2003年 6月の  日録  (2)           6/11- 6/120


2003/06/11(Wed)  老人笑うな…

笑う、どころか
 泣かされている ような気もするが… (^.^)

ただ、行く道じゃ! には、変わりない…
二〇五〇年には、たしかにワタシも六十五歳以上(笑)
 (それどころか、生きていれば、100歳以上じゃよ(^.^))

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6月11日付・編集手帳

 ことわざといえば故事伝承に由来する古い言葉と
思われがちだが、新しく仲間入りするものもあるらしい。
  「子供叱るな 来た道じゃ、
   老人笑うな 行く道じゃ」  が、
「岩波ことわざ辞典」に収められている

◆起源は詳しくは分からない。
愛知県犬山市の掲示板で見かけた言葉を永六輔さんが
著書で紹介し、世に知られるようになったと解説にある。
寛容のまなざしがやさしい

《中略》
◆きのう発表された「高齢社会白書」によれば、
七十五歳以上の“後期高齢者”が初めて一千万人を超えた。
二〇五〇年には、三人に一人が六十五歳以上になると予測している

◆子供をもっと産みやすく、育てやすく。
高齢者がもっと働きやすく、暮らしやすく。
高齢社会が活力を取り戻すには遠回りのようでも一つひとつ、
仕組みを整えていくしかない

◆この三月に九十六歳で亡くなった俳人、鈴木真砂女さんに、
「蜆(しじみ)汁死よりも老いを恐れけり」の句があった。
ともすればやさしいまなざしよりも、不安のまなざしで眺める
「来た道」「行く道」である。

政策の道普請が欠かせない。

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No.343
2003/06/12(Thu) 今月の都響定期

サントリーH(Bチクルス)の
振替を依頼し、Aチクルスの東京文化会館へ

この制度は新日フィルが最初に導入したものだが
大変ありがたい。

この日 バスのソロを歌った河野さんをはじめて聴いたのは、もう十年前くらいだが
その後、聴くたびに大きくなっていく。(歌唱も、身体も! (笑))


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都響定期公演(東京文化会館)

ブラームス ドイツ・レクイエム

指揮:  ガリ・ベルティーニ
合唱:  晋友会
sop: 中村智子
bs : 河野克典


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No.344
2003/06/13(Fri)  世田谷文学館 ・寺山修司展へ

世田谷文学館 ・寺山修司展へ
  ↓
ハイデルベルク学院授業
  ↓
Eさんと会食

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<美術館HPより>
寺山修司が去って20年、戯曲の再演や映画上演など
多くの関連活動がなされ、新しい世代を中心とした寺山ファンは、今も増え続けています。
寺山作品は、十代の思春期の感性に時代を越えて語り続けており、
その作品の普遍性が新たな読者を獲得していくのです。
 寺山修司は、30歳を前後する昭和40年から43年頃にかけて、世田谷・下馬に移り住みました。
 この時期、演劇実験室『天井棧敷』を設立し、次々に自らの劇団活動を展開していきます。
そして、十代から二十代にかけての創作活動の基盤であった
俳句や短歌、詩といった形式から抜け出し、長編小説や戯曲、
評論など新たな執筆活動を交えながら、演劇や映画といった芸術ジャンルへと移行していくのです。
 本展では、世田谷ゆかりの作家でもある中井英夫や、
詩人の北園克衛とのかかわりを交えながら、東京では初出品となる高校時代の書簡(俳句誌「牧羊神」関連資料)も含め、
彼の創作活動の原点ともいうべき初期時代である《文学者としての寺山修司》の側面をご紹介し、
既存の俳句・短歌・詩の世界に与えた影響を約300点の資料で検証します。

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No.345
2003/06/14(Sat) 日本モーツァルト愛好会例会

今月例会は久保先生、野沢さんによるヴァイオリン・ソナタ全曲演奏の第2回。 
K378,302,303,454と盛り沢山。

相変わらず、ダイナミックな演奏に感激!
  雨は降らなかったが、蒸し暑い!!!!

