スイエンは、どうして自分の身体より大きな卵を産む事ができるのか考えてみました。 物語中に出産シーンも孵化シーンも描かれないので未だ結論が出ません。(笑) しかしあの食欲魔人デンシモがあんなにでっかい卵を食い残すわけないので、 2,4あたりが妥当なのかもしれませんね。 |
〜追加報告〜 スイエン(飛炎)は、その容姿から、 は虫類の進化したモンスターなのではないかと推察されます。 すると、以下の推論のうち、2が正解なのではないでしょうか?! 以下に、辞典からの引用文を掲載します。参考にして下さい。 「卵生の有羊膜類は系統的には本来卵白を持つものであるが、 トカゲ、ヘビのような有鱗類の卵は二次的に卵白が退化して、 発生に必要な水分を卵が産み付けられた土壌のような外界から吸収する。 そのため、卵は発生の進行に伴って水分を吸って膨張することが知られている。」 (参考: Wikipedia「卵白」 ) |
推論 |
1.卵は柔らかい状態で出てきて後で固まる |
2.小さい卵を産むが時間が経過すると大きくなる |
3.スイエン自身が出産時に大きくなり、出産後縮む。 |
4.卵だと思っていたが実はさなぎである。 |
注:セルキスについてはGenerationの考察ページに書きました。
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1.ギドについて |
育てているダークに呪いの首輪をかけても安心できず、 無意味にせっかんを繰り返したり、スイエンの件でも怒りに我を忘れ、 若い(愚かな)ドゥラゴ族なんかの計略に乗ったり・・ (ギドはダークがスイエンを隠した事を知っていた可能性が高い) 根っからの悪人というよりは、フェニックスの血の依存症が原因で、 神経質で疑り深くなっただけなのだと思います。(女性一人で生きてきたわけだし) |
2.デンシモについて |
ゴーマが説明したように、人間に両親を殺されたデンシモは、 幼いデルマを育てるためにゴーマに付き従う道を選んだわけです。 人間に殺される弱い魔族の息子として蔑まれたり、 変わった肌の持ち主であるデルマがイジメられたり、 いつも緊張を強いられていたに相違ありません。 だから、食うことだけが彼の心のやすらぎだったのかもしれません。 そう思うと、デンシモが暴君だから悪い、と一概には言えませんよね。 |
3.暗黒の支配者について |
人間王は同族の人間を軽蔑しながらもその行動に対して警戒(尊重)するが、 自分の被創造物である魔族に対しては軽蔑的に振る舞っています。 また、暗黒の支配者は人間王が闇の精霊の力を手に入れた存在ですから、 もし攻略本が言うように主人公達が互いに憎しみを無くしたり、 心の闇を切り捨て希望の光に満ちあふれた心だけの存在になったりしたら、 主人公達のHPを吸収する事はできないはずですよね。 ところで、暗黒の支配者(人間王)はエコロジストです。(そこだけ精霊と同じ) 2でも津波を呼びよせましたが、深刻な環境汚染はもたらされなかった。 だから文明を発展させ世界を汚染する人間や、モンスターと魔族(“失敗作”)を滅ぼし、 新しい世界を創造しようとしています。文明の利器を使って文明を滅ぼそうとするなど、 その行動は矛盾だらけですが。(結局、弱いものを犠牲にして自己満足に浸っているだけ) また、ブレインセルを何体か倒した時に放つ技は、主人公達の攻撃から得た、 様々な属性の要素を放出するものと考えられます。(だから闇の濃さを取り戻した) ところで、カーグ4章の人間王の慌てふためきっぷりが謎だったんですが、 ダークが現れてリリアを連れ去ったために計画が狂ったためなんでしょうね。 (リリアがダークを連れ去ったというのが本当という気がしますが(笑)) |
4.ダッカムについて |
