マメ知識

ここでは、旧アークザラッドに関係する、
旧約聖書のマメ知識を書いてみました。
以下の文章は、必然性的にお話の展開が分かってしまうので、
あらかじめ御了承ください。


このコーナーの全ての文章の無断転載を禁止します。



1.聖櫃の在処

聖櫃(Ark…アーク)とは、旧約聖書の「出エジプト記」でモーセがシナイ山で、
神と契約の証に貰った十戒の石版を納めた物です。
聖櫃は、ユダヤ王国の統一を成し遂げたダビデの息子ソロモンによって
首都エルサレムの東のシオンの丘に建てた
フェニキア風の建物「エルサレム神殿」に納められたと言われています。
(その後行方不明になる)
原作ゲーム、アークザラッド1のラスト付近では、
シオン山のある場所でアーク一行が聖櫃を見つけます。
ちなみに、主人公アークのスペルはArcで、円弧という意味。
逆三角関数の頭に付けるのでおなじみのアレです。

2.シオン山の神殿

原作ゲーム、アークザラッド2のククル過去編で出てきた神殿は、
1.で言及した神殿から来ているのではないかと思います。
だから日本チックなスメリアの神殿なのに地中海風なわけですね。
あと、ソロモン王の指輪のエピソードは有名ですよね。
ー王は指輪の霊力で悪霊の王アスモダイを屈服させたが、
彼を侮って指輪を上げてしまったが故にエルサレムを追放され、
アスモダイが王になった。ー
というものです。
封印された悪魔と言えば、アークデーモンやラスボスもそうですね。
指輪ではなく、鏡に封印するのが日本らしいところでしょうか。

3.死と再生

特に参考文献はありませんが、
アークザラッド2のラストで勇者と聖母が犠牲になったことについて。
同時期のFF7等もそうですが、
豊穣の女神や、生け贄の乙女とか、勇者等の死によって、
世の中が良くなると言う神話・伝承の数々に基づいているのではないか、
と指摘してくれた人がいました。


参考文献
「聖書時代史 旧約編」山我哲雄著 岩波現代文庫
「指輪の文化史」浜本隆志 白水uブックス

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