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No.346
2003/06/15(Sun)  国音の魔笛

愛好会からもKさんご夫妻、Mさんが出席。
いずれもワタシのWeb情報をご覧になって知ったそうなので
多少でもお役に立ってよかったと、自己満足。(笑)

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国立音楽大学オペラ公演 〜モーツァルト・シリーズ2003〜
オペラ「魔笛」 <全ニ幕>(原語上演/字幕付)

日時:2003年6月14日(土)・6月15日(日)    14:00開演(13:00開場)
会場:国立音楽大学講堂大ホール

■- プログラム -■
作曲:W.A.モーツァルト
台本:エマヌエル・シカネーダー

指揮:金 聖響
演出:栗山 昌良
管弦楽:Kunitachi Philharmoniker
合唱:くにたちフィルハーモニー合唱団
舞台美術:鈴木 俊朗
衣裳:岸井 克己
照明:成瀬 一裕
舞台監督:大澤 裕
合唱・副指揮:藤本 潤/奥村 哲也
演出助手:小須田 紀子/澤田 康子
音楽・台詞指導:荘 智世恵/曽我 榮子/久岡 昇/田口 興輔
     /秋葉 京子/牧野 正人

役名      6月14日      6月15日
ザラストロ  矢田部 一弘   若林 勉
タミーノ    小林 祐太郎   水船 桂太郎
弁者      鹿又 透      岡崎 智行
僧侶1     福山 出      折河 宏治
僧侶2     吉見 佳晃    三村 卓也
夜の女王   齋藤 路津紀   小川 伸子
パミーナ   柳沢 里穂子    松原 有奈
侍女1     悦田 比呂子    吉田 恭子
侍女2     田口 由美     矢数 典子
侍女3     沼田 香奈      押見 朋子
パパゲーノ   山下 浩司    吉川 健一
パパゲーナ  虎谷 亜希子    品田 昭子
モノスタートス 青柳 素晴    柿迫 秀
童子1      柴山 晴美    中嶋 周子
童子2       瀧上 美保    平川 千志保
童子3      前田 真木子   菅家 奈津子
武士1      渡邉 具晃    渡邉 具晃
武士2      斉木 健詞    斉木 健詞


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No.352
2003/06/16(Mon) 星一徹と「刷り込み」

先日 TVの読書紹介番組で観たお話なので
ご存知の方もあると思うけれど…

講談社文庫5月刊 
『「巨人の星」に必要なことはすべて人生から学んだ。あ。逆だ。』(堀井憲一郎著)

という本に、大変興味深いエピソードが述べられているそうだ。

ほかでもない、
一徹の代名詞のような怒って「ちゃぶ台をひっくり返すシーン」は
原作には、一度もないそうだ。
それどころかアニメでも直接ちゃぶ台をひっくり返したことはない、とのこと。

それがなぜ、こんなに有名になったかというと
嘘をついた飛雄馬を殴った勢いで、ちゃぶ台が傾き食器が落ちたシーンが
アニメのタイトルバックとして、毎週毎週、放映されたため、刷り込みが行われたらしい。

「歴史上の人物の、有名だけどでも虚偽であるエピソードは、
 こういうぐあいにでき上がっていくのだね。」と、
冒頭に、語られているそうです。

たしかに
天才少年モーツァルトのイメージ
織田信長、徳川家康、西郷隆盛、……
それどころかイエス・キリストさえ
「刷り込み」でできあがったイメージというのは多いはずだ。

この本、一度 読んでみようかな!!

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No.351
2003/06/17(Tue)  ノー・スモーキング

<スモーカーの読者は読まないで!>

「健康増進法」のおかげで、私鉄駅構内は全面禁煙に。
ワタシは、タバコを吸わないので、本当にありがたい。
これまで、どれだけ悩まされてきたか!
受動喫煙で被害を受けるというのは、本当に理不尽な話です。
飲食店での禁煙はもっと広がってほしい。
(これ以上言うと
 喫煙者の友人・知人を失いかねないので、このくらいに… (笑))

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「健康増進法」
第5章2節  受動喫煙の防止

第二十五条 
学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、
事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を
管理する者は、
これらを利用する者について、受動喫煙
(室内又はこれに準ずる環境において、
他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために
必要な措置を講ずるように努めなければならない。