ダッカムは非常に冷酷な支配者です。 しかも、強力なカリスマ性によって人を思うがままに操る事ができる。 (だから彼の論理がおかしくてもカーグ達は騙される) それを発揮して小国ディルズバルドを大帝国にまで押し上げただけでなく、 対立する世界連盟の常任理事国のパルキアにまで好印象を与える。 また、皇帝になっただけでは飽き足らず、リリアを手に入れて勇者になろうと画策する。 一方、その性格は執念深い。魔族(ニエンテ族)に攻め込まれたことと、 世界連盟に無視された事を根に持って、何年もかけて彼らに復讐を果たします。 (自分に向かって犬が吠えただけで飼い主をスラム送りにしたりするし) ところで、彼は真実を知らないからキメラ計画を復興できるんでしょうね。 もし真実を知っていたとしたら、真っ先に人間王を倒していたでしょう… (人間王が人間を利用している、人間にとって邪魔な存在だから) ところで、ダッカムが死んだ後のディルズバルドはどうなってしまうんでしょうか。 フランス革命のごとく一部の下級市民が上級市民を狩りたてて処刑し、 帝国に恨みを持つ難民魔族が攻め込んできて帝国壊滅というのがありそうな話ですが・・ でも、私は、あの執念深いダッカムがあっさりと死ぬとは思えないんですけどね・・ マリュスの塔でカーグ達を洗脳した後、パラシュートで地上に降り立ち、 帝国に戻る潮時を待ってどこかに潜伏しているのではないかと思われます。 |
リリアについて |
名前はYs2のヒロインのパロディ(健脚だし)ですが、 聖母ククルのミドルネーム「リル」の変形版でもあると思います。 きっと、世界のために自分を犠牲にする存在が生まれつき決まっていて、 しかもその存在が何度も生まれ変わりまた犠牲になって世界が“救われる”。 でも精霊ある限り人間王も滅びないから、同じ事を繰り返す。 そういうどのRPGにもある生け贄問題を批判しているんでしょうね。 ところで、リリアは幼い頃に父に裏切られ、母を亡くした孤独な身の上で、 そのうえ彼女を利用しようとする人間に狙われ続けてきたために、 他人に対して常に警戒し、自分の殻に閉じこもりがちな所があります。 リリアがカーグとダークと違う最も重要な点は、 魔族と人間が同じ世界に住む”同じ存在”だから仲好くしようとするのではなく、 全く相容れない存在のままでも仲好くできないかと考えていることです。 どちらかが相手の文化を受け入れて一体化しようとすることは、 文化的には支配従属関係と同じだ。(私は、そんな“友情”は嘘だと思う) ちなみに、彼女が乙女ゲーのヒロインのごとく男性にモテモテなのも、 人間の世界ではリリアが聖母の生まれ変わりと目されているためです。 だから、勇者になりたい者達(ダッカム、カーグら)に追われ続けているため、 聖母の生まれ変わり扱いされることに辟易しているようです。 また、彼女を普通の人間扱いするのがダークだけというのも面白いですよね。 カーグだけでなく、みんながリリアの事を利用価値のある物扱いしているし・・ (それ故か、リリアはダークをえこひいきしてカーグを嫌っている(笑)) あと、ダークに母を見殺しにするなと言っておいて父を拒絶したり、 死にたくないと言った後に自らの命を捨てて暗黒を倒そうとしたりと、 矛盾に満ちた行動をとる、人間らしい面が強い事も特徴的だと思います。 ところで、リリアはその容姿とは裏腹に知性的で頭がよく、 機械操作の知識もありビッグアウルを操作して一人で旅をしています。 ダーク三章でシャムスンが現れた後扉のロックがはずれていたのも、 (ダークが通気口を通っている間に)リリアが解錠したのかもしれません。 |
カーグについて |
名前からして“勇者モドキ”ですよね。Khargのgにポリシーを感じます。 (絶対、アークやエルクの後継者である象徴のcをつけたくないようだ) 勇者になりたいんだけど、勇者になれない。そこがらしさでもある。 だからか、(リリアに好かれる)ダークに対して嫉妬している。(笑) 小さい頃から次期統治者として期待され、帝王学を叩き込まれて育ったカーグは、 母の教えを守ろうと万人のために尽くそうと努力はするものの、 よく考えないから誰かの意見に流されがち。結局理想の押し付けになってしまう。 しかも、自分の行動に対して無責任。サルファスの場合は指導者がいるからいいけど、 ダッカムを暗殺したらディルズバルドは無法地帯になるわけだから、 (ダークのように)指導者暗殺の責任をとって自らが指導者になるべきだ。 また、生来攻撃的で我の強い性格なのに優しい人物になろうとして、 ただ他人に甘くなってしまいがち。物事をよく考えないから他人に利用されるし。 イピスティア解放は、火霊石奪取には必要ない。スペンサーは得したけど。 これが原因でユーベルは報復される。(リリアの件を口実にした報復行動) でも、まだ精神的に幼いカーグに一国の全責任を負わせた上に、 サルファス解放を容認したユーベル市民の姿勢に問題があるんだけど。 人間全般に言える事ですが、常に(偏見に基づいた)知識が先にあって、 現実が見えていない傾向がある。