瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
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【長富由希子】生活習慣病を防ぐためのメタボ健診(特定健診)の2011年度
の受診率が、45%にとどまった。厚労省が速報値を公表した。前年度の43% よりやや改善したものの、「12年度までに7割」という同省の目標からはほど遠 い状況だ。
メタボ健診は、医療費抑制策の一つとして、40〜74歳の人を対象に08年
度からスタート。国民健康保険や協会けんぽ、健保組合などの各保険者に実 施が義務づけられている。
11年度は5253万人が対象だったが、実際に受診したのは2363万人にと
どまった。受診率は公務員が加入する共済組合(73%)や、大企業の社員らの 健保組合(70%)は高かったが、中小企業社員らの協会けんぽ(37%)、自営 業らの市町村国保(33%)は低かった。
健診の結果、全国で345万人がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
で、285万人が予備群とされた。こうした人のうち、治療中などではない420万 人は、保健師らに生活習慣の改善を指導される「特定保健指導」を受ける必要 があるが、最後まで受けたのは67万人しかいなかった。
(朝日新聞 2013年3月2日)
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