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No.350
2003/06/18(Wed)  桜桃忌

明日 19日は桜桃忌。
 太宰 治の命日で、三鷹の禅林寺は ファンで一杯のはず。

そもそも何故ワタシが三鷹のマンションを選んだか?
それは、30年以上前の高校時代の思い出に遡る…

まあ、そう大した話ではないのだが (笑)
高校の文芸部活動の一環で<山本有三研究>というのがあって
三鷹の有三記念館を訪れたのでした。
そのついでに、禅林寺にまわり鴎外と太宰のお墓参りをしたものです。

その時、三鷹の町の印象が強くいつか、こんな環境に住みたいものと思ったのでした。

そんなことが、心の奥にあったものでたまたま国分寺に転勤になった際
三鷹の中古マンションを購入したのです。

場所も禅林寺まで歩いて7、8分のところ。
でも、その後 
お隣の八幡様までは、よく散歩に来るものの
禅林寺の境内には一度も足を踏み入れておりません。
なにか、ここへ来るともう三鷹にいる意味が終わって
どこかに出て行かなければならなくなるような、
そんな気がして (笑)

家内も同じことを言っています。
したがって、家内も一度も禅林寺には行っておりません。
似たもの夫婦というか どちらもそろって、貧乏性・ペシミスト・小心者!?(笑)

熱烈な太宰ファンでは、ありませんが
大分前に、神保町の田村書店でふと目に付いて
「斜陽」の初版本を購入しました。
初版といっても、第一刷ではないし状態も悪いのでそんな高価ではありません。
その時、一緒に「桜桃」、これも第一刷ではありませんが安かったので購入しました。
この本は、内容はともかくとして表紙、挿絵の退色がちょうどいい按配で
たまに暇な時、パラパラめくってみるのが楽しみの1つになってます。
(写真をこのHPにもアップしてますからご覧ください)

→  http://www.asahi-net.or.jp/~tk2k-fkc/dazai.htm

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No.348
2003/06/19(Thu)  次の漢字を読めますか?

あるメルマガで見かけたが、
「仄々」 、「抓る 」はわからななかった!
皆さんは読めますか?

【問題1】 (1)仄々 (2)贔屓 (3)嗜む 
      (4)鉋 (5)栗鼠

【答】
(1)ほのぼの (2)ひいき (3)たしなむ
(4)かんな   (5)りす


【問題2】 (1)土筆 (2)若しかしたら 
      (3)雪洞 (4)抓る (5)箪笥

【答】
(1)つくし (2)もしかしたら
(3)ぼんぼり  (4)つねる  (5)たんす

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No.349
2003/06/20(Fri)  ドイツ語、ドイツ語…

論文の材料としての文献もドイツ語なので
毎日 ドイツ語と首っ引きで、いささか辟易している。

毎週金曜日ハイデルベルク学院の<大学院入試・転入試験向けゼミ>で
長文読解の特訓を受けているが、なかなかシビアで、添削答案は文字通り
朱で真っ赤!!

う〜む……
 何年やっても難しい…
  (といってもわずか数年ですけど(^.^))

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No.347
2003/06/21(Sat)  モーリス・ドニ展

を観に、府中市美術館へ…

暑い!
ここは、府中の森芸術劇場、公園に隣接しており
この町は本当に文化的には充実している。
もっとも、自衛隊基地にも隣接した施設なのでそれと痛み分けなのかしら。

ド・ニの作品は、はじめて観るがラファエル前派と見まがうばかり。
ワタシの持論である
  ラファエル前派→アールヌーボー→シュルレアリスム
という図式がうかがわれるような気がして心強い。

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フランス・プリウレ美術館所蔵
 モーリス・ドニ展―愛の預言者―
 La collection du Musee "Le Prieure"
    Maurice Denis

4/26(土)−6/22(日)

