大辞典オリジナル小説の感想


イスマス上陥落後、アルベルトが南エスタミルで目覚めたり、
薔薇騎士団が女子専用でないなど原作をかなりアレンジ。

でも、原作の良い所を活かしているし、ストーリーとしては原作より面白いと思う。
(カッコわるいアルベルト主人公で、ただの英雄伝説に陥らない所が)

お話はアルベルト主人公で、旅立ちからクリスタルレイクまで。
アルベルトが苦難を乗り越えて成長するまでが描かれています。

大筋はゲームと同名の描きおろしコミックに似ているが、
アルベルトの性格や、彼とアイシャが恋愛関係(になりそうな予感)な所が違うみたいです。

以下、各キャラについて、個別の感想(所見)を書いてみます。

アルベルト 責任感の強いヒーローなコミックのアルベルトと比べると、
劣等感の塊でめんどくさがり屋な性格。(こっちの方が私は好きだ)
跡継ぎよりも弟らしい面が強調されており、行動が常に受け身。
そのためか、ディアナにもジャミルにもからかわれ、
ナイトハルトには馬鹿にされて殴られ、
一方的に慕ってくるアイシャに噛み付かれ・・受難の連続。(笑)
とはいえ美女クローディアと旅をする事になったりと、意外に役得?
ディアナ コミックと異なり剣の使い手で、アルベルトの劣等感の元。
ルドルフの日記にあるような、活発な姉として性格付けされている。
ナイトハルト 地位も権力も力も美貌も美人の婚約者もいる幸せ者。
サルーインの僕でアイシャとアルベルトを裏切る。
ディアナの幸せを考えると微妙なんですけど、
個人的にはこっちの方が好きかも。だって面白い。
アイシャ 遊牧民族タラール族の族長の孫娘。自由を尊ぶ小柄な少女。
普段は可愛らしいのだが、感情の起伏が激しく、怒ると暴君と化す。
危険を顧みず瀕死のアルベルトを救う勇者でもある。
ゲームより数段大人びており、アルベルトに好意をよせている。
(最後の辺りでは、恋愛に発展しそうな予感が・・)
ジャミル とにかくお調子者な都会の若者。わがままだがアイシャには甘い。
アルベルトいびりが趣味だが、後に一番の理解者&親友になる。
強くて回復魔法まで使える万能選手。まさに英雄。
やっぱり「なにかと べんりそうなタイプ!」(笑)
ちなみに、この小説に恋人のファラは登場しない。
クローディア 一生懸命につとめを果たそうとする気弱な美女。
小首をかしげたり、アイシャに嫌われておろおろしたり、
健気で可愛い姿はコミックにも影響?回復魔法が得意。
グレイとの仲を勘ぐられてからかわれること事多し。
グレイ 地味だが、剣の使い手。兄のようにアルベルトを見守る。
美形で優しくって長身で善人。まさに少女漫画の相手役。
ゲームでもガラハドを殺せないだけあって、ここでも善人である。

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