銀河高原ビールでは、「スタウト」「ヴァイツェン」「ピルスナー」という3種類のビールを造っている(写真左から順に)。

スタウト…ローストした(炒った)麦芽を使った、華やかな香りとちょっと香ばしい香りが同居している黒ビール。濃厚なコクと味が特徴。

ヴァイツェン…小麦麦芽をふんだんに使用した上面発酵ビール。口の中にぶわぁ〜っと広がってくる豊かな味わい。華やかな香りのビール。ビール酵母を濾過せず、自然のまま残しているので、少し濁っている。

ピルスナー…キレの良い(いささか良すぎるくらいだ)、すっきりとした味わいのビール。苦みが後に残らないのが特徴。


 銀河高原ビールの特徴は、何といっても「華やかな香り」と「コク」。社長の言葉や経営理念「日本のビール市場で初めて高級品を世に問うのが使命」に、恥じぬ製品だと思う。高いが、旨い。

 だいたい、高いと言っても買えない値段じゃないもん。1リットル入りで1,300円。缶ビールだったら、1本260円だからね。

 暑いときに「ぐぅ〜っっ」って飲んで、「ぷはぁ〜」ってするビールじゃない。ビールを「旨い飲み物」として味わいたいな、という気になる。

 そういう観点から考えると、ピルスナーは何だか物足りない感じがしてしまった。普通のラガー(下面発酵しているらしい)を飲んでいるのと変わりないというか、旨味が薄い感じ。


 …それよりも気になったのは、ビールの注ぎ方。
 写真を見ていただいても分かるとおり、注いだ直後でも泡の状態が全然違う。プロが注いでいるわけではなさそうだったので、ばらつきが出ている。ここまで旨いビールだと、注ぎ方一つで全然味が違ってしまうのが、素人の私たちでも分かる。

 それから、グラスよりもジョッキの方が旨い。…その時は感覚的にそう思ったが、銀座灘コロンビアのご主人であるビール注ぎの天才もそう断言していたことだし、間違いないだろう。

 その点、ビンや缶に詰められた製品の方が味にばらつきがない。注ぎ方のへたっぴな私でも、それなりの味を楽しむことが出来た。

 とにかく、ここのお奨めである「ヴァイツェン」と、甘味すらある「スタウト」は一飲の価値あり!…ですよ。私は好き。

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