(それが3章のラケルタ族虐殺、火霊石強奪の原因) だから共通の敵である暗黒の支配者(3章のラケルタ三兄弟)がいる間は、 魔族(3章のタチアナ)と手を組むが、戦いに勝ったらそれで終りになってしまう。 ラストでは精神的な成長が垣間見られると思いきや突然精神論に逆戻り(笑) カーグは生まれがハーフであっても考え方は人間の支配者側なのです。 でもガンツ、タチアナ、シャムスンに比べたら優しさも判断力もあるけど。 カーグが自らの人間性に固執するのは、ダークと同じことなんですけどね。 考えなしで現実逃避的な行動も、永遠に人間でいるためには必要なんですから。 自分の殻に閉じこもり現状維持に勤めるほど孤独になっていく所が悲劇ですよね・・ カーグは色男ですよね。リリア以外の人間の女性は憧れや恋愛感情を持つらしい。 また、ビッグアウルを操作できないみたいですね。(カーグ5章参照の事) |
ダークについて |
名前からしていろいろな意味が込められたキャラだと思います。 (Dark(闇)、Arc(アーク)、Ark(聖櫃)の複合体) アークのような勇者でもあるが、人間王のように世界を変えようとする。 幼い頃から怪我で体調を崩した父の世話、そして奴隷生活・・・ それ故に父を神格化し母(と人間)を恨み、 自らの魔族性に固執している・・けど、やっぱり魔族モドキだから孤独。 (本当はヴォルク達がいつもそばにいるのに、気づかない所が悲惨だ) そのためダークは単純で愚かな結論を下しがち。 (リリアやマルのような立場の意見に積極的に耳を傾けて欲しいものだ) ところで、リリアに対しては恋愛感情を抱いているようですね。 魔族である事に固執するため、リリアを拒否し続けるけど。(笑) でも、デルマが魔族だからってリリアの替わりにするのは可哀想だから、 曖昧にしないで自分の気持ちを表明したほうがいいと思いますが。 基本的に自分の殻に閉じこもりがちな内向的な性格だけど、 それゆえに観察眼は確かで、苦労してきたためにとても賢い。 優しい性格であるために、恨みを持つドゥラゴ族相手であっても、 ダークは攻撃してこない者は殺さない主義を貫き通しています。 (だからって殺して良いわけじゃありませんが) だから人間や裏切った魔族に対しても復讐する気になれない。 (ヘモジー村のヘモジー達もそうでしたが・・) 決めつけと無理解が問題を産むんであって、邪悪な存在なんかない。 もし自分が相手の立場だったら同じ事をするということが、 頭の何処かでわかっているのでしょうね。 ところで、暗黒の支配者が魔族(やリリア)を自分の利益の為に利用した上に、 都合が悪くなったら捨てようしているからダークは暗黒と戦うのであって、 5章のダッカムに対する怒りと同じ気持ちからの行動であると言えます。 しかし、人間や魔族の非道に憤って周りが見えなくならなければ、 暗黒の作戦に乗る事もなかった気もします。優しさ故の過ちですね。 |
魔族と人間とディルズバルドの関係 |
この物語を一見すると、人間と魔族の勢力争いに、 ディルズバルドや暗黒の支配者ら第三勢力が介入しているように見えますが、 物語を細かく見ていくと、そうでないことがわかります。 人間側は元々は同じものだった存在が散らばり、 固有の文化を持つようになった結果、争いも生まれることになった。 一方、魔族は人間が戦争用に奴隷として作ったモンスターが進化したもので、 (カレル・チャペック原作の戯曲R.U.Rのようなもの) 人間に憧れて進化したが故に、人間に類似した文化を持つようになった。 似ているようで違う勢力同士が争っているというのが正しい解釈だと思います。 |
シャムスンとディルズバルド軍について |
シャムスンとディルズバルド軍は一見違うように見えて、 同じ穴のムジナにすぎません。 なぜなら、彼は、人間であるリリアやヘモジー村の人間には危害を加えず、 魔族(しかも役に立たない馬鹿と決めつけているヘモジー)ならば、 殺されてもいいという点では、ディルズバルド軍と同じ考え方だからです。 もしシャムスンがそういう考え方を持っていなかったならば、 村を離れてヘモジー達をみすみす危険にさらすような真似はしなかったでしょう。 ダークもリリアもカーグも、精神的に動揺していて判断力を失っていただけに、 大人であるシャムスンがこのような処置しかできなかったこと、 そしてそれが村の宝であるヘモジジを失う結果になった事・・ その罪悪感から、彼は埋葬を見ている事ができなくなったのでしょうね。 シャムスンはカーグを信頼し、友情すら感じているのに対し、 カーグはそうでないというのも面白いですよね。 シャムスンの死体を放ったらかすし・・死体を埋葬したのは、 きっと後から来たダークなんでしょうね〜 |
