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          瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)  
            【有近隆史】日本人女性の2012年の平均寿命が、再び長寿世界一になっ た。平均寿命は86・41歳で、前年を0・51歳上回った。男性も前年より0・50 歳延び、79・94歳で過去最高になった。厚生労働省が25日に発表した「簡易 生命表」で分かった。 
            厚労省は毎年1回、死亡・出生数などをもとに、各年齢の人が平均してあと 何年生きられるか(平均余命)の見込みを計算している。平均寿命は、そのうち 0歳の平均余命を指す。平均寿命は、男女とも戦後直後の1947年は50代だ った。その後、徐々に延び、女性は84年には80歳を、02年には85歳を超え た。2010年までは26年連続で長寿世界一だった。 
            11年の平均寿命は東日本大震災の影響で男女とも短くなった。その結果、 女性は27年ぶりに長寿世界一の座を明け渡していた。12年はその影響が収 まったことで、平均寿命を男性で0・26歳、女性で0・34歳分押し上げた。 
            厚労省が把握している海外の国・地域のデータと比べると、日本人女性は1 1年に1位だった香港を抜き、10年以来の世界一に。日本人男性も前年の8位 から5位になった。男性の1位はアイスランド(80・8歳)だった。 
            がん、心疾患、脳血管疾患で亡くなる確率は男性で53・04%、女性は49・ 32%で、男性は前年より上昇した。これらの疾患による死亡が仮にゼロになっ た場合、平均寿命は男性で7・37歳、女性で6・17歳延びる計算という。 
          ■平均寿命の上位5カ国・地域 
          【男性】 
          (1)アイスランド  80.8歳 
          (2)香港      80.6歳 
          (3)スイス     80.3歳 
          (4)イスラエル   80.0歳 
          (5)日本    79.94歳 
          【女性】 
          (1)日本    86.41歳 
          (2)香港      86.3歳 
          (3)スペイン    84.97歳 
          (4)フランス    84.8歳 
          (5)スイス     84.7歳 
          ※厚生労働省の資料を元に作成。日本は12年、ほかは最新データだが、一部 12年より古いものもある 
          (朝日新聞 2013年7月25日) 
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