瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

残業100時間超が10人以上 ブラック企業の社名公表


  複数の事業場で違法な長時間労働をさせていたとして、千葉労働局は19
日、棚卸し代行業のエイジス(千葉市)に是正勧告書を交付し、公表した。厚生
労働省によると、長時間労働の対策を強化するために行政指導を受けた時点
で社名を公表した初のケースという。

  厚労省は昨年5月に社名公表の新基準を発表。もともと事案が悪質で送検
する場合に公表してきたが、複数の都道府県に事業場がある、長時間労働な
ど法違反があり月の残業時間が100時間を超える、こうした働き方の労働者が
1カ所に10人以上いる、複数の事業場で繰り返されているなどの場合に、送検
に至らなくても行政指導時に社名を公表することにしていた。

  千葉労働局によると、エイジスでは昨年5月以降、県内外の4営業拠点それ
ぞれで、10人以上の労働者に残業が月100時間を超える違法な長時間労働
があった。同社の資本金は4億7500万円。3月末現在で直営の営業拠点が
関東や近畿に50カ所あり、従業員252人。同社は「すでにプロジェクトチームを
発足させ、外部専門家の助言を得ながら長時間労働の削減に着手している」と
のコメントを出した。

(朝日新聞 2016年5月20日)


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