Pirates 2002
【2002年10月05日 土曜日】
やってきました、10月第一土曜日。
海賊をやらずして、何をするというのでしょうか。
でも一方で、40にもなってなにをいっているのだ、おばかなことはもうやめておけ、という声も聞こえるといえば聞こえるのです。
おりしも例年の海賊仲間であるこのおじさんはパリのプラモ屋に仕入れに行っちゃいました。
もういい加減にしろ、という徴(しるし)なのかなあ、とも思ったりもしておりました。
でもね、若きクルーたちが、「今年もやります。」とか、「ホームページ見ました。今年こそやらせてください。」と熱く正しい志(こころざし)を示して、遠路やってきてくれるのですな。
一度は弱気になった僕も、
「海賊をやらずして何をするというのか。金を払って酒やおでんを買えとでもというのか。」
と、気分はおのずと高揚してしまうのです。
で、今年のクルーたちです。
上図の4名のうち、左端の海賊は、昨年大爆発、今年は一番右の娘をかどわかして登場。マツタケとまぐろのお土産つき。
左から2人目の骸骨男は、とにかく気合十分。梨を持参。
龍の刺繍をほどこしたおばかなガウンをまとった左から3人目の娘も海賊たちのなぐさみものになることをよしとして馳せ参じました。みんな、とてもよろしい。
海賊の基地(我が家)にて、BBQ、パエリア等で腹ごしらえした後、クルマにフネと自転車を積んで移動。
我が艇は3人乗り。
気合十分の骸骨男とガウン女を乗せて、河口から漕ぎ出しました。
そのときの僕の思いは、骸骨男にはしっかり漕いでもらおう、ガウン女はおでんのカタにでも差し出すというのも面白い、というものでした。
漕ぎ出せば、夕闇せまる川面にボラが跳ね、ガウン女は声を上げます。
花火が始まれば、骸骨男は花火の音に合わせて身を打ち震わせるのです。
しばし花火を鑑賞するも、腹が減ったので近隣の屋形船やレジャーボートを襲撃、頼みもしないのに饗応の嵐。
女を乗せているとそれだけで先方の態度が違う。飲み放題、食い放題の世界。とてもよろしい。
レジャーボートから見下ろすみすぼらしいフネは、「かわいそうなやつら」に見えたのかも。
今年の花火は素晴らしかったです。無風の川面に美しく映えるのです。
また、いつもはスターマイン系と尺玉系はそれぞれまったく別物って感じだったのですが、今年は「連携タイプ」が登場、とても派手でよかった。近くで見られてラッキーでした。
このおばか中年の年に一度の魂の開放に付き合ってくれた若き海賊たちに感謝。
食べ物や酒を差し出した民どもに感謝。
また、頼むぞ。
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New pirates generation |
Watching the fireworks from the canoe |