
という幕引きをねらった取引なのかな?
 という気もする……
   これからの展開に注目したい
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No.381  2003/07/15(Tue)
スローライフ

最近 国音へ行くと庭の池の鯉を眺めることにしている。
だんだん個体識別も可能になり、そうなるとまた興味も増す。
先日 図書館へ行った帰り、気が付くと30分も……
思わず苦笑してしまった。 

これって、流行のスローライフ?


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2003/07/16(Wed)
ナベツネという人

ワタシもこの欄でよく引き合いに出しているが
ナベツネという人に関する本が講談社から
上梓され、講談社のメルマガで紹介されている。

出版元の発信ということから、
割り引いて受け取る必要があるが
それにしても「イヤなじじい!」という印象が……

あまり一般の目に届く機会もない文章と思うので
長文だが、できるだけ引用してみます。
興味ある方はお読みくだされ。

……………(西村健)……………………………
魚住昭著『渡邉恒雄 メディアと権力』
   講談社/1900円(税別)
─────────────
 人間の権力欲と支配欲という奴、ここまで!? と
愕然とさせられる。
営団地下鉄銀座線を京橋駅で降り、中央通り沿いに
日本橋方面へ2ブロックほど歩いて、右手を振り仰ぐ時のことだ。
昭和通りヘ向かう道沿いに、ひときわ目を引いてそそり立つビル。
その屋上には青字でデカデカと『読売新聞』の文字。
一瞬、ここが読売新聞の本社ビルかと錯覚してしまう。
     <中略>
ビルの入り口に歩み寄ってみると、ようやくその真相が分かる。
入り口の上には――屋上のデカデカとは対照的に――
慎ましやかに『読売中公ビル』の文字。
そう。ここは月刊『中央公論』や『婦人公論』などで名高い――
110年余の歴史を有す老舗出版社――中央公論新社の自社ビルなのだ


1999年、経営難に陥った中央公論社は読売新聞からの資本参加を受け、
読売グループ傘下の中央公論新社として再スタートを切った。
当時これを「読売による中公の乗っ取りだ」とする論が
マスコミを賑わしたものである。
読売新聞社長のナベツネ(渡邉恒雄)には実は、
東大卒業を翌年に控えた1950年に中央公論の入社試験を受け、
……落とされたという過去がある。
その復讐を、約50年の時を経てこんな形で果たしたのではないか!?
 というわけだ。
   <中略>
「もはやお前ら『中公』は、俺達の配下なんだ!」
あのビルの外観は、そういう『読売』側の真意を暗に誇示している
としか思えない。ハッキリ言って「ここまでやるか!?」である。
 
そう。やはりあの資本参加は、乗っ取り……
  復讐そのものであったのだ。
自分を落とした会社を乗っ取って足下に平伏させる。
それが稀代のマキャベリスト――ナベツネの行動原理。
世界最大の発行部数1000万部を誇る大新聞
――読売新聞の社長とは、こんな男なのである。

 そのことを知るための、何よりの好著が本書である。
   <中略>
元々は月刊『現代』に連載されていたものだが、
連載当時からナベツネの逆鱗に触れ、
読売新聞が講談社の広告掲載を拒否するという事態まで呼んだ。
    <中略>

興味深いのは日韓国交正常化工作に、
ナベツネらが暗躍するくだりである。
当時自民党副総裁の要職にあった大物政治家・
大野伴睦の番記者だったナベツネは、
時の朴正煕・韓国大統領と大野との会談を実現させるべく奔走した。
   <中略>
賠償金として日本政府の出した金で、韓国は発電所や工場を建設し、
そこで生産された商品が日本に輸出される。
日本の商社としてもそこには膨大なビジネス・チャンスが
見込めるのだ。
ここに介入するのが伊藤忠商事。
そしてその裏にいたのが右翼の大物
  ――児玉誉士夫である。
ナベツネはこの児玉の命を受け、大野・朴会談実現に動いたのだった。

 おいおい……である。
あんた政府の人間でも何でもない
  ――ただの一新聞社の一記者だろう!?
それが利権政治屋や右翼連中と手を組んで、いったい何やってんだ!?
     <中略>
大野伴睦から中曽根康弘と、常に自民党大物のブレーン的存在で
いつづけることで、
ナベツネは権力の階段を駆け上がっていった。
社内的にも権謀術数の限りを尽くし、遂に社長の座にまで上り詰めた。
その過程にはナベツネに陥れられ、不当な糾弾を受けて
読売新聞を去っていった人々が累々と横たわっている。
社長の座って、それ程までして手に入れたいものなの? 
そんなことまでして権力が欲しいの? 
分からない。こういう人の心理って、どうしても理解できない。
 それでもこんな人が読売1000万部の頂点に君臨し、
世論を牛耳り、政官財界に多大な影響を及ぼしているのである。
   <中略>