ガンツとヴォルクの違いについて |
ガンツがデルマを助けるのは、 彼女が自分とは異質な魔族であっても同じ生き物だからではなく、 共通の敵がいるため一時的に味方になっているからと、 可愛い娘であるデルマを見殺しにしたら自責の念に苛まれるからにすぎない。 ヴォルクはガンツとは違う。復讐相手の娘であるポーレットに対して、 人間ではあるが自分の後継者となりうる存在として期待している。 そこには苦難の旅を乗り越えたヴォルクの成長した姿がある。 最終章のヴォルクには人間も魔族もないし、敵も味方もない。 無論、ポーレットがダークに似ているせいもあるのかもしれません。 優しく賢いが、正義感が強すぎて自らの身を顧みず敵陣に突っ込む姿はそっくり。 誰かが支えてあげないと才能を活かせないままで無駄死にしてしまいそうだし。 とはいえ、ガレーネ丘陵がユーベルに近いからって、 非戦闘員(ヴォルクの妻子)を優先的に殺すロイドよりは、 戦闘員(デルマ達)だけと戦うガンツの方がマシなのかもしれませんね。 |
カトレアとタチアナについて |
最終章ダークルートの戦闘でカトレアがタチアナに対して語りかけるのは、 もしタチアナが自分も暗黒も同じであることを知らずに暗黒を倒せば、 また何かのきっかけで魔族(人間、モンスター、機械を含む)を実験材料にして、 キメラ計画を続けるかもしれないからだと思います。 メギストの研究室ホールの実験結果からは、 タチアナら支配層の“大勢のために少数の犠牲はやむをえない”という思想が、 同種族である人間の命までも弄ぶという姿を伺い知ることができます。 彼女は上級市民の学校に通っていたので考え方は支配者側なんです。 だから、福祉施設を建設しても、上級市民達が密告によって、 自分の気に入らない人物や税金滞納者、前科のある人たちを、 貧困生活に追いやる(下級市民にする)社会自体に問題があると思わない・・ (上級市民は密告に怯える生活をしているため、幸せではない) 4章で悔い改めた事になっているタチアナですが、 実は、崇拝対象をダッカムからカーグに変えただけにすぎません。 ダッカムの行動の何が問題だったか考えた事がないし、 自分のしてきた事の責任の重さを振り返ることもない。 そんなタチアナのままでは、カトレアの危惧する通りになるでしょう。 |
魔族チームと人間チーム、リリアとマルについて |
魔族チームは元々ひとつの種族だけで暮らしていたのが、 ダークと出会っていろいろな魔族の生活、文化に触れ、 それらが共存して平和に暮らす事を目指すようになりました。 しかし、ウィリウォー達が言うように、彼らの価値観は皆異なります。 ヴォルクはウーファーらしく統率力を、デルマはオルコ族らしく腕力を、 カトレアは彼女自身の信じる美しさを、ベベドアは支配と従属の関係を、 価値基準としているのです。 その態度は変わらないけれど、お互いの気持ちを思いやる。 だからダークが魔族モドキだろうが人間と相思相愛であっても構わない。 そこにウィリウォーは魔族同士の共存の可能性を見出している。 それに対して、マルを除く人間チームは、カーグが人間である事が大事で、 そのためにポーレットが犠牲になってカーグが如何に人間であるかを説き、 万人の了解を得なければ、カーグはユーベル(人間側)に戻ってくる事ができない。 同じでなければ仲好くなれないという考え方なんですよね・・ マルを除く人間チームと、リリアやマルの立場は違います。 二人とも自分はあくまでも人間だと思っている。 けれどはずれ者として生きてきたために、 同じ存在であれば仲好くなれるという信仰を持っていない。 だから相手を知ろうとするし、自分の価値観を押し付けたりはしない。 それに、優位に立った方が相手を同化させる平和しかありえない、 と人間チームもベベドアを除く魔族チームも思っている。 そこがリリアやマルと彼らとの最大の違いなんでしょうね。 (ベベドアは支配従属関係の中でしか生きられない過去があるので考慮外) |
リリアゲットマン(リリゲットと略する)戦の罪 |
