瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)
厚生労働省は25日、2011年に労働災害で死亡し、労災認定されるなどし
た人は2338人で、うち1314人は東日本大震災が直接の原因だったと発表し た。大震災による死者全体の1割近くにあたる。震災以外が原因だったのは前 年から171人減の1024人で、過去最少だった。
労働災害は、雇われている人が業務や作業が原因で死傷したケースを指
し、自営業者などは含まれない。震災を直接の原因として死亡した人を地域別 にみると、宮城が821人、岩手が401人、福島が72人で、3県で計98.5%を 占めた。7割は津波に巻き込まれて亡くなったという。
震災が原因で4日以上の休業が必要なけがをした人は、1513人だった。こ
れらとは別に、復旧・復興作業では建設業を中心に27人が亡くなり、455人が けがを負った。
(朝日新聞 2012年5月25日)
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