そもそも読売“中興の祖”正力松太郎にしてからが、権力欲の権化
だったわけで。
この新聞ってそういう人しかトップになれないのかしらん?
……と思っていたら
今年の3月、あの日経新聞で「ドン」と呼ばれていた
鶴田卓彦社長(当時)が
株主総会で、同社の部長から解任動議を出されるという事件が勃発。
どうやらどこの新聞も内部事情は似たり寄ったりのようで。
 こんな連中に世論を好き勝手に操られないためにも、
我々一人一人が自分の頭でものを考える、
その姿勢こそが大事なのだ。
   <以下略>
           (N村健)

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No.378  2003/07/17(Thu)
ブルガリア 大フィーバー

先週のTBS 「世界不思議発見」での特集がキッカケで
時ならぬブルガリア 大フィーバーが起きている。

関連のHP掲示板は、視聴者からの投稿で飽和状態。
しかし、大半の投稿が「〜を教えてください」のパターンで
おいおい, まず自分で調べてから聞けよ!と言いたくなる。
この程度の興味・関心で押しかけられたら、現地はたまらんなあ!

熱しやすくアキやすい国民性、心配ですね。

http://8325.teacup.com/ryotakada917/bbs

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No.386
2003/07/18(Fri)
ジュディ・デンチ

を、ご存知ですか?

いまや、脇役女優として著名ですが
かって英国のロイヤル・シェイクスピア・カンパニー
の看板女優として一世を風靡しました。

忘れもしない1969年(?)
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー初来日公演
の「冬物語」のヒロイン役で出演、
トレバー・ナンのロックを使った前衛演出と
ともに、デンチの名は、刻み込まれました。
  鮮烈な思い出です。

そんな懐かしいイデンチのニュースをロイターから……
 (訃報じゃ、ありませんよ!)

……………………………………………………
ジュディ・デンチが原点回帰、シェイクスピア劇出演へ

 [ロンドン 11日 ロイター]
「デイム」の称号を持つ英国を代表する女優
ジュディ・デンチ(68)が、約四半世紀ぶりにロイヤル・
シェイクスピア・カンパニー(RSC)の拠点で、原点である
シェイクスピア劇に出演する。

 RSCによると、デンチは12月から
喜劇「終わりよければすべてよし」に出演する予定。

 ストラトフォード・アポン・エイボンに3カ所ある
RSCの劇場のひとつ、スワン・シアターに
デンチが出演するのは、今回が初めてという。
 デンチは1961年にストラトフォードでRSCに入団、
当地での最後の出演は79年だった。

 デンチは映画「恋に落ちたシェイクスピア」で
エリザベス1世を演じ、米アカデミー助演賞に輝いている。

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No.387  2003/07/19(Sat)
どうでもいいけど:藤谷美和子

まあ、ニュースの価値は?だから
四大紙では報道されないかもしれないので
ご紹介します。
興味ある方はお読みくだされ。

 しかし、話半分としても
 フツウじゃないぞ……

■2003/07/16 (水) (スポニチ)

藤谷美和子 坂下門で“プッツン癖”
 
 “元祖プッツン女優”として知られる藤谷美和子(40)が
先月、皇居・坂下門にタクシーで乗り付け
「紀宮さまは私の妹」と称し、警備中の警察官との間で騒ぎを
起こしていたことが15日、分かった。
藤谷は紀宮さまらをねぎらう内容の手紙を渡そうと
アポなしで皇居を訪れたものだったが、警察官に囲まれ動転
“プッツン癖”が出てしまったようだ。


 藤谷がタクシーで単身、坂下門に乗り込んだのは
6月26日午後3時ごろ。
16日発売の「週刊新潮」が報じているもので、
藤谷は行く先を尋ねる警察官に
「紀宮さまにお会いして、お手紙を渡したいのです」と告げた。
しかし、そうした来客予定はなかったことから、
警察官が対応を考えあぐねていると、藤谷は
「秋篠宮殿下は私の弟、紀宮さまは私の妹です。早く通して下さい」
と言い放ったという。
   <中略>
藤谷は途中から電話で御所の担当者に直談判し
「あなたは失礼です。私は手紙を持ってきたのだから、
早く紀宮さまと会える時間を決めて下さい」と押し問答。
「さっきの人(担当者)が来るまでここにいます」と言って、
タクシーに“ろう城”したという。
  <中略>
 思いがかなうはずはなく、手紙を持ち帰ったという藤谷。
「非常識でした」と反省しきりという。
   <後略>