 モーリス・ドニ(1870-1943)は、フランス象徴派を代表する画家の一人です。
明るい写実を重視した印象派に対し、象徴派の画家たちは、人間の内面と外界のかかわりに目を向け、
宗教や神話的な主題への関心を深めました。
 ドニは1888年、ゴーギャンの影響のもと、画友セリュジエらとともに象徴派の芸術家グループ、
ナビ派(「ナビ」とは、ヘブライ語で「預言者」の意)を結成し、妻マルトや友人たちの肖像や身近な風景を、
アール・ヌーボー風の優美な曲線と神秘的な色彩で描きました。
理論家でもあったドニは多くの著作も残しましたが、
20歳のときの言葉
「絵画とは一定の秩序のもとに配された色彩によって 覆われた平らな面である」は、
ナビ派の造形理念を示すにとどまらず、のちの抽象絵画の出現までをも予感させたも
のとして知られています。
 ナビ派が解散し、20世紀に入ってのちも、ドニは同時代の芸術家たちと幅広い交流をもち、
従来のアカデミーの絵画とは異なる感覚で、古典的な美を追求し
とりわけ宗教芸術の復興に力を注ぎました。
油彩画のみならず、建物に応じた室内装飾やステンドグラス、木版画やリトグラフによるポスター、本の挿絵、舞台装飾など
さまざまな分野で活躍し、透明感のある清新な画風で名声を博しました。
神による平和と、幸福な家庭のイメージを描き続けたドニは、
愛を描いた預言者(ナビ)であったといえるでしょう。
 ドニは晩年、パリ郊外のサン・ジェルマン・アン・レーにある、小修道院(プリウレ)とよばれた古い建物に暮らしました。
今日、そこはイヴリーヌ県立プリウレ美術館として、画家の生涯にわたる作品を収蔵、公開しています。
日本で20年ぶりの回顧展となる本展は、ナビ派時代の傑作をふくむ油彩40点のほか、
水彩、素描、版画、室内装飾の図案など同館が所蔵する約80点で、ドニの人間愛を基調とする
華やかで優しさに満ちた芸術を紹介するものです。

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No.353
2003/06/22(Sun)  デジカメ購入

初代デジカメが、そろそろ賞味期限切れになりそうなので
どれにしようか選定していたが…

マクロ1cmに引かれて RICOH G-3に決めようと思っていた矢先
もたもたしているうちに、安売り店での在庫が売り切れ
いきなり 6千円のアップ!!
しまったあ、と後悔、後悔…
昨日この値段(24.5千円)をみつけ、あわてて飛びついた!!
通販待ちきれず、今日わざわざ秋葉原まで買いに行ってきた。

でも定価 56千円が 24、5千円とは!!!
 (定価の設定自体がオカシイのか!?)

使い勝手等は後日ご報告します。

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No.354
2003/06/23(Mon)  新国立劇場で内紛??

面白いことになってきた。(笑)
ウィーンの例を見るまで見なくオペラ座に内紛は付き物ですから。

これで、新国 も1人前!?
(雨降って地固まる、となるよう お祈りします)
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新国立劇場の歌手起用で対立 芸術監督決定先送り

 新国立劇場のオペラ部門で、
歌手の起用をめぐって、芸術監督に内定しているオーストリア人芸術参与、トーマス・ノボラツスキー氏(44)
と国内オペラ団体が対立し、19日の理事会での同氏の監督就任の正式決定が先送りされた。

 ノ氏は今秋から芸術監督に就任する準備のため
01年6月に参与になり、今秋からのシーズンは
「公演の質向上のため、これまで複数の歌手が交代で演じてきた
 オペラの配役を一人ずつにする」方針を打ち出した。
これに、劇場相談役の栗林義信・二期会理事長らが
「複数歌手に演じさせ、多くの日本人にチャンスを与えるべきだ」と反対。議論が続いていた。

 その結論が出ず、日本オペラ団体連盟は18日、話し合いの続行を求める書面を劇場に提出。
現・芸術監督の五十嵐喜芳・藤原歌劇団理事長も名を連ねた。
19日午後の理事会は紛糾し、ノ氏の監督就任の承認は持ち越された。

 ノ氏の前職はウィーン国立歌劇場の制作局長。
新国立劇場では初の外国人の芸術監督候補となっていた。 (06/20)

