チサト |
「こんなトコで 何してんの? いくら あなたが 強いって 言っても 一人で いるなんて あぶないわよ?」 |
ディアス |
「オレは そこまで 弱くは ない」 |
チサト |
「あんたねぇ… …」 |
チサト |
「まぁ… … そうでしょうけどね でもさ たしかに あなたの 言うとおり なのかも しれないけど そういう 言い方は ないんじゃないの? かりにも こっちは あなたのことを しんぱいして あげたのよ」 |
ディアス |
「オレが たのんだ ワケでは ないが?」 |
チサト |
「そんなコトは 私だって わかってるわよ 私が 言いたいのは… … そんな たいどでいたら あなたが ソンするばっかり だってことよ 私は あなたの いいトコを たくさん 知ってるけど この宇宙に すんでいる ほとんどの人は あなたのことを 何にも 知らないのよ あなたが 思っているよりも はるかに だいいちいんしょう ってのは だいじなものなのよ」 「まぁ… … あなたは そんなこと 気にしないのかも しれないけどさ けどね… … あなたが みんなに カンチガイされる ことで まわりにいる 私たちが イヤな 気分に なるのよね ヘタに あなたのことを 知っているだけにね そういうワケ だから もう少しくらい あいそよく しなさいよ あいそ笑いを しろとまでは 言わないからさ」 |
ディアス |
「かんがえて おこう… …」 |
チサト |
「いいかげんに しなさいよ! あなた そうやって いつまでも 一人で 生きていく つもりでいるの?」 (ディアスの頭上に・・・出現) 「あなたが昔 目の前で かぞくを ころされたってことは 知ってるわよ そのことが よっぽど ショックだったんでしょ!? けどね… … らんぼうな 言い方かも しれないけど けっきょく 人はいつか 死んでしまうものなのよ だれもが 大切な人を 失った悲しみを のりこえて 生きているの あなただけが さも 不幸そうなカオして いつまでも 引きずって いるんじゃないわよ!」 |
ディアス |
「なら… … お前には 忘れることが できたと いうのか?」 |
チサト |
「忘れろなんて だれも 言ってないでしょ!? 自分の中で キモチを せいりすることが できれば それでいいのよ」 |
ディアス |
「むずかしい ちゅうもんだな… …」 |
チサト |
「そんなコトは わかってるわよ けどね… … 人はみんな そうやって 生きていくの あなただけが 特別なワケ じゃないのよ」 |
ディアス |
「まぁ… … どりょくは してみよう」 |
ディアス |
「しかし… … あいかわらず よく しゃべる ヤツだな 2年たって 少しは おちついたかと 思ったが… … |
チサト |
「おかげさまでね あいかわらず 元気で やっているわよ」 |