クロード |
「何を しているんですか オペラさん?」 |
オペラ |
「… …」 |
クロード | 「!???」 |
オペラ |
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クロード | 「オペラさん?」 |
オペラ | |
クロード | 「へんじがない ただの しかばねのようだ… って 何言ってんだろ ぼくは…」 |
オペラ |
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クロード | 「オペラさん!? 聞こえてないんですか? オペラさんってば! オペラさ〜ん!!!」 |
オペラ |
「うるさいわねぇ! 今 ちょうどいいトコロ なんだから もう少し しずかに してちょうだい あと少しで ようやく 全部よみ終える ことができるんだから!」 「って… あら!? クロードじゃないの? あなた いったい いつの間に来たのよ」 |
クロード |
「いつの間にって… … さっきからいましたよ ずっと 声を かけていたんですけど 気づかなかったんですか?」 |
オペラ |
「えッ!? そうなの? ごめんなさい ゼンゼン 気が付かなかったわ」 |
クロード |
「そんなに ねっちゅうするなんて いったい 何をしていたんです?」 |
オペラ |
「ちょっとね… ツイラクする時に いろんなものを 残していったから 取りに きたのよ あなたたちと 合流も できたことだし それらの中から だいじなものだけでも もっていこうと思って ここまで とりに来たのよ そしたら たまたま 昔かった 本を 見つけちゃってね」 「そりゃあ 私だって そんなことをしてる ばあいじゃないって ことくらいは わかってたんだけど ついつい よみふけっちゃってね」 |
クロード | 「そういうことって ありますよね」 |
オペラ | 「そうそう そうなのよ 何かさ とちゅうで 止めるってことが どうしても できないのよ」 |
クロード | 「ぼくにもありましたよ 特に だいじなしけん前日とかに よく」 |
オペラ | 「なんだか わかるような 気がするわ」 |
クロード | 「いけないって わかっては いるんですけど どうしても 止まらないんですよね」 |
オペラ | 「最後までよんでから 後で必ず しまった! って こうかいするのよね 私は もうちょっと ここにいるわね あとちょっとで よみ終わりそうなのよ」 |
オペラ | 再度話しかけると・・ 「今 ちょうど いいところなのよ だから じゃまをしないで ちょうだいね」 |
クロード | 「いったい 何を よんでいたんです?」 |
オペラ | 「これ とかこれよ」 |
クロード | 「『コウテツの死神の砲声』に『炎のキシものがたり』?」 |
オペラ | 「けっこうおもしろいわよ 特にこっちは おすすめよ」 |
クロード | 「これって いわゆる 軍事モノってやつですよね」 |
オペラ | 「そうよ かなり昔のだけどね」 |
クロード | 「前々から 気にはなって いたんですけど オペラさんって そういうのが 好きなんですか? よく 軍服とかを きているじゃないですか」 |
オペラ |
「まぁ キライじゃないわね と言っても… …本当のセンソウとかが じゃなくて あくまで お話として 好きなだけなんだけどね それにしても クロードってば このウワギが 軍服だなんて よくわかったわね ロンド・ルキア星なんて 辺境中の辺境でしょ ゼッタイに 気付かれないと 思ってたんだけど」 |
クロード | 「そりゃあ わかりますよ こう見えてもぼくは 一応 ぎんがれんぽう軍で はたらいている れっきとした 軍人ですしね」 |
オペラ | 「あっ そっか そう言えばそうだったわね すっかり忘れてたわ ごめんなさい」 「軍服って ふつうの服より はるかに実用的で けっこうベンリなのよね」(*) (以降、何度話しかけても*をしゃべる) |