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No.355
2003/06/24(Tue)  ヒデキ ノーコウソク

何やら身につまされるニュースです。

 かっての新御三家も成人病世代とは……

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西城秀樹さん、脳梗塞で入院
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 歌手の西城秀樹さん(48)が22日に脳梗塞で都内の病院に入院していたことが分かった。
  所属事務所によると21日夜に一部発声が不自然になるなど
 自覚症状があったため、診察を受けたという。
 現在も発声に困難があるが、その他の体調は問題ないという。
 2週間入院して治療を受ける予定。    (朝06/23 21:33)

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No.356
2003/06/25(Wed) 「福沢一郎の世界」展

はじめて館林美術館へ
 (家内へのサービス (^^;))

一昨年オープンしたばかりだが
コレクションの目玉であったフランソワ・ポンポンの
彫塑作品の多くが死後彫像だったことが判明、物議をかもした
 こんな話題で有名になってもね……(笑)

バブル期のハコモノ行政らしく建物、敷地内庭園は壮観。
別館内に、ポンポンさんのアトリエを再現しているが、
フランス民家風のしゃれた建物は一見の価値あり。

福沢一郎は、ワタシも家内も大好きなジャンルで楽しめました。

(行きは大雨だったが、帰りは、雨上がりの気持ちいい青空の下快適ドライヴ)

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*群馬県立館林美術館 特別展示
  「福沢一郎の世界」

2003年6月7日(土)−7月6日(日)

群馬県富岡町(現 富岡市)出身の福沢一郎(1898-1992)は、
日本近現代絵画史上に大きな足跡をしるした人物のひとり。
1929(昭和4)年の二科展出品以来、彼の作品は日本洋画界に波紋を
投げかけ続け、特に1931(昭和6)年の独立美術協会展への出品作は、彼を「日本で
最初の正当な意味でのシュルレアリスト」と言わしめ、前衛絵画の新たな境地を切り拓きました。
戦争の時代をくぐり抜け、日本が急速に経済成長を
とげるなか、一貫して如何に主題(テーマ)を絵画化するかを
追究し、日本絵画史上 稀有な「主題画家」というべき制作を続けました。(*1991 文化勲章授賞)
   <中略>
反骨精神あふれるテーマと、ダイナミックな表現による絵画世界をお楽しみください。
  (美術館 HPより)

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No.358
2003/06/26(Thu)  N曽根康弘回想録

Y売新聞に連載されていた「N曽根康弘回想録」が
完結したが、読めば読むほど
「イヤなジジイだな」と思う。

毎回手柄話の連続で
「あれも、これも、やったのは自分!」という。
その通りだとした、まるでスーパーマンだ。
謙虚のカケラもない。品性下劣というしかない。

現役総理の頃のサミットの記念撮影の際
他を押しのけ、レーガンの隣に納まったというエピソードが思い出される。

こういう人のまわりにいる人は、使い捨てされ
「一将功なりて万骨枯る」となるのだろう。
(今上天皇が皇太子の頃
 彼が,皇室をおのれの政治欲に利用しすぎると
 毛嫌いしたと噂されたものだが、むべなるかな)


こういう人しか政治家になれないのだとしたら
ワタシは政治家が嫌いだ。

Y新聞の通称ナベツネと昵懇といわれるが
巷間伝えられる印象では、品性下劣な似たもの同士だ。

(個人的印象です、好きな人にはたまらないでしょうね…)

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No.359
2003/06/27(Fri)  あっという間

尊敬する I教授が「決して言ってはいけないコトバ」
にあげている語であるが、

今月は本当に 「あっという間」に過ぎて行く気がしてならない。

4月、5月は結構毎日充実していた気がするのだが
ドイツ語も和声法も、難しい段階に進んで
ちょっと「壁」にさしかかっているのかもしれない。


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No.360
2003/06/28(Sat)  啐啄の機