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No.389  2003/07/19(Sat)
なんでやねん: 辻元清美 逮捕

今は「何でだろ?」だが
  昨年は 「なんでやねん?」だった。

そんなことは、どうでもいいが
社民党は解党の危機だ。

なぜ、この時期に?
東京地検でなく、なぜ警視庁が?
(埼玉県知事の首を東京地検がとったから
 こっちは辻元をとの縄張り争い???)
 どっちにせよ
「弱いものいじめ」の印象はぬぐえない……

これで、同じ疑惑持ちの共産党も
おとなしくならざるを得ない、
と、狙っているとしたら?
戦前の翼賛会政治の再来とならなければいいが……

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No.390  2003/07/20(Sun)
社説あれこれ

辻元逮捕についての各社社説がでそっろた。
それぞれ温度差があって興味深い。

朝日は、

>■辻元前議員――なぜいま逮捕か
  ……
 今秋の解散風が吹き始めた矢先の突然の逮捕だった。
 なぜ今なのか。政治的な意図はないのか。
 疑惑の徹底的な解明を期待する一方で、どこか、すっきりしない
 ものを感じる人も多いのではないだろうか。
    <中略>    
 秘書給与にかかわる問題で議員辞職に追い込まれたのは、
 辻元前議員だけでない。
     <中略>
 捜査当局には、国民が納得するような徹底した、
 かつ公平な捜査が求められる。
      <後略>

〜とほぼ 予想通りの展開でした。

読売は、いつもと違って歯切れ悪く、
何を言いたいのか、よくわからん、
という社説によくあるパターンでした。
 関西の読者層に遠慮したのかな?

なかで、産経の
「逮捕は当然」という主張は、やっぱり異色だ。
(賛同しているわけでなく
 こういう意見もあるということで……)

…………<続く>……………………………




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No.391
2003/07/20(Sun)
社説あれこれ(2)〜産経

………<続き>……………………………

*産経の社説

【主張】辻元前議員 あまりにも遅すぎた逮捕

   <前略> 
当然の強制捜査であるが、時間がかかり過ぎたきらいもある。
   <中略>
 国からの秘書給与をだまし取った刑事責任は重い。
   <中略>
 辻元容疑者は支持者を欺いたことにもなる。
   <中略>
 辻元容疑者の秘書給与流用疑惑が初めて週刊誌で浮上したのは、
昨年三月である。
その後……辻元容疑者は議員を辞職している。
それから強制捜査まで一年以上もかかったのは、なぜか。
警視庁は「容疑者が否認したからだ」とするが、
説明責任を果たしたことにはならない。
  <後略>


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No.397  2003/07/21(Mon)
アサガオ咲いた!

冷夏でなかなかつぼみを付けなかった朝顔が
開花!!
 まだ、たった1輪ですが、やっぱりこの季節の風物詩。
そのうち写真をアップいたしませう。

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No.392  2003/07/22(Tue)
TOPページ背景更新

急に思い立って、TOPページの背景デザインをを更新しました。
考えてみると、お正月バージョンのままだった。(^^;)
  ← 結構気に入っていたもので (笑)

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No.393
2003/07/23(Wed)
太宰コレクションUP

昨日 HPの模様替えのついでに
ワタシの 太宰治 初版本コレクションをWEBにアップしたので
ご一覧ください  →殆ど自慢話 (笑)
  ↓
http://www.asahi-net.or.jp/~tk2k-fkc/dazai.htm

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No.395  2003/07/24(Thu)
突然の民主党、自由党 合併

突然の展開に
どうなってるの???
という感じですね。
 菅さんも政界寝業師に化したか!?
 それでいいのかな…

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No.396  2003/07/25(Fri)
明日は…

二期会のバラの騎士
I教授は酷評されてるようでちょっと機先を
そがれた気がしますねが…(^^;)
チケットは、二期会プラス ワン会員になって
(プラス1万円でダブルキャストの両公演が観られる)
両キャストを観ようと思っていたのですが、
結局やめて幸田浩子の出る下記にしました。
 中悪魔さんも、この日かな。


<7/26   A  3階 センター 3-15 >

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No.398 2003/07/26(Sat)
OH ローゼンカバリエ!(『薔薇の騎士』)

二期会 『薔薇の騎士』を観ての
感想を掲示板に書きましたので、そちらを
ご覧ください。

 今日の会場では、モーツァルト愛好会のMさん、
評論家はクロキョウ氏(K田恭一氏)をお見かけした。
そして、『薔薇の騎士』専門家の中悪魔さんには
やっと2回目の休憩時間にお会いできた、
 よかった、ホッ!
(最近、ストーカーらしき青年につきまとわれているとか
 気を付けてね!)

