瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

喫煙原因で年700万人死亡とWHO推計 心臓病も注意


  世界禁煙デーの5月31日に合わせ、世界保健機関(WHO)と世界心臓連
合は、年に約700万人が喫煙が要因で死亡しているとして、注意を呼びかける
声明を出した。喫煙によりがんになるリスクが高まることは知られるようになった
が、循環器系の病気になりやすくなることへの認知度はまだ低いとし、たばこ
対策強化を呼びかけている。

   喫煙や他人のたばこの煙を吸う受動喫煙により、病気になるリスクは高ま
る。声明によると、心筋梗塞や心臓発作、心不全など循環器の病気による死者
は年間約1790万人。これらの病の要因は高血圧が1位でたばこが2番目。約
300万人と推計されている。

  また、WHOの報告書によると、2000年に27%だった世界の喫煙率は、1
6年には20%と下がっていた。男性の喫煙率は33・7%、女性は6・2%。15
歳以上の約11億人が喫煙者と推計。13〜15歳の未成年の喫煙者は約240
0万人で、男子の喫煙率は9・3%、女子は4・2%と見積もった。喫煙率の低下
についてWHOは「00年にも喫煙者は約11億人いた。人口増加によるもの」と
し、喫煙者が増加している国もあると指摘。「喫煙率は下がってきているが、満
足できる速さではない」とした。

  報告書はWHOのページ(http://www.who.int/tobacco/publications/
surveillance/trends-tobacco-smoking-second-edition/en/別ウインドウで開
きます)から読める。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(小坪遊)

(朝日新聞 2018年6月1日)


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