瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
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石川県白山市の製紙会社「中川製紙」工場内の再生紙をつくるタンク内で男
性社員3人が死亡した事故で、白山署は10日、司法解剖の結果、3人の死因 を急性硫化水素中毒と発表した。署はタンク内に高濃度の硫化水素が発生し た原因や同社の安全管理体制について調べを進めている。
事故は6日未明に発生。古紙と水、希硫酸などを混ぜて再生紙をつくる深さ
約5メートルのタンク内で倒れていた丸谷圭一さん(57)、飯田弘さん(49)、中 村健司さん(27)が亡くなった。
硫化水素は無色のガスで刺激臭があり、高濃度で吸うと意識混濁や呼吸マ
ヒの症状が現れる。今月1日には大阪府内の中学校で硫化水素を発生させる 実験をしていた生徒2人が頭痛や吐き気を訴え、病院に搬送された。
(朝日新聞 2018年6月10日)
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