最終戦の初めのうちは、暗黒の支配者(暗黒)の作った闇の世界で行われます。 だから、リリゲットとの戦いも暗黒の幻影に過ぎず、 本当は暗黒に操られたリリア自身と戦っているのではないでしょうか。 (リリゲットは光属性の魔法を使える。攻撃するとリリアがしゃべる) どのみち、暗黒が言うようにリリゲットを倒す事とリリアを殺す事は同じ事ですが。 リリゲットを倒した(リリアを殺した)後、ダークはリリアの死を悼むのに、 カーグはそうではない。元々カーグは、大多数(仲間達)のために、 少数(リリア)を犠牲にするやり方が嫌でダッカムや魔族と対立したはず。 ここでダークが何を言おうとゲットマンを攻撃してはいけなかったはず。 しかも、そのカーグの“優しいやり方”に従ってきたはずのガンツとタチアナは、 (カーグのように子供っぽいわけでも無いのに)酷い態度をとります。 タチアナはリリアの犠牲を気にもとめず闇からの脱出のことばかり気にするし、 ガンツは彼の事を最も理解し、同情と共感の念を持っていたリリアの死に無関心。 (マルはベベドア戦の事があるし、ポーレットはリリゲット戦の台詞があるので除く) それはともかく、どんな理由があっても、リリアを犠牲にしたならば、 その責任をとらなければならない事に変わりはありません。 (ダークがデンシモ殺しの責任からデルマを大切にせねばならないように) 主人公によるヒロイン殺しはどんなRPGでも普通にある展開ですが、 どんな優しい性格の人でも、自分の生殺与奪権を他人の手に握られたくはないはずです。 それに、弱い者を犠牲にして大多数が救われても、また何かが起こったら、 助かった大多数の中から弱いものが選ばれ犠牲にされるだけで、何の解決にもならないし。 このゲームでは暗黒の台詞やリリアの戦闘中の台詞があるために、 弱い者を犠牲にして世界を救う“普通のRPG”の欺瞞が浮き彫りになる。 (リリアが黙って死んでいたら、このゲームには名作という評価がついたと思う) でも、ダークやカーグ達の行為を正当化していいのでしょうか・・? でも人に指摘されるまで気づかなかった自分が憎い。 |
勇者と聖母について |
リリアを救った勇者と聖母は声だけで、姿はありません。 二人は2と同じ悲劇を繰り返さない為に現れたアークとククル本人なのか、 リリアが作り出した虚像なのかは個人の好みで想像すればいいと思います。 (死んだときと同じ事をいう霊がいるとは思えませんが) 私は、(勝手に)旧作のキャラクターは、 どこかで生まれ変わっていると想像しているので出なくてもかまいませんが。 |
総括(エンディングについて) |
この物語がただ問題を述べただけの偽善的な作品ではなく、 それを解決する方法をも提示していることがエンディングからわかります。 相手の事を知る気がなければ相手との関係は変わらない。 暗黒を倒してもまた元に戻るだけです。 (それに人間側はディルズバルドや人間王の罪をうやむやにしてるし) リリアが示した行動(手を握らせる)は相手の事を理解するきっかけにすぎません。 しかし、リリアはその可能性に賭けたのではないでしょうか。 でも私は、攻略本のおまけのように、リリアが精霊の巫女になるとは思いません。 人間と魔族双方の理解の推進のために音楽を奏でながら旅をしたのではないでしょうか。 また、カーグとダークはすぐにそれぞれの世界に帰ったのではなく、 二人(とその仲間)はしばらくクラーフ島に滞在するのだと思います。 相手への理解を深めなければ、長く苦しい旅を続けたかいがないので・・ また、互いに旅の想い出を語り合うこともあるかもしれません。 その話の内容がこのゲームなんだと想像する事もできるかもしれませんね。 でも、相手への拒否反応を乗り越えて交流することは難しいかもしれませんね。 そのためには、まず相手に対抗するためという名目からでもいいから、 相手の事を知るために努力する人を増やすしかないでしょうね。 また、右端から駆け寄ろうとするポーレットの姿には象徴的な意味があります。 閉鎖的な人間である彼女が、立場(階級、地位、種族)間の壁を越えて、 カーグのことを仲間(自分たちと同列の存在)と見なしうる可能性を示しているのです。 (それは彼女の敬愛する父・ロイドと永遠に決別することでもある) また、日が昇っても漂い続ける“真実を語る光(きらめき)”は、 ダーク一章の父の墓のように、 何かを私たちプレイヤーに語りかけようとしているように見えます。 それを読み取る事が、私にできたのか・・それはまだ分かりませんが。 |