1994年の秋。17歳の女子高生の田中百合は、
横断歩道の前に立ち、信号が青に変わるのを待っていた。
そこへ突然、後ろから60歳くらいの老人に声をかけられる。
老人は彼女に今は何年何月で、何日なのかと問う。
そして、この辺に時計屋は無いか、と。
知らない、と答える百合。
老人は彼女の方を真剣に見つめ、『エミット』という謎の言葉を呟く。
怖くなった百合は、横断歩道を走り去るが、
耳の奥で『エミット』という言葉がいつまでも鳴り響いていた・・
自らの見かけの姿で言動を変える強者ぶりを見せるケンと、
ケンの見かけで態度が変わる百合のやりとりがかなり笑えます。
(Vol1ではケンの名前は出てきません)
英語と日本語では同じような事をしゃべってますが、
英語版のみ百合が舌打ちしたりと、文化の違いも少し味わえます。
英語教材なので、当然英語のテストだの英語の勉強だのが出てきます。(笑)
あと、田中家は一戸建てで結構大きい!
結構お金持ちなのかもしれない・・
「It's a pity I missed seeing the boy when he was my age.
「残念だなあ、17、8才の彼に会ってみたかったな。」
「He must have been very attractive」
「きっと素敵だったんだろうな。」
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随分と大変な事に巻き込まれたのに、こんな事を考えていられる百合って大物。(笑)