ゲームの考察p1お話が分かってしまうので、ゲームをクリア後、お読みください。 |
前作「Star Ocean The Second Story(略称2nd.)」はマルチエンディングでした。 そして隠し数値『感情度』により、各キャラクターの人間関係が変化するようになっています。 (たとえば、レナがクロードではなくディアスを恋人に選ぶエンディング等) しかし、前回では人間関係を操作できた『プライベートアクション(P.A.)』ですが、 今回はエンディングを変えることができません。 また、プライベートアクションと名前がついている特設イベントですが、 前作までのプライベートアクションと異なり、感情値を操作するためのものではありません。 単に、お話と無関係の、主人公達の人生を少しだけ紹介してくれるものにすぎません。 ですから、恋愛SLGのような遊び方は全くできません(笑)。 しかし前作の場合、正当カップルが決まっていたため、 恋愛SLGとしても物足りない面があったことは否めません。 また、人間の感情を本ひとつで左右できるという、あまり人道的とは言えない面もありました。 人間関係は、基本的に前作ゲームを原作にしたコミック(作者:東まゆみ)に準じています。 漫画がおおよそゲームの正当カップルに沿った人間関係を基調に物語を製作しているので、 これは当然の事なんですが・・ ただし、クロードそっくりの王子様とセリーヌとの恋愛は破局したことになっています。 (はじめからクロードの替わりとして以外意味の無いキャラですからね、王子は…) エンディングを見る限り、セリーヌはレオンと仲好くなったみたいですね。 全て男性の方が年齢が高いという、従来通りの恋人達ばかりが出現するシリーズの中では、 今作は異色な存在であることがここからもわかります。 また、女性が強いゲームでもあります。プリシス一人いれば足りるゲームでもあるし、 真の主人公はオペラです。敵も女性だし、黒幕も女性だ。 男性はその引き立て役にすぎない(笑) ちなみに、同時期放送の前作ゲームを原作としたアニメは、 ブルースフィア製作スタッフと無関係の方々が製作したので、 同じコミックをベースにしてはいても、キャラクターの役割が全く異なっています。 さて、このゲームは、システムも前作までとは大きく異なります。 敵シンボルがフィールドに見えるタイプで、確率的に敵とエンカウントするわけではありません。 また、不意打ちや遠くからの先制攻撃(射的ゲーム要素)を取り入れています。 この辺はその前に発売された「ヴァルキリープロファイル(略称V.P)」の影響がとても強く、 それの続編ではないかと思うくらい、前作である2nd.とは異なっています。 例えば、レナス=ヴァルキリアそっくりの格好をしたリヴァルナイトとか、 ニーヴェルン・ヴァレスティといった技が使われていること、 戦乙女の剣をレナが装備可能であること、ガブリエとイセリアの性格等々、 数え上げたらきりがないくらいV.P由来の事物が出没しています。 (注:私はVP未プレイです。設定だけ参照しています。) また、「クリエイトシステム」も、前作とは異なり、確率的にアイテムが出来る訳ではなく、 自分で操作しなければならないため、難易度がものすごく高いです。 そのかわり、才能が最初から決まっている(覚えられないスキルがある)ため、 確率的に才能(「タレント」)を開花させる必要がない。基本的には自由にクリエイトができるわけです。 そして、星とか宇宙とかの危機を救うといった展開が全くありません。 主人公達はあくまでオペラとエルネストを救出するためにやってきたのであって、 二人を救出し、無事に帰る事が最大の目的になっています。 (エンディングを見る限り、彼らがその目的を達成したかどうか謎ですが。(笑)) このように、今作は、スターオーシャンシリーズにおいてきわめて異色な作品であるわけです。 どうでもいいことですが、私個人は、前作は個人的に1のリメイクだと思っています。 なのでブルースフィアも前作のようになると思っていたのですが、 全く違っていて大いに驚かされました。(嬉しい驚きですが) とはいえ、この作品にも問題点は数多くあります。 次のページからは、少々辛口の考察をしていこうと思います。 トライエース社の社員様達を神と崇める方々は読まない方が無難です。 |