言い古されたコトバかもしれませんが
好きな語です。

雛が卵から孵化するとき、
雛が内からつつく瞬間に、母鳥が外からつつくのを
「啐啄の機」といい、
学の場における師と弟子の理想の関係とされる。

今 齢五十を過ぎて、和声法やドイツ語を学んでいますが
それを指導してくれる方がたに感謝です。

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そったく 【啐啄】

〔「そつ」は「(さい)」の慣用音。
 雛がかえろうとするとき、雛が内からつつくのを「啐」、
 母鳥が外からつつくのを「啄」という〕
(1)禅において、師家と修行者との呼吸がぴったり合うこと。機が熟して弟子が悟り
を開こうとしているときにいう。
(2)得難いよい時機。

*啐啄同時(どうじ)
 禅で、機が熟して悟りを開こうとしている弟子に
 師がすかさず教示を与えて悟りの境地に導くこと。

     <三省堂「大辞林 第二版」より>


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No.361
2003/06/29(Sun) 永田 穂 氏

先週のN響アワーのゲストは
永田 穂(みのる)氏。(録っておいたVIDEOを1週遅れで観た)

永田氏といえば、泣く子も黙るサントリー・ホール設計者として名高い方
というより、ワタシ的には永田先生のお父上で
中○○サンのHPでおなじみの方。(^^;)

「ちょっとわかったような人は、残響○秒、残響○秒というが
 それで済んだらこんな簡単なことはない。
 残響○秒というのは、ウイスキーでいえば、アルコール度○度という程度のことで
 それと味わいとは何の関係もない」

…というようなことを淡々とお話になっていた。

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N響アワー
 − 心地よい音の空間を求めて〜永田穂 −
 
「歌劇“絹のはしご”序曲」 ロッシーニ作曲
 (指揮)ネルロ・サンティ  〜サントリーホールで録画〜
「組曲“プルチネルラ”から“序曲”“ガヴォット”
 “ヴィーヴォ”“メヌエット”」  ストラヴィンスキー作曲
 (指揮)準・メルクル   〜NHKホールで録画〜
「オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲」 プーランク作曲
 (オルガン)フランソワ・エスピナス
 (指揮)シャルル・デュトワ   〜サントリーホールで録画〜

 【ゲスト】 永田 穂
 【司会】 池辺晋一郎   若村麻由美

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No.362
2003/06/30(Mon)  事件の顛末: すみませんで済んだら…

……警察はいらないよ!
 と、つっこみを入れたくなるような顛末。

反省して、
弁償すれば 何をしてもいいのか!
 と、突っ込みたくなる。

有力者のドラ息子なのか?
議員でも動いたのか?
市には説明責任がある!
なぜか、メディアも及び腰の気がする。
なぜだ?????

こんな時のために
検察審査会というものがある。
当然、付託されるべき案件と思うが
 (「不起訴不当」 乃至 「起訴相当」と)
狭い田舎のこと、問題提起する人がいるだろうか?
ワタシは……  しません。(笑)

こういうことがあるから、地方分権というのは、考え物なのだ。
一握りのボスたちの間でお手盛りで決まってしまう。
地方自治などというキレイ事がまかり通る世の中ではない。

(例の、どこかの町でのヴォーリーズ設計小学校舎取り壊し
  事件などのように……)

こういう話題こそメディアが取り上げるべきだ。
なのに
役所と癒着しての記者クラブ発表垂れ流し
という やる気なし地方記者の体質丸出しの
体たらくの記事、とくとご覧を……
        ↓  

…………………………………………………

館林の彫刻損壊事件 男2人を不起訴処分
  (読 群馬版 6・28)

館林城町の「四季の広場」に設置されていた野外彫刻が近くの川に投げ込まれた事件で
前橋地検大田支部は27日までに、器物損壊容疑で館林署に逮捕された同市内の
いずれも22歳の男2人を不起訴処分とした。

2人は先月(5月)30日未明、広場に設置されていた大理石の野外彫刻(重さ 約1・2トン)を台座から外し
近くの鶴生川に投げ込み損壊した疑いが持たれ6日に逮捕された。

その後,市が2人の弁護人と協議し、2人が反省していることや、
被害に遭った彫刻を弁償する意思があることなどから
告訴取り下げを決定。  25日に同署に告訴取り消し書を提出していた。


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