中悪魔さん、雑記での感想 期待してるよ!

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No.404  2003/07/27(Sun)
文化会館の椅子

上野でオペラを見たのは久しぶり。
(かっては、オペラといえば日生劇場かここだった…)
ここの座席は最近のホールと違って
 窮屈ですね、4時間近く座ってると、腰が痛い (^^;))

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No.403  2003/07/28(Mon)
???のコラム

いつもコラムを引用させて頂く際
どこを省略するか迷う名文が多いが
時には、全文読んでも????ということもある。

こういうのを記者の独善、というのだろうか?
それとも、読者(=ワタシのこと(笑))の不勉強?

下記はどちらでしょうか?

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7月28日付・編集手帳

 「その器でなく、最も大統領になってほしくない人物だが、
  最も平和を保証できる人物」。
  六年前のちょうど今ごろ、西アフリカのリベリアの大統領選を
  取材した本紙特派員は、勝利した旧武装勢力「国民愛国党」の
  テーラー議長の評判を、こう伝えていた
◆平和への期待は、間もなく裏切られた。
隣国の内戦への介入やダイヤモンドの不法取引に明け暮れて、
激しい内戦の再燃を招き、いま多くの人々が死んでいる
◆船舶保有高でパナマに次いで世界第二位のこの国は、
一八四七年、アフリカ初の共和国として独立した。
建国の父祖は、米国から入植した解放奴隷たち。
首都モンロビアは、モンロー米大統領にちなんで命名された。
国旗も星条旗にそっくりだ
◆米国の理想を受け継いだはずの元奴隷たちは、
土着の住民とは一線を画し、少数派の支配が長く続いた。
支配された側の二十八歳の陸軍曹長がクーデターで権力を
握ったのは、一九八〇年
◆大西洋に臨む砂浜で元政府高官を銃殺した冷酷な光景は、
その後の混迷の不吉な前兆だった。
大統領になった元曹長は十年後、ゲリラによって惨殺された。
それから数年続いた内戦は、停戦合意に続く選挙によって
終わりを告げたはずだった…
◆国名はリバティー(自由)に由来する。
圧政のもとでは、生きていく自由も得られない。


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No.402  2003/07/29(Tue)
ピアスのK466

先週 ポリーニのK595のON AIRがあったと思ったら
今回は、あのピアスのK466
オケが ブーレーズ指揮 ベルリン・フィル!!
(BS2ですから、もちろん映像付き)

ピリスのモーツァルトといえば、一世を風靡しましたね。
バックがブーレーズで、ベルリン・フィルというのも微妙な
魅力があります ??
(前回ご紹介した ポリーニのk595はお聴きになりましたか?
 結構 おとなしい普通の演奏に思いました。)

詳しくは,下記ご参照。
近頃はすっかり、ごく普通の(並みの)指揮者に
なってしまったブーレーズですが、
ラヴェル・バルトーク・ドビュッシーにからめる
プログラミングは、相変わらず普通じゃない!

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2003・8・1  NHK BS2
クラシック・ロイヤルシート

前0:00 ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート2003

「組曲“クープランの墓”から」         ラヴェル作曲
「ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466」
                      モーツァルト作曲
「管弦楽のための協奏曲」           バルトーク作曲
「夜想曲から“祭り”」           ドビュッシー作曲

            (ピアノ)マリア・ジョアン・ピレシュ
        (管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
                (指揮)ピエール・ブーレーズ

  〜リスボン・ジェロニモス修道院で録画〜

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No.399  2003/07/30(Wed)
ついにライチを

食べました!! (^^;)

思わず感涙にむせんだりして(笑)

今年は遅かったですね。
 例年なら とっくに終わってました。
中国も梅雨寒だったんでしょうか??
(上海は酷暑騒動との報道もあるが…)

というわけで
記念の画像もアップしました。

http://www.asahi-net.or.jp/~tk2k-fkc/raiti.htm

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No.401  2003/07/31(Thu)
ボブ・ホープ vs 小さん

まずは、これを読んで頂こう。


  7月30日付・編○手帳
    《前略》
  ◆喜劇俳優ボブ・ホープさんが亡くなった。
   百歳という。…
  ◆九十五歳の時、通信社のミスで死亡記事が流れた。…
   ご当人は自分の死亡を伝えるニュースを聞いて、
     「たぶん間違いだと思うよ」と語ったという
    《後略》

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これを読んで
小さん師匠の十八番 「粗忽長屋」のオチ
行き倒れになった自分の死体?を
かつがされた男のセリフ

「抱かれてるのはたしかにオレなんだけど
 抱いてるオレはいったいどこのダレだろ?」

なんてえのを、連想させますな。
 


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