瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
政府が月内に閣議決定する2016年版「自殺対策白書」の全容が17日、明
らかになった。
06年の自殺対策基本法制定から10年の節目を迎えることを踏まえ、自殺
者の割合の変化を分析したところ、50歳代の男性が低下した一方、男女とも7 0歳代以上が増加したことがわかった。
15年の自殺者数は2万4025人で、4年連続で3万人を下回った。白書は
「雇用状況も改善に転じ、自殺者数の減少が続いている」と分析。一方で、「な お1日平均で約66人の尊い命が失われている現状に変わりはない」と明記し た。
自殺者の割合を年齢別に見ると、50歳代の男性は07年の16・6%から15
年は12・1%に低下。逆に70歳代以上は男性が11・4%から14・9%、女性 は7・9%から9・6%にそれぞれ増えた。
(読売新聞 2016年5月17日)
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