瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
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18歳未満の子どもがいて仕事をしている母親の割合が68・1%に上り、統計
を取り始めた2004年以降で最も多くなった。母親の4割近くが「非正規」で働 き、一番下の子どもの年齢が高いほど増える傾向にある。厚生労働省が12日 に発表した15年の国民生活基礎調査でわかった。
調査は昨年6月に全国の約5万9千世帯を対象に実施し、約4万7千世帯か
ら回答を得た。母親のうち、「非正規の職員・従業員」が37・2%で最も多く、 「仕事なし」が31・9%、「正規の職員・従業員」が22・4%だった。
「非正規」の母親は一番下の子どもが0歳で10・9%だったが、15〜17歳で
は46・7%に上昇。逆に「仕事なし」は子どもが0歳なら60・8%で、15〜17歳 では21%と大きく低下した。
一方、「正規」の割合は、子どもが何歳でも20%前後で変化がなかった。
また、65歳以上の高齢者世帯は1271万4千世帯に上った。全世帯に占め
る割合は25・2%で、過去最高を記録した。高齢者世帯の半数が単身者で、そ のうち7割は女性だった。(久永隆一)
(朝日新聞 2016年7月12日)
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