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          瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)  
            厚生労働省が14日まとめた2010年度の労災補償状況によると、過労やい じめが原因で精神障害になり、労災が認められた人は前年度から74人増の3 08人となり、過去最多だった。同様の請求全体の中で労災が認められた割合 は29.0%で、2年連続で30%を下回った。 
            労災が認められた人のうち、対人関係のトラブルが原因だったのは65人で 前年度から倍増した。内訳は嫌がらせやいじめが39人、セクシュアル・ハラス メントが8人。長時間労働などが原因で精神障害になった人は前年度から13 人減って67人だった。未遂を含む自殺者は同2人増の65人。 
            精神障害による労災が認められるには請求から平均約9カ月間かかる。10 年度に請求した人をみると、同45人増の1181人で、2年連続で過去最多だっ た。 
            これとは別に、過労で脳や心臓の病気になり、労災が認められた人は8人減 の285人だった。3年連続で減ったが、うち過労死は7人増の113人だった。 脳や心臓の病気で労災認定された人のうち、トラックやタクシー運転手が計65 人と全体の2割強を占めた。 
          (朝日新聞 2011年